The beloved A-10 Warthog is a sitting duck for the kind of attack that downed a Russian jet in Syria シリアでロシア機を撃墜した攻撃の前にA-10ウォートホグは格好の標的になるのか
A-10 Warthog US Air Force
- ロシアのSu-25がシリアで撃墜されて米A-10のシリア、アフガニスタン運用での危険に注目が集まる
- A-10にはMANPADのほか23mm以上の対空砲火が脅威となる
- リスクはシリアの方がアフガニスタンより高い
Su-25はシリア・イドリブ地方で2月3日に反乱勢力が撃墜し、ロシア側はMANPADが使われたとする。パイロットは無事脱出したが銃撃戦になり捕虜になるのを避け自決した。
Su-25は米A-10に匹敵する機体だ。両機種とも重装甲で爆弾ミサイルを大量搭載する。ともに30mmガトリング砲で低空で地上部隊を支援する。
だが低空飛行中が危険が最大で、MANPADは高度15千フィート以内で効果を発揮するからだ。
ウォートホグはシリアで2015年から活躍中で、一部機材をアフガニスタンに移動すると発表が先月あったばかりだ。
「A-10が被弾する事態は十分ありうる」と英国共同軍研究所の空軍テクノジー研究員ジャスティン・ブロンクはBusiness Insiderに解説してくれた。また「西側でも心配の種になっている」とも語った。
A-10、Su-25いずれも熱探知ミサイルがMANPADから発射されても探知レーダーは搭載していない。レーダー探知警報機はある。
そのためA-10パイロットの唯一の防御策は常時地上に目を光らせミサイル発射の兆候を見つければ対抗措置を取り、急いで退避することだけだ。
米側に幸運なのはA-10にはSu-25と比べ長所が二点あることだ。まず装甲が厚いし、排気の流れが上なので熱探知を惑わせる。ただそれで安全が保証されるわけではないとブロンクは指摘する。
ウォートホグが恐れるのはMANPADだけではないとブロンクは言う。23mm以上の対空砲ならA-10撃墜は可能で、ロシア製ZU-23-2自動対空火砲は要注意だ。
ブロンクはMANPAD、ZU-23-2、他の装備はISIS他シリアの戦闘員部隊が広く運用していると指摘。だがアフガニスタンの状況ははっきりしない。2010年の画像ではタリバンがZPU-1s (14.5mm) あるいはZU-23-2を保有しているとわかる。
ただし本当にこうした装備がアフガニスタンにあるかで専門家の意見が分かれる。ブロンクはISISやタリバンは保有していると述べるが、大西洋協議会研究員のジャヴィッド・アーマッドはないという。
「だがそれで状況が変わるわけではない」とアーマッドはタリバンがパキスタン、イラン、ロシア経由で装備を入手できると指摘。
アフガニスタンでの不朽の支援作戦でタリバンないしISISにこうした装備があるのかを尋ねたところ同作戦司令部広報官トム・グレスバック大尉は「情報そのものの内容には触れられない」と回答してきた。「航空機乗員の安全にはいつも配慮しており、適切な対策を取り脅威への露出を最小限におさえている」(グレスバック大尉)
シリアでの不朽の決意作戦司令部は本誌の照会にまだ回答を寄せていない。■
ソマリアの海賊がアルカイダからZU-23を入手したので、艦載ヘリで対応できず、P-3Cが派遣されたはず。
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