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ウクライナ戦の最新状況 ロシア軍現地総司令官スロヴィキン大将は6月から指揮を取っていた他

 Ukraine Situation Report: Russia Appoints New War Commander

 

同将軍は、最近の敗北とウクライナで8カ月に及ぶ戦闘で萎縮したロシアの戦闘力を受け継ぐ

 

 

シア国防省は、ウクライナのロシア連合軍の新総司令官としてセルゲイ・スロヴィキン大将 Gen. Sergei Surovikinが指揮をとっていると発表した。

 ロシア航空宇宙軍司令官、シリア駐留ロシア軍司令官も務めたスロヴィキンは、6月からウクライナの南部軍グループを指揮しているとされる。

 ロシア軍がドンバス地方とケルソン州でウクライナの攻勢に直面しているため、交代が行われた。まるで戦線の拡大が十分でないかのように、ウクライナ軍は間もなくメリトポリやベルディアンスクに向け中央部で新たな攻勢を開始する可能性がある。

 10月8日のケルチ海峡橋の爆発事故は、ロシア本土と占領下のクリミアを結ぶ重要な道路と鉄道を損傷させたため、メリトポリがウクライナ軍にとって有利な条件となった。鉄道と道路の同橋通行は再開されたが、非常に限定されていると報告されている。

 ケルソンのロシア軍は、南のクリミアと東のメリトポリからの補給線に依存する。クリミアへの物資は海路か今回破損した橋経由でロシアから来る必要があり、メリトポリ線は空爆やウクライナ軍の突然の突破の射程圏内にある。もしウクライナが同地域を占領できれば、クリミアとウクライナ南部のロシア軍に不可欠な陸橋を切断することができる。

 ロシアは4月以降、指揮系統を明確にしていない。シリア経験のある南部グループ司令官のアレクサンドル・ドボルニコフ大将Gen. Alexander Dvornikovが、ロシア軍全体の指揮を執っていたと伝えられている。同大将も混乱を引き継ぎ、「特別軍事作戦」が不調に終わった瞬間から、履歴書に怪しげな空白が生まれていた。しかし、6月になると、ドボルニコフは南方部隊の指揮だけに戻り、スロヴィキンが後任になったと伝えられている。夏から秋にかけての状況を見ると、司令塔の職は回転ドアだったのかもしれない。

 

最新情報

ロシア国内の意見対立

英国防省の最新情報では、チェチェンの指導者ラムザン・カディロフRamzan KadyrovとワグナーグループPMCオーナー、エフゲニー・プリゴジン Yevgeny Prigozhinの国家主義的、戦争推進的な声と、ロシア軍最高司令部で意見の不一致が浮き彫りになっている。

 ケルチ海峡橋の爆破事件でも、この2つの派閥の間に改善が見られないことは、現在進行中の爆破事件に関する報道でお伝えしたとおりだ。

 ワーグナー系列のテレグラムチャンネル「グレイゾーン」を信じるなら(そのまま信じてはいけない)、ケル知事兼後の噂はウクライナの情報操作だけではない。このチャンネルは、橋の攻撃の結果、セルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長が解任され、カディロフ・プリゴジン派はすでに後任を用意している、と主張している。The War Zoneはこれらの主張を独自に確認できず、この噂自体がモスクワに問題を押し付けるためのものである可能性もある。

ウクライナ軍の優勢続く

 戦争研究所の最新の支配地図では、バフムト方面を除くすべての前線でウクライナ軍の優勢が続いており、ロシア軍は激しい戦闘で断片的な領土を獲得している。

 ロシアメディアの映像は、スピルネ村付近で機械化部隊がウクライナの陣地を攻撃している様子を映し出している。BMPは月のようなクレーターの野原を進み、部隊は下車し塹壕の端へ移動する。細切れの樹林帯に、手榴弾が投げ込まれ、至近距離の塹壕戦にすぐ悪化する。

 ウクライナの領土防衛軍は、ロシアがリブネ州からベラルーシ国境を越えたところにあるルニネッツ空軍基地に、少なくとも20機のイラン製神風機Shahed-136を配備していると報じた。同基地は、2月の侵攻で多数のロシア軍機を収容しており、衛星画像によると、戦争が続く中、ここ数ヶ月で基地は改良されている。

 懸念されるのは、ロシアが同基地を利用して、前線から遠く離れたキーゥやリヴィウなどインフラや人口密集地に神風ドローンを飛ばすことだ。今週初めには、キーウ州のビラ・ツェルクヴァを無人偵察機が襲い、攻撃の恐れを呼び起こした。

 信じられないようなヘルメットカメラの映像には、クピャンスク付近での戦闘中にBTRが壁に衝突し、瓦礫に挟まれた負傷したロシア兵をウクライナ兵が救助している様子だ。映像では、負傷したロシア兵がウクライナ兵に「始末してくれ」と頼みこむという驚くべきやり取りが記録されている。ウクライナ兵は彼を叱り、「お前たちとは違うんだ!」と応えていた。

 ロシア兵は、ロケット弾含む兵器システムの使用方法と合わせ、降伏の仕方でも指示を受けている。ビデオは、ウクライナ砲兵がチェコから寄贈されたRM-70バンピールMLRSにロケット弾を装填して発射するところを映している。弾頭はプロパガンダのチラシにすり替えられている。

 今週初めにロシア軍が降伏する現場の衝撃的なビデオで見たように、誰もがその行動のコースを生き残ることを望むなら、降伏方法についての指示は見過ごすことはできない。

 BBCウクライナのインタビューで、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ウクライナが戦争に勝利した場合のロシアのプーチン大統領の運命について尋ねられ、言葉を濁すことはなかった。

 最後に、ウクライナ軍は装備や武器の塗装で注目を浴び続けている。M142 HIMARSランチャーには、69個の頭蓋骨が描かれており、69回の「重要な確認済み命中」を意味する。また、ウクライナ空軍のMiG-29にはR-27R空対空ミサイルが搭載され、ロシア大統領に何ができるかを正確に伝えている。■

 

Ukraine Situation Report: Russia Appoints New War Commander

 

BYSTETSON PAYNE| PUBLISHED OCT 8, 2022 7:56 PM

THE WAR ZONE

 

 

Contact the author: stetson.payne@thewarzone.com



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