USAF Identifies Critical New KC-46 Design Flaw
KC-46A: Paul Weatherman
米空軍がKC-46A給油機の設計で欠陥の可能性を新たにみつけ、解決策が確立・実施されるまで同機による貨物・人員輸送を禁止している。
同機床面に組み込んだ貨物固定ロックが不意に外れる事案が運用評価テスト中に発生したと航空機動軍団(AMC)が発表した。
空軍とボーイングが解決策を模索しているとAMCは発表。
貨物ロックが勝手に外れると飛行中に貨物あるいは人員の位置が変わり、機体の重心まで変更する可能性がある。
これに対応して空軍は同機について第三種未解決事案カテゴリー1不良報告を発出したとAMCは述べている。カテゴリー1不良とはリスクが認識され人命あるいは重要貨物が危険となる事態を指す。
今年1月、空軍はカテゴリー1事案が2例未解決のままKC-46受領に合意していた。
ボーイングは空軍資金で設計変更を給油用ブームの作動部分で行い、A-10やF-16など小型機対応の感度を引き上げている。
他方でボーイングから遠隔視認装備(RVS)の設計変更提案が出ており、ブーム操作員が給油作業中に遭遇したディスプレイ映像の歪み問題の解決をめざしている。ボーイングはRVSの設計変更は自社負担で行うとしている。■
コメント:KC-46でボーイングは相当に苦労しており、それだけによい機体にしてもらいたいものですが、もともと同機は固定価格での契約形態であり、コスト超過分はボーイングが負担するのが基本となっています。ではその帳消しはどうなるのか。同機導入を表明しているのが日本だけなので日本向け機材の価格がどこまで上昇するのか、納税者としては気になるところですね。
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