Everything We Know About The Drone Attacks On Two Saudi Aramco Oil Facilities Yesterday
サウジアラビアAramco石油精製施設二箇所への攻撃で判明していること
Strike Has Strategic Implications, Amplifies Asymmetric Drone War Relevance.
襲撃は戦略的影響があり、非対称無人機戦への警戒を強めるだろう
BBCワールドニュースが報じたサウジアラビア施設への攻撃直後の様子。 (Photo: via BBC World News)
イエメンの「アンサルアラー」(フーシ)勢力が無人機(UCAV)を使いサウジアラビア国内の石油施設へ二波におよぶ攻撃を実施したと名乗り出た。これはフーシ派が運営するアル-マシラ通信社が9月14日土曜日に発信したもの。
攻撃では食い違う内容の報道が出ている。:
ウォール・ストリート・ジャーナルは以下伝えている。
「マイク・ポンペイオ国務長官はサウジアラビアの石油関連の心臓部の攻撃にイランが関与したと非難し、世界のエナジー供給に前例のない打撃を与えたとしている。攻撃によりサウジの原油生産の半分が土曜日に停止し、石油価格で上昇の可能性があるり、イラン代理勢力の威力を示した格好だ。無人機は合計10機でサウジアラビア東部の重要施設を攻撃した。だがポンペイオ長官によれば攻撃がイエメンから発進した証拠はないという」
Tehran is behind nearly 100 attacks on Saudi Arabia while Rouhani and Zarif pretend to engage in diplomacy. Amid all the calls for de-escalation, Iran has now launched an unprecedented attack on the world’s energy supply. There is no evidence the attacks came from Yemen.
We call on all nations to publicly and unequivocally condemn Iran’s attacks. The United States will work with our partners and allies to ensure that energy markets remain well supplied and Iran is held accountable for its aggression
BBCワールドニュース含む信頼すべき筋によれば今回の襲撃で「世界の原油生産で5%」までが影響を受けるとあり、サウジのエナジー大臣アブドゥラジズ・ビン・サルマン王子の声明文では「日産570万バレルの原油生産が止まる」とある。
2019年9月14日付の原油価格をもとにすれば、減産は最大35億ドル相当になる。数字が正確なら今回の襲撃はイエメンのフーシ勢力にとって大勝利と言える。
アブダビ空港の監視カメラに写った長距離無人機。2018年7月。イエメンのm無人機攻撃能力を見せつけた。 (Photo: via PressTV.com)
各筋の情報や襲撃の効果に関する評価が正しければ小型無人戦闘航空機)UCAV)による非対称戦が新しい時代に入ったことになる。
イエメンは以前からサウジアラビア国内施設を無人機で攻撃してきたが、効果のある攻撃となっていなかった。2019年8月17日にもシャイバ油田が攻撃を受けたが負傷者、石油生産ともに影響は生まれていない。
AEW(早期警戒機)が今回の襲撃後にイラク国境付近を警戒すればその他の無人機も探知できたはずである。
This graphic shows Saudi Air Defences around the Abqaiq oil facilities that were struck early Saturday. The drones were well within PAC-2 range, but outside Hawk range. It's possible that the low-flying or the drones' small size and composite materials helped it avoid detection.
フーシ反乱勢力はアブダビ空港にも2018年7月に無人機攻撃を敢行したと発表し、その際は「サマド-3」武装無人機を3機投入したと主張。フーシ筋は無人機は『1,500キロ』を飛行してアブダビ空港に到達したとアルジャジーラ含む報道機関に発表。トラック一台が損傷を受けたが、負傷者は発生していないとの報道があった。
イラン製無人機がワシントンDCのアナコスティア-ボイリン共用基地で2018年5月に公開され、各国製部品で構成されていることからイランが武器拡散を禁じる国連決議2216号、2231号に違反していることが明らかになった。(DoD photo by EJ Hersom)
イエメン国内のフーシ反乱勢力は無人機数形式を運用している。昨年から技術水準が向上している。そのひとつがカセフ-1で、ほぼ同型機をイランが「アバビ-2」「アバビ-3」として運用中。カセフ-1はプロペラ推進の「プッシャー」機で作戦行動半径は100キロといわれる。主要任務は偵察だ。
イエメンは土曜日のサウジアラビア国内アブカイクおよびフライス襲撃には10機を投入したと主張しているが、型式を明らかにしていない。
事件直後にISWニュースアナリシスグループから出てきた記事では新型の「クッズ-1」ジェット推進巡航ミサイルが精油所二箇所の攻撃に使われたとしている。
Well well well...
Janesは2019年7月8日に以下伝えている。
「クッズは小型固形燃料ブースターを搭載し主翼、尾翼をつけている。このミサイルがアバ空港を襲撃しており、尾部は6月24日にマリキ大佐が回収し以下述べている。
マリキ大佐はエンジンはTJ100ターボジェットでチェコのPBSグループ製という。クッズ巡航ミサイルのエンジンはTJ100のコピーの可能性がある。PBSからはイランへの輸出実績はないし、同盟国にも同様だが捜査には協力したいとJane’sに伝えてきた。
フーシはサマド無人機で寸法が異なる2型式を展示しアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビア国内の攻撃に投入したと主張している。小型版にはサマド-1の銘板がつき、ともに電子光学方式の偵察用タレットがついている。
大型版にはサマド-3の銘板がついており、監視偵察装備は搭載していないものの主翼結合部上部にバルジがありおそらく大型爆発ペイロードを搭載するのだろう。またフェアリング前方も同様に使うようだ。」
サウジアラビア襲撃事件直後にTJ100ジェットエンジン月の「クッズ」巡航ミサイルが投入されたとの説が出てきた (Photo: via ISWNews)
巡航ミサイル、UCAVのいずれをイエメンのフーシが土曜日に投入したかは別に、サウジアラビアの精油施設襲撃から現在進行中の武力衝突から世界規模に影響が生まれそうだ。■
コメント:これはどう見てもイランの関与が濃厚です。施設への侵入経路から発射地点がイエメンでは矛盾することになれば、いよいよイランですね。また貿易の自由体制を逆手に取るこうした技術移転には一層厳しい管理体制が必要となるのは必至でWTOではもはや対応不可能ではないでしょうか。
巡航ミサイルかUCAVかは重要でなく、本当の問題は長距離精密攻撃手段が低価格化+拡散していることですね。日本にこの流れに乗り遅れないようにしてほしい。
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