Russian and Chinese ships on Oct. 23 off the coast of Japan. JMSDF Image
ロシア-中国両国海軍の艦艇部隊が日本本州の東側公海を航行し、土曜日に共同行動を解いたが、その間は一貫して海上自衛隊が海空で行動を監視していた。
中国部隊は055型駆逐艦(米海軍は巡洋艦と分類)南昌(101)、052D型駆逐艦昆明(172)、054型フリゲート艦浜州(515)、柳州(573)、補給艦東平湖(902)の5隻。ロシアは駆逐艦アドミラルトリブツ(564)、アドミラルパンテレエフ (548)、海防艦グルムキイ(335) 、ロシア連邦英雄アルダル・ツィデンザポフ (339) 、ミサイル観測艦マーシャル・クリロフ(331)の5隻だった。
合同部隊は津軽海峡を10月18日通過し、本州沖合を航行した。防衛省統合幕僚監部は10月23日に同部隊が大隅海峡を同日通過したと発表した。大隅半島と種子島の間で太平洋と日本海を結ぶ地点だ。その後同部隊は男女群島の南東130キロ地点で分離した。統合幕僚監部発表では駆逐艦JSやまぎり(DD-152)、護衛駆逐艦JSとね(DE-234)が水上監視行動を、鹿屋航空基地から第一航空集団のP-1哨戒機部隊が空中から監視した。
10月23日にロシア・中国の国防省がそれぞれ声明文を発表した。このうちロシア国防省は今回の合同行動は西太平洋で初の実施となったと強調している。「パトロールの目的はロシア、中国の示威行動であり、アジア太平洋地区の平和安定さらに両国の海上経済活動の保護であった」
他方で中国国防省の声明文では「巡航中は両国部隊は関連する国際法を厳格に守り他国の領海には一切侵入していない。両国部隊の今回の目的は中ロ両国の総合的戦略パートナーシップの涵養にあり、共同運用能力を向上させ、両国で国際並びに地域内の戦略安定性を維持することにあった」とある。
統合幕僚監部からの10月25日発表では日本は引き続きロシア艦艇の動きを監視しているとあり、対馬海峡から日本海へ入ったのを10月24日午前10時に確認している。発表ではミサイル警備艇JSおおたか(PG-826)がJSとね (DE-234)とロシア部隊を監視し、鹿屋航空基地から第一航空集団のP-1、厚木航空基地の第四航空集団もP-1を派遣し空中監視を行っているとある。航空自衛隊もロシア艦のヘリコプター運用に呼応し戦闘機をスクランブル発進させた。
一方で中国は米軍による航行の自由作戦の中止を南シナ海で求めてきた。
「米軍がたびたび空母、戦略爆撃機、原子力潜水艦含む高性能武装装備を派遣しており、示威行動により南シナ海にトラブルを持ち込んでいる」「いわゆる『航行上空飛行の自由』で米国は強力な海洋支配力をもって他国の権利権益を脅かすかくれみのにしている」と中国国防省報道官上級大佐Tan Kefeiが先週発言している。■
Russia, China Wrap Up Drills Off Japan, Pledge More Joint Exercises - USNI News
By: Dzirhan Mahadzir
October 25, 2021 1:58 PM
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