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主張 AUKUSの後に出てくるもの---自由世界対中国の対決。CCPの独裁体制に各国はどう対抗するか。バイデン政権で自由世界の司令塔は務まるのか。

 

 

 

 

国がベトナム戦に苦しむ中でアルゼンチン生まれのキューバの革命指導者エルネスト・「チェ」・ゲバラは米国に「ベトナムを二つ、三つ」生み出してやると豪語していた。このチェの精神が対中姿勢を強める協力関係を後押ししていると言える。

 

オーストラリア-英国-米国(AUKUS)の潜水艦協力合意が9月に発表されたのは幸先の良いスタートだ。同合意で各国はオーストラリアの原子力潜水艦を共同で開発、配備し共有できる。AUKUS方式による中国への対決での合意がここに加わるはずだ。軍事、経済、外交、イデオロギーの舞台で各国がまとまれるかが中国共産党(CCP)との対決で鍵を握る。

 

9月のAUKUS合意は重要な一歩で、各国の協力はAUKUSやクアッドの枠を超え軍事部門で広がり、外交、イデオロギーでも拡大深化していく。軍事面の協力関係は集団防衛体制も視野に入れ、加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなされる。米同盟国の武装強化が進むだろう。米国にとって同盟国の原子力潜水艦就役を20年間も待つ余裕はなく、同盟国の側も早期の軍事技術や装備品の供与が必要だ。

 

軍事協力分野で新規国を入れるべきで、インド、日本はクアッドの一員でもあり有力候補だ。台湾は通常動力攻撃型潜水艦での協力や各国部隊の寄港で恩恵を受けるはずだ。カナダにもメリットが生まれる。カナダのインド太平洋方面での貢献は北極海周辺から拡大し、東シナ海南シナ海へ拡大されよう。

 

海軍方面以外では弾道ミサイル・巡航ミサイル分野で軍事協力が深化しており、統合防空体制や接近阻止領域拒否の打破、サイバー宇宙、軍事教育訓練、遠距離展開でも協力の実が生まれている。

 

経済分野ではインド太平洋の米同盟国友邦国間の貿易合意が相互に良好な結果を生む。これは世界貿易機関枠組みを尊重する米国の姿勢と矛盾しない。中国は貿易を武器とするアプローチをオーストラリア、南朝鮮、台湾、フィリピン等米国を支援する側に使い、そうした国からの輸入を止めた。だが、貿易ブロックが域内に生まれれば米同盟各国の経済成長が促進され、中国の貿易戦術に対抗可能となる。

 

また、「深化」でクアッド加盟国並びにその他国が法執行、麻薬対策、海上河川航行、民間宇宙開発、さらに月や火星への有人飛行の各分野で新規の外交合意を生むはずだ。

 

協力拡大はイデオロギー分野でも現れる。民主体制の価値観を共有することがCCP対抗へのイデオロギー運動の基盤となる。クアッドはイデオロギー協力関係の手段となりうる。だがイデオロギー運動は調整を受けたうえで、CCPの独裁体制より民主体制が優れている価値観を基盤とすべきである。自由な国際秩序のほうが中国がめざす「人類の共通運命」より優れているのは明らかだ。中国はこの価値観を世界支配の正当化に使っている。人権尊重は各国の必要要件である。イスラム教徒を強制収容所に集めることは認められないし、中国の人権面の実績には開いた口がふさがらない。中国が作ろうとしている世界は受け入れられない。

 

だが現実ではすべて一様の取り扱いとすべきではない。各国で自国の実情に合わせたメッセージがあってよい。そのため、民主体制と人権に関する日本の進め方がインドと異なってもよい。またニュージーランドのように軍事面ではなく人権や経済面で中国を非難する動きであってもよい。

 

AUKUS合意で中国とのバランスは単一課題の各分野で行えることが示された。こうした対策はオーストラリア、英国、米国のインド太平洋の安全保障へのコミットメントを示している。同時に、中国対策ではより大胆な動きが必要で、軍事、経済、外交、イデオロギーの各面で各国が合同かつ包括的に動く必要がある。

 

バイデン政権が各行動の音頭を取るべきだ。なんといっても米国は自由世界のリーダーだ。そのため、AUKUSで生まれた勢いを活用し、今後も活動を維持すべきだ。AUKUSは厳として存在しており目に見える形で進展するとはいえ、道のりは長い。中国との対抗であらゆる場面で同じことがいえよう。世界の民主体制間の協力関係が照らし出す道は自由につながる道であり、世界に足かせをはめようとする中国の道ではない。■

 

After AUKUS: The Next Steps Toward a Confrontation with China

by Lianchao Han Bradley A. Thayer

October 11, 2021  Topic: China  Region: Asia  Tags: ChinaAUKUSJoe BidenIndo-PacificSubmarine

 

Lianchao Han and Bradley A. Thayer are co-authors of the forthcoming Understanding the China Threat

Image: United World


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