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たいげい級二番艦はくげいの進水式に海外が日本国内より高い関心を示す。海上自衛隊潜水艦(現役)は22隻になった。

 

はくげい進水式。2021年10月14日 (Japanese MOD photo)

 

 

本がリチウムイオン電池を採用した新型通常型潜水艦の2号艦を初号艦進水式のちょうど一年後に進水させた。

新型艦ははくげいと命名され、川崎重工業の神戸造船所で10月14日に進水式を挙行した。同艦は最終建造段階にあり海上公試ののち海上自衛隊に2023年3月に引き渡される。

はくげいはたいげい級潜水艦の二号艦で、排水量3,000トンのディーゼル電気推進式攻撃型潜水艦で、29SS級とこれまで呼ばれており、一号艦たいげいは三菱重工神戸で2020年10月進水ずみで今年7月に公試を開始した。同艦が2022年3月に就役すると、海上自衛隊の22隻目の現役潜水艦となる。

2010年の防衛大綱でそれまでの16隻体制の強化が決めたのは、日本が中国の軍事力整備を警戒視していることのあらわれだ。

そうりゅう級最終建造分の二隻、たいげいと合わせ、はくげいにもリチウムイオン電池が搭載されている。リチウムイオン電池技術の実用化に向け、日本は大規模な研究開発を2000年代初頭から展開していた。リチウムイオン電池は保守管理が簡単な一方で潜航中に高速を長時間維持できる点で鉛電池より優れる。現時点でリチウムイオン電池を潜水艦に応用しているのは日本だけだ。

日本の潜水艦部隊は旧型おやしお級8隻、そうりゅう級12隻とたいげい級2隻の構成となる。たいげい級は三号艦の建造も始まっており、さらに二隻分の建造予算も承認ずみで、令和4年度予算要求で一隻追加分として602.3百万ドルが計上されている。

 

たいげい級の外観はそうりゅう級と大差ないが、艦内は全く別だ。まず、たいげい級ではAIP装備のかわりにリチウムイオン電池を搭載した。

 

つぎに、ソナー及び戦闘指揮システムが改良されている。また音響吸収材、浮き張り式床の採用でステルス性が高まっている。防御面では魚雷対抗装置(TCM)が搭載され、おとりを放出し敵魚雷の命中を逃れる。

 

たいげい級の基本性能

基準排水量約 3000 トン

全長84メートル

全幅9.1メートル

乗員70名

推進方式ディーゼル電気推進(リチウムイオン電池搭載)

 

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