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速報 シーウルフ級攻撃型潜水艦USSコネティカットが南シナ海で水中衝突事故に遭遇。負傷者発生、艦に損傷なく、グアムへ移動中。

 


いったい何に衝突したのか、南シナ海とあれば、中国の潜水艦との衝突も十分考えられます。今後新たな展開がありそうです。衝撃の程度が大きくなかったから乗員の負傷も軽微に留まっているのでしょう。すると、低速で航行していたのか。

 

シナ海で米海軍原子力攻撃型潜水艦が正体不明の物体と衝突し乗組員十数名が負傷したことをUSNI Newsがつかんだ。

シーウルフ級原子力攻撃型潜水艦USSコネティカット (SSN-22)は10月2日、公海で作戦を終え帰港の途中と太平洋艦隊はUSNI Newsに7日伝えてきた。

 

「シーウルフ級高速攻撃型潜水艦USSコネティカット(SSN-22)が潜航中に物体に衝突した。10月2日午後のことで、インド太平洋の公海で作戦中だった。乗員の安全は海軍の最優先事項である。生命に危険な程度の負傷者は発生していない」とビル・クリントン大佐がUSNI Newsに伝えてきた。

 

「同艦は安全かつ安定した状態にある。原子力推進機関及び艦内区画には損傷がなく完全作動できる状態にある。艦のその他部分での損傷程度を調査中。米海軍は外部の援助を要請していない。今回の事態を調査する」


USS コネティカット (SSN-22) は2021年7月31日に横須賀に寄港していた。 US Navy Photo

 

国防関係者から衝突が発生したのは南シナ海で乗員11名が負傷し、中程度から軽度の負傷だとUSNI Newsは知らされた。同艦は現在グアムに向け航行中で翌日に到着予定と同関係者は説明している。同艦はグアムに向け浮上走行中という。

 

ワシントン州キツァップ-ブレマートンを母港とする同艦は5月27日より太平洋で展開していた。7月8月には日本へ寄港しており、第七艦隊司令官カール・トーマス大将が同艦を8月に訪れている。

 

コネティカットはシーウルフ級潜水艦の一隻で冷戦末期に最新鋭のソ連潜水艦を掃討するべく建造された。姉妹艦USSシーウルフ (SSN-21)、USSジミー・カーター(SSN-23)とともに海軍で最高水準の性能を誇り、機密情報の塊といえる攻撃型潜水艦である。

 

判明している直近の水中衝突事件ではUSSサンフランシスコ(SSN-711)が水中山脈に全速力で衝突した2005年の事案がある。グアム付近のことで、乗組員一名が死亡した。■

 

 

UPDATED: Attack Submarine USS Connecticut Suffers Underwater Collision in South China Sea - USNI News


By: Sam LaGrone

October 7, 2021 2:38 PMUpdated: October 7, 2021 3:51 PM


コメント

  1. ぼたんのちから2021年10月8日 17:49

    米原潜はPLAN潜水艦と海中で衝突、あるいは接触した可能性がある。
    浮上航行は、浸水、あるいは浸水の可能性を示し、大きな損傷を受けた可能性がある。このことを考えると、米原潜はPLAN潜水艦に突っ込まれたのかもしれない。
    過去の米原潜の行動を見ると、海中での衝突により損傷しても潜水可能ならば、何事もなかったように帰港するはずだ。
    もし推定通りであるなら、PLANは極めて危険な行為を行ったことになる。
    現在、米英空母部隊がフィリピン海から南シナ海に移動し、多国間演習を行っており、CCP/PLAの緊張は高まっている。習は、PLAに強い軍事的対応を行うよう指示したとの情報も流れている。その表れが、今回の衝突事故かもしれない。これは危険な兆候と思われる。

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