これはお得な買い物なのでしょうね。そえそれにしてもロシアが引き取らなかった機体を大統領専用機に使わざるを得ないのは情けないですね。
Trump Wanted a Cheaper Air Force One. So the USAF Is Buying a Bankrupt Russian Firm’s Undelivered 747s
トランプがエアフォースワンの価格が高すぎると不満を言ったので米空軍は倒産ロシア企業の未使用747を購入する
AUGUST 1, 2017
- ドナルド・トランプ大統領が新型エアフォースワンの予想価格が高すぎると発言したため、米空軍は打開策を見つけた。破産したロシア航空会社が残した747を二機購入する。
- 空軍はボーイングと売買契約をまもなく妥結しそうだと防衛関係者三名が語った。ペンタゴンも今週中にも契約内容を発表しそうだ。
- 空軍は契約金額等の詳細は非公表にするとみられるが、関係者によれば空軍に得な契約だという。ボーイングの747-8公示価格は386.8百万ドルだが実際にエアラインが支払う金額は発注数、仕様等で異なる。
- 大統領専用機に改装される747は2013年にトランスエアロが発注した機材で、当時ロシア第二位だった同社は2015年に倒産した。ボーイングは発注4機中二機を完成させていたがロシア側は受領しないままだった。
- エアラインは発注時に機体価格の1パーセントを頭金として納め、残高を分割払いにするのが通常だがトランスエアロは支払っていないと業界筋は解説する。
- 「アエロフロートがトランスエアロ機材をほぼ全機引き取ったが、額面価格15億ドルの747-8Iは引き取り拒否した」とFlightGlobalが先月報じていた。
- そこでボーイングは完成済み二機を飛行テストに使った後保管していた。飛行データ追跡サイトによればN894BA、N895BAの登録番号の二機の最後の飛行は今年2月のモハーベ砂漠南カリフォーニアロジスティクス空港行きで腐食防止の補完用だったことが分かる。「飛行機の墓場」は使用済み民間機が旧塗装のまま残る場所だ。
- ボーイングが747二機を新機のまま残し保管料を払いながら買い手を探す中で空軍は有利な条件で交渉が可能となった。年が変わって昨年モデルの新型車を安く買うようなものだ。
- 標準型747を空飛ぶホワイトハウスに改装するのは青白塗装だけではすまない。空軍に所有権が移れば委託業者が最新鋭通信装置、機体防御装備等に加え核爆発で生まれる電磁パルスに耐える強化工事を施すはずだ。機内には会議室、執務室、ホワイトハウス関係者用座席に加え招待客や報道陣向け席もしつらえる。
- 議会に2月提出されたペンタゴンの2018年度予算要求では2018年から2022年にかけ32億ドルで新型エアフォースワン二機を完成させるとある。トランプが再選されれば新型機に搭乗できよう。
- 「空の女王」の名がついた四発747は近年は販売不調だった。エアライン各社は運航経費が安い双発機の777などに関心を移しており、ボーイングは旅客型747生産を完了した模様だ。今後の発注は貨物機に限定する。
- 旧型747を最後まで運航していた米系エアラインのユナイテッド、デルタ両社は今年末に同機運用を終了する。米国内最後の有償定期運航でユナイテッドが先週シカゴからサンフランシスコまで飛ばしたばかりだ。■
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