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★中国で出回る謎の機体の正体を推論する



No, That Satellite Image Going Around Social Media Isn't Of China's New Stealth Bomber ソーシャルメディアに出回った衛星画像は中国の新型ステルス爆撃機ではない

China's new stealthy bomber could emerge at anytime, but this isn't it. 中国の新型ステルス爆撃機はそのうち登場するが、今回は別の機体

 BY TYLER ROGOWAYAUGUST 19, 2017
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GOOGLE EARTH
高碑店近郊のRCS試験設備

  1. 中国が新型戦略爆撃機の最終開発段階にあるのは各種情報から間違いない。噂では全翼機形状のステルス機の試作型が6月に極秘裏にロールアウトしたという。中国関係者が同機開発を何度も言及してきたので可能性はあるがソーシャルメディアで出回っている画像はこれとは別だ。
  2. 問題の衛星画像(上)は成都で撮影されたといわれる。同地には成都航空機があり、J-10、Su-27フランカーの模倣機、J-20ステルス迎撃戦闘機等を製造している。だがそれは誤りだ。実は北京南西30マイルほどの高碑店市Gaobeidianで撮影されたものだ。同地にはレーダー断面積性能測定施設がある。
  3. 問題の機体はノースロップ・グラマンのX-47Bに似ているが、翼幅25フィート程度の小型機近くに駐機している。このため翼幅50フィートと述べているする記事に疑問が出る。X-47Bの翼幅は62フィートだ。
  4. そうなるとこれは中国の新型ステルス爆撃機ではない。本当なら翼幅は少なくとも写真で見える機材の三倍になるはずだからだ。また運用支援用の航空基地にいるのもおかしい。ただしレーダー断面積測定専用の縮小モックアップの可能性があり実機形状を反映しているのかもしれない。また機体の大きさからみて進行中の無人機開発プロジェクトで、各種各種形状の違いをレーダー断面積測定テストで比べようとしているのかもしれない。中国が米軍の高機能機材をそっくりまねたり、縮小モデルをつくることで定評があり、自国機でも同じことをする傾向がある。
  5. 該当機材が最高機密の扱いを受けていない証拠がある。Terraserver.comによれば同機は7月9日から7月12日にかけ外部で駐機していた。同基地は海外衛星の重要監視対象であり、中国は米国に意図的に同機を見せようとしたのかもしれない。
  6. 米国防企業多数がレーダー断面積測定で多用するのがパームビーチ(フロリダ)またはボードマン(フロリダ)の大型施設で航空機各種、ミサイルのすべての測定を行っている。こうした施設から米国発のステルス爆撃機の前身も生まれている。各施設は将来登場するはずの機材開発に使われている。中国がステルスで革命的な変化を模索する中、米国と同様の方法を試すのではないか。
  7. 中国の新型爆撃機試作型が遠からぬ将来に登場する可能性は十分ある。その場合、中国の軍事力の飛躍的進歩というよりも機体製造や素材面で大きな進展になるはずだ。今回の記事は中国が急速に進めつつある無人戦闘航空機材の開発の一面を示しているととらえるべきではないか。その例として「Star GlorySG-1CH-805が知られている。このうちStar Gloryが今回の衛星画像で見られる機体と酷似しており、機体寸法も近い。■
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