21世紀の軍部隊の重要な任務に災害救援人命救難活動が加わっています。今回の暴風雨による記録的な雨でテキサス南部から湾岸地区に甚大な被害が出ているようで米軍、州軍が大規模な支援を展開しています。確かに現地上空の航空管制は必要ですね。
US Military Begins Surveillance Flights Above Houston
米軍機材がヒューストン地区で上空支援活動を開始
E-3 セントリーAWACS。2014年グアム島アンダーセン空軍基地にて。空軍はE-3、海軍はP-8ポセイドン各1機をハリケーン・ハーヴェイの被害を受けたテキサス州の支援用にヒューストンに派遣中。 (U.S. Air Force photo by Lt. Col. Frederick Coleman/Released)
- ハリケーン・ハーヴェイの被害広がる中、米軍もテキサス州ヒューストン地区に偵察情報収集機含む航空機多数を派遣し救難活動を展開中だ。
- 海軍はP-8ポセイドン海洋哨戒偵察機、空軍はE-3早期警戒管制機を各1機派遣し、航空管制とともに洪水地区の状況把握データを第一空軍(AFNORTH北部方面隊)作戦センターに送っている。
- ミッションの指揮統制はティンダル空軍基地(フロリダ)の第601航空作戦センターがとる。同基地には航空救難統合調整センターも併設されている。
- 作戦センター隊員は24時間体制で現地当局の能力不足を埋め行方不明者の捜索救難にあたっている。
- AFNORTH報道官メアリー・マクヘイルによれば作戦センターはHH-60ぺイヴホーク11機、HC-130J長時間捜索救難機7機の運用を統括している。後者は給油機としても運用中。さらにセスナ数機を監視用に使っている。「MQ-1は現時点では使っていない」とマクヘイルは問い合わせに答えている。
- 8月30日早朝に空軍はHC-130JコンバットキングIIおよびHH-60G ぺイヴホークの乗員、支援要員を第23飛行隊をムーディ空軍基地(ジョージア)からカレッジ基地(テキサス)に移動させた。
- これとは別に第90救難航空団所属のぺイヴホークとHC-130P/Nコンバットキングがパトリック空軍基地(フロリダ)からフォートワースの海軍予備基地に8月28日に移動している。
- C-17グローブマスターIIIの2機が29日にチャールストン共用基地(ノースカロライナ)から救難物資30.6トンを搭載しアレクサンドリア国際空港(ルイジアナ)に到着している。
- オレゴン州軍航空隊のC-130ハーキュリーズ二機も救難活動に加わっている。
- アラスカ州軍からは第176飛行隊のC-130がエルメンドーフ・リチャードソン共用基地を28日に離陸し、パラシュート救難員等を運んできた。カリフォーニアの第129救難飛行隊HH-60ヘリコプターと共同作戦をする。
- ケンタッキー州軍航空隊の第123特殊戦術飛行隊も捜索救難に加わった。
- テキサス州軍は地上部隊、航空隊12千名を呼集し、その他常備部隊とともにハリケーン・ハーヴェイによる豪雨洪水の被害に対応させる。ハーヴェイは巨大ハリケーンとなりテキサス沿岸地区をまず8月25日に襲った。
- 犠牲者の数は増える一方で、テキサス史上最悪の自然災害になったといわれる。■
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