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シャナハン長官代行の倫理問題とF-15X導入は無関係? 産業基盤保護が動機と説明するDoD

この記事のとおりだったのか信じる信じないは自由ですが、産業基盤保護という言葉が出てくる米国の官庁はDoDぐらいですかね。かつては日本の産業政策を批判していたのが米国だったのですが....

Shanahan Ethics Agreement Out; How The F-15X Decision Was Made

シャナハン長官代行の倫理問題、F-15X選定の内幕

The Air Force wants more planes - and believes it has found a way to get them. 機数を増やしたい空軍が解決策を見つけたのか

By COLIN CLARKon March 22, 2019 at 7:33 PM
ンタゴンが発表した新規倫理規定によりパトリック・シャナハン国防長官代行はボーイングに一切関われなくなった。この措置はDoD監察総監からシャナハンの倫理違反嫌疑を捜査中と発表したのを受けてのこと。
ボーイングF-15X戦闘機導入で国防総省の決定にシャナハンが関与していたのかをめぐり論議が盛んだが、もともと同機は空軍が当初希望していなかった機材で、ボーイングの競合相手ロッキード・マーティンのF-35の継続調達を計画していた。
国防関連高官はシャナハンは同機導入で決定的な役割は何ら果たしていないと述べ、あくまでも決定は当時の国防長官ジム・マティスあるいはコスト評価事業(CAPE)室によるものと本日報道陣に述べた。同高官によればシャナハンはF-15X導入過程から「除外」されていたという。
本日の記者会見はペンタゴンの戦略的決定過程の内幕を覗き見る貴重な機会になった。発足9年目のCAPEでの審議内容が話題になるのも珍しい。その前身、事業分析評価室(PA&E)も同様であったが。
同高官はF-15導入の決定過程を簡潔かつ正確に紹介してくれた。それを聞いて2つの段階があったと判明。まず、2017年に議会への報告で米軍戦術機材で兵装を大量搭載可能な第四世代機とステルス機の混成編成が必要との指摘があった。第四世代機は基地、本土防空用の想定とともにスタンドオフ兵装機としてF-35から標的情報を入手して運用し、混成運用は2030年代にかけ必要という内容だった。
決定ではコストが重要要素だった。機体単価より維持運用費用が重視された。F-15Xは運用経費が低い。機体単価は大きな差はないといってよい。同高官によればCAPE試算でF-15Xは90百万ドルで、F-35Aはロット11で89.2百万ドル、さらに80百万ドルまで下がると事業担当部門とロッキード・マーティンは確約している。
もう一つは国内産業基盤の維持だった。第四世代機にはF-16もあるが、同機はロッキード・マーティンが生産しており、決定では産業基盤に競争状態を残すことを重視した。トランプ政権が重視する国内産業育成が決定に影響したのか尋ねると、同高官は「それは承知していない」と答えた。CAPEは前身時代から国内産業基盤維持を重視して決定してきた。
F-15X選定過程を簡単に言うとこうだ。予算案原案が8月末に届いた。9月中旬に第四世代機導入を提言。10月中旬までに空軍はデータを精査し、「分析結果に賛成した」(同高官)
先月の空軍協会冬のカンファレンスで記者は航空戦闘軍団司令官マイク・ホームズ大将に第四第五世代機混成編成が意味がある高層化聞いてみた。

「ACC司令官としてほしいのはもっと多くの新型機だ。機材の平均機齢の上昇を解決の必要がある」とホームズ大将は答えたがF-15Xは新型機材とは考えていない、予算対策でしかないと述べていた。「F-35を飛ばすほうが第四世代機より高くつく」と述べた。それで答えがわかるだろう。■

コメント

  1. 「産業基盤に競争状態を残すこと」は長期的に国防に直結しますから、堂々とそうだと言えば良い気がしますが。ヘタな理屈を付けた為、余計にモメているように見えます。

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  2. 予算対策という割にはF-35の調達数を減らさず追加でF-15X購入予算を入れたのが奇妙ですね
    結局は産業基盤保護という点だけが目的なのではないでしょうか
    2040年ごろに空軍唯一の第4世代機となってお荷物になってそうですが

    返信削除
  3. 汚職云々はともかくとして、少なくともF-15X導入はボーイングに仕事をまわす為という予想はビンゴだったと。
    つまり今までのF-15Xを戦力として必要としている云々を説いていた記事の数々は提灯記事だった事が証明されたわけですな。
    「もしF-35が戦闘機として欠陥が無ければF-15Xという一世代前の戦闘機を新造しなくて済んだはずだ」なんて言ってた御仁の現状認識の欠落ぶりも同時に証明された、と。
    次に出てきそうなネタはF-15Xの運用経費が安いという嘘が暴かれるってとこでしょうか。

    返信削除
  4. 産業基盤維持しかないのでしょう。ただ、このために、いらない戦闘機を購入するは、さすがに通らないので、色々屁理屈つけざるおえないのでしょう。大人の事情ですね。
    だから、維持が安いというわりに、具体的に出てこないですね。調達価格はでるのに不思議ですね。F-15Eの実績ベースだと変わらないので、安くなるとしか言えないのでしょう。
    ただ、今後は、アメリカでも、戦闘機で2メーカーを維持するのは厳しいでしょう。
    特に、ロッキードが2連勝してしまったのと、F-22が打ち切りになってしまったのが痛かった。今後は、海軍の次期戦闘機と空軍の次期戦闘機しかなく、どちらもコンセプトさえ決まっていませんから、この間をしのぐがボーイングでは、厳しいので、とりあえず、お金を落とすことにしたのでしょう。
    海軍機であれば、ボーイングでも何とかなるかな。ロッキードに勝つのはハードル高いです。
    本当に2機種開発するだけお金があるか?は疑問です。
    どうせ買うなら、F-18/EF-18の方が使い道があります。Block3であれば、コンフォーマルタンクのおかげで空力性能も上がり、航続距離も伸びます。
    イスラエル向けのF-15以外あきらめて、こちらに注力する方が良いのでは。海軍はF-18を使い続けたいみたいですし。

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