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Su-35はどうやってF-22の探知追尾に成功したのか----ステルス技術は万能ではない

ステルスの過信が危険であることを物語るエピソードであり、技術進歩が現在のステルス機を一気に陳腐化させる危険性を示しています。対抗措置が出ればその対抗....と終わりはないようです。

How did a Russian Su-35 Fighter Track a "Stealth" F-22 Raptor?

Or is this fake news?  ロシアのSu-35がF-22ラプターを追尾できたのはなぜか。それともフェイクニュースだったのか
March 4, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-22MilitaryTechnologySu-57RussiaStealth

シアのスホイSu-35Sのパイロットと自称するものが投稿した写真に米空軍F-22AラプターがフランカーE搭載のOLS-35電子光学赤外線方式捜索追尾装置にその姿を捉えられている。
投稿写真の真贋は定かではない。ただし笑ってばかりいられない。写真撮影の意味を理解しないと判断が下せない。
近接距離ならラプターがSu-35の電子光学赤外線センサーにその姿を捉えられることは可能で、今回がまさしくその例なのかもしれない。(画像が本物だとして)民生用電子光学赤外線装置をFLIRシステムズが市販しているがこれでもF-22を近距離なら捉えることができる。2010年のファンボロー航空ショーで実証済みだ。F-22は遠距離なら赤外線探査装置を逃れる設計だが接近距離では話が違う。
近い距離からだとラプターも他の機種同様に赤外線センサーで探知できる。2009年の演習ではラプターがフランスのラファールの電子光学赤外線センサーにその姿を捉えられている。また2012年のレッドフラッグ演習がアラスカで開かれたがドイツ空軍のユーロファイター・タイフーンがおよそ20カイリ地点からラプターをEuroFIRST PIRATE赤外線探知装置で追尾した。
ロシアのOLS-35はPIRATEほどの性能はないがそれなりの性能のセンサーである。スホイによれば同装置は目標四機を同時に50キロ範囲(27カイリ)で探知でき90キロ(49カイリ)にわたり追尾可能という。精度が高い範囲はアスペクトアングルにより変わり、その他大気の状況によっても変わる。同装置にはレーザーもつき、20キロ以内で標的の距離を正確に測定できる。.
究極的には長波赤外線捜索追尾でステルス機も相当の距離唐揚tんち出来る。これがF-22にとって最大の脅威となる。米海軍のIRSTポッドのブロックIIでは高速度データネットワーク機能と高性能センサー融合を組み合わせてずば抜けた長距離ステルス対応能力が実現している。「個別の実験内容や脅威想定についてお話できないがIRSTは長距離ステルス対抗技術をめざしています」と海軍航空システムズ本部(NAVAIR)のデイヴィッド・キンドリー大佐が説明する。大佐はF/A-18およびEA-18G統括室主幹だ。
問題の本質は大気中を移動する機体が熱を発生することだ。「敵機がこちらに向かってくるとして低レーダー断面積の機体としましょう。それでも発熱は免れません」とボーイングでF/A-18E/FおよびEA-18Gを担当するボブ・コメゲイが語る。「これで敵がステルス機を開発しても対応可能です。Xバンドの有効範囲を外れて移動してもこちらは対抗が可能です」
従来は赤外線では距離データが得られず武器を有効に作動させられかったが、データネットワーク機能とコンピュータにより一変した。「単機のIRSTでビームを出してホットスポットと方角がわかるが距離は不明だ。これでは武器を有効に使えない。しかし2機のビームが二本あれば交差点で武器利用に十分な精度の演算が可能で対象を追尾できる。そのため戦闘には敵のレーダー探知範囲に入る前に敵を探知追尾できる」(コメゲイ)
赤外線がステルス機の脅威となる点を考慮の上、ペンタゴンは今後登場する機体の要求性能をまとめる必要がありそうだ。■

Image: Creative Commons.

コメント

  1. ステルス機でも赤外線で探知できることは衆知のこと。しかもこれはシリアの軍事紛争で米国とロシアが共に介入していた時の画像で両者は戦闘状態ではありませんでしたから、仮に片方に付き纏っても、戦闘にはならない状態だったと思っています。ですから、「F-22ががSU-35の電子光学赤外線センサーにその姿を捉えられた」としても、それ自体が問題では無く、「この時、F-22側もSU-35が追尾していることをちゃんと認識できていたか?」が問題になるのでは?と思います。
    何か大きな問題のように取り上げてますが、見出しのサギみたいな記事です。

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  2. IRSTがステルスに対して有効であるは、今更ですね。
    エンジン冷却など工夫して赤外線輻射は削減していますが、機体の発熱や排気に関しては、対応が難しいです。
    2機のIRST探知から、三角測量で距離算出はできるでしょうが、これでレーダーをアウトレンジ出来る訳ではないので、ボーイングの担当者の言い訳に聞こえますね。
    これができていて、優位であるなら、各演習でぼろ負けしないはずですが。
    従来と同様にステルス機をレーダー探知出来るようにならないと、ステルス機能は、必須でしょう。

    返信削除

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