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ブロック4でのF-35の作戦能力予想....核爆弾運用も可能になる



The F-35 Stealth 'Atomic' Fighter?: Now Able to Strike with a Nuclear Weapon?   F-35は「原子」戦闘機になるのか。核攻撃が可能となるのか。

New upgrades are coming.最新の性能改修が始まる
March 11, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarJetsF-35

年に渡り多額の開発費用をかけたブロックIIIF仕様F-35が2019年に供用を開始する。ペンタゴンは次のブロック4でさらに性能向上を検討を始めており、この改修になんと160億ドルの予算を確保している。
F-35のセンサー、通信装置、推進関係でのソフトウェア、ハードウェア双方の改良点については他の記事が解説しており、ブロック4開発の難航も伝えている。今回はブロック4で運用可能となる兵装に焦点をあててどこまでF-35の性能が伸びるかを見てみよう。
今後搭載可能となる主要兵装にGBU-54/Bストームブレイカー別名小口径爆弾 SDB II がある。GPS誘導方式のGBU-39 SDBI がすでにF-35で運用されているが、これも同様にF-35機内に8発まで搭載できる。ステルスを捨てれば一度に16発搭載可能だ。
SDB IIは最大45マイル射程で移動目標を全天候下で飛翔コースを調整して捕捉出来る。これは非冷却式赤外線シーカー、ミリ波アクティブレーダー、レーザー誘導の三方式を採用した誘導装置の恩恵だ。またデータリンクをF-35と双方向通信し微調整のみならず投下後の攻撃中止もできる。ストームブレイカーの弾頭は105ポンド火薬で平均誤差1メートルで目標に命中する。人員殺傷力のみならず、小舟艇、地上車両に有効で戦車でも上部装甲が薄く撃破可能だ。
ペンタゴンはストームブレイカーをF-35の高性能電子光学式目標補足能力と合成開口レーダーで運用すれば友軍地上車両が進入できない地区でも制圧効果が生まれると期待する。
だがストームブレイカーは単価$115,000と低価格兵装ではない。ブロック4では短距離用GBU-54レーザーJDAMも運用する。500ポンドのレーザー・GPS併用誘導爆弾は一発わずか $20,000だが移動目標に十分対応できる。
さらに期待されるのがAGM-154 JSOW-C1 千ポンド飛翔式爆弾の搭載でこれもデータリンクを備え赤外線シーカーで最終誘導し航行中の水上目標を貫通し破壊する。高高度から発射すれば射程は70マイルに達する。海軍のF-35Cで有益な対艦攻撃能力となるだろう。
もと高額で長距離対応となるとJASSM-ERと長距離対艦ミサイルがあるがブロック5ないし6までF-35で運用はできない。ライトニングなら重防御目標に接近できるので長距離兵器の搭載には高優先順位はついていない。逆に非ステルスの第四世代機や爆撃機への搭載が効果をあげるだろ
空対空戦能力ではF-35BでAIM-9X短距離ミサイル運用ができるブロックIIと互換性が生まれ、パイロットはヘルメットで見ればミサイル発射できるようになる。ブロックIIでは発射後ロック機能によりロックせずに機内兵装庫からミサイル発射しF-35のデータリンクで誘導し180度方向転換し標的に向かう。これをヘルメット画像でレーダーあるいは光学的に誘導し、最終段階は熱シーカーでホーミングする。
ヘルメット搭載画像システムのカメラ複数でパイロットは自機を「見通し」ながら振り向かずに後方の敵機を「見る」ことができる。
兵装庫にミサイル用レール二本があり射程が長いAIM-120空対空ミサイルを6本まで搭載できる。数の上で優勢な敵勢力の脅威を緩和できる。
ブロック4では海外運用国の独自装備の運用も可能となり、英国のSPEAR巡航ミサイルやメテオ対空ミサイル(供用中としては最強の長距離対空ミサイルとされる)、トルコのSOM巡航ミサイル、ノルウェイではコンブスバーグ共用打撃ミサイル(対地対艦用500ポンド弾頭を装備し、射程170マイル)が運用可能となる。ノルウェイ機材には特殊ドラッグシュートもつきスカンジナビアの氷結滑走路に対応する。
ブロック4機材ではエンジン改良で発電容量が増える。これで機内搭載レーザー兵器を運用し敵の空対空ミサイルからの防御、飛翔段階の弾道ミサイル攻撃、さらに敵戦闘機攻撃に使う。米空軍は戦闘機や爆撃機で機内レーザーの運用テストを2020年代はじめ開始の予定、つまりあと三年後なのでF-35ではブロック4以降でレーザー兵器搭載が実現することになる。
だがブロック4で一番恐ろしい兵器はB61 Mod 12落下式核爆弾で、テールフィンで飛翔を調整しGPSで標的の30メートル以内に落下する。B61は出力を3キロトンから50キロトンに調整可能で地下施設貫通能力もある。精密で貫通力が組み合わさり敵指導層、指揮命令所、強化型ミサイル発射施設を攻撃できる。NATOとの協定で米国のB61はNATOのF-35機にも搭載される。
敵防空網を突破し戦術核兵器を運用する能力がF-35で今後実現すれば敵としても考慮せざるを得なくなる。
戦術核の使用決定が下れば、小規模といえども核兵器を前線の敵に投下することとなり、当然ながら核武装F-35へ反動も覚悟せねばならない。最悪の場合、F-35基地が核先制攻撃を受けないとも言えない。また敵の低帯域レーダーではF-35はゴーストにしか見えず、通常兵器、核兵器のどちらを搭載しているか不明で本格的な核戦争を早めてしまうかもしれない。
このようにブロック4性能改修はF-35の性能を各種標的に対応させる狙いがあり、海外のF-35パートナー各国にも自国開発兵器の運用が可能となる。だが国防総省が必要資金を入手できるかどうか、無理のある大日程が予定どおりに進むかでブロック4が遅延なく予算内におさまるはずだが、まだわからない。■

Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring

コメント

  1. F-35もようやく、このブロック4で実戦で十分使える戦闘機になりますね。日本は既に「コンブスバーグ共用打撃ミサイル」の契約を済ませていますから、順調に開発が進んでくれることを願います。
    また、「戦術核兵器を運用する能力」って何だろうと思っておりましたら、どうも、核爆発による戦闘機の電子機器への悪影響を防ぐために、機器や配線にシールドしたりする作業も含むようですね。まぁ、日本の場合、核爆弾の運用は政治的にもハードル高いですし、大量の核を配備するロシア、中国と核の打ち合いをするのは得策ではないですから、今はその機能を横目で眺めながら、通常兵器を充実させるしかないでしょうね。

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  2. 先ずF-35ブロック4になってもAIM-120dが使用出来ないと言う話を聞き、気になるところです。またF-35の核兵器運用能力はイスラエルやイギリス、またドイツなど核兵器運用能力が求められる所には必至なので早期実現が望ましいです。
    取り分け日本にはJSMよりJASSM-ER
    の運用能力は対艦任務における母機生残性向上や次期改修されるF-15と弾薬の共有による維持整備や調達の効率化が図れる為に導入が待たれる話だと思います。

    返信削除
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    1. AIM-120Dがブロック3Fで使用できていないは、初耳でした。
      発射試験まで完了したと記憶していましたが、AIM-120D完了は確かに明言された記事は見つけられませんでした?
      JASSM-ERとLRASMはあとまわしで、ブロック5だと思います。
      ステルスなせいか、長距離スタンドオフはあとまわしになっているようで、海軍としても、当面JSOW-Cが使えれば良いと考えているようです。1万2000mから投下すると、射程は100kmは確保できて、さらにエンジンが付加されたERが、開発完了までもう少しです。

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  3. AIM-120D AMRAAMはブロック3Fで使えるようです。
    ブロック4は、機内ウェポンベイに6発内装できる改装のようです。
    ソースは下記。
    http://f35jsf.wiki.fc2.com/wiki/%E5%85%B5%E8%A3%85%E3%83%BB%E5%B0%86%E6%9D%A5%E8%A3%85%E5%82%99

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