日本もずいぶんと太っ腹ですね。最もUH-1は次第に姿を消すので交換部品のストックも過剰になっているのでしょうか。それはともかくフィリピンへの協力が安全保障上でどんな意味を今後生むのか、途上国ではよくあるのですがせっかくの装備も維持できず宝の持ち腐れにならないよう願うばかりです。部品がなくて機材がフィリピンでも使えず無駄になっていたようですね。持続可能な維持整備が必要で機材価格分しか支払わないとこうなります。日本の安全保障協力も告諭財産処分のルールが緩和されたようですが、小規模からはじめて次第に実績を作っていってもらいたいものです。つぎはP-3Cでしょうか。そういえばマレーシアの話しは聞こえてきませんね。ASEANにはまだまだ日本が提供できる協力がありそうです。
Spare parts donation from Japan to boost PAF Huey fleet
日本からの部品寄贈でPAFのヒューイ部隊の実効性があがる
日本からのUH-1H『ヒューイ』ヘリコプターの予備部品寄贈でフィリピン空軍(PAF)は同機をまもなく稼働再開できることになる。
この点をUH-1用予備部品および整備装備の日本政府からの引き渡し式典でPAF司令官ロザノ・ブリゲス中将が強調した。
「予備部品の供与を受け、ただちにUH-1を2機再就役させられるようになり、残りの部品も今年中に納入されれば最大5機のUH-1が完全稼働状態になる」式典はパンパンガ州クラーク航空基地で開かれた。
対テロ戦や国内治安維持に酷使されるUH-1で予備部品を入手できPAFは有益に活用できるとブリゲス中将は述べた。PAFはヒューイを20機ほど運用中といわれる。
「日本国の寄贈はわが部隊の能力向上の一助となる。今回の恵みを与えた神と関係者に多大な恩義を感じる。その中に最高司令官たる大統領ロドリゴ・R・デュテルテ、国防長官デルフィン・ロレンザナ等がある。とくに日本政府にはPAFへの信頼、支援を継続いただき感謝している。
「頂いた予備部品でPAFは引き続きミッションに精進したい。我が国の資源は限られているが限界に挑戦し、より良い装備でもっと多くの任務をこなしたい。空軍のミッションでより高い目的を達成したい」
PAF広報官アリスティス・ガラン少佐によれば予備部品は3月11日フィリピン入間基地で引き渡された。さらに正式な引き渡し調印式が翌12日に防衛省でフィリピン国防長官補レイムンド・エレファンテ臨席のもと行われたという。
今回寄贈の予備部品には機体構造部品、発動力関係、制御系、ローター、油圧部品、電装部品、計器他を含む。
カラン少佐は第一期部品はC-130で輸送し、残りはフィリピン海軍艦船が今年8月までに運ぶと説明。
ロレンザナ長官は日本政府による寄贈は53億円相当とし感謝の念を伝えた。
「UH-1H用予備部品及び保守管理装備がそろいフィリピン空軍は格納庫に眠る『ヒューイ』機材を再稼働できる。UH-1Hで飛行可能機材が増えることでわが軍の戦力は向上する」
国防長官は日本の余剰防衛装備品を受領するのはASEANではフィリピンがはじめてとなったとも述べた。
「さらに比日両国の防衛同盟関係ならびに密接な提携が今後さらに伸びるよう祈念する」
引き渡し式典により2017年の両国合意が実現した。同年に防衛省がUH-1の余剰部品整備装備のフィリピンへの寄贈を伝えていた。■
(PNA)
By Priam Nepomuceno March 19, 2019, 4:08 pm
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