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海自あさひ級二号艦しらぬい が就役


Japan commissions second Asahi-class guided-missile destroyer

日本のあさひ級誘導ミサイル駆逐艦二号艦が就役

Kosuke Takahashi, Tokyo - Jane's Defence Weekly
05 March 2019

JMSDFはあさひ級二号艦を2月27日に自衛艦として就役させた。 Source: MHI

上自衛隊(JMSDF)のあさひ級誘導ミサイル駆逐艦二号艦の引渡式が2月27日に長崎県で行われた。

JSしらぬい(艦番号120)と命名された同艦は青森県大湊基地の第三護衛隊群第七護衛隊に配備される。

しなぬいにはJMSDF初の潜望鏡探知レーダーが搭載されており、2017年10月進水し、2018年7月から海上公試に入っていた。一番艦のJSあさひ(艦番号119)は2018年3月に就役した。

JMSDF広報官は同級では以降の建造予定はないとJane'sに3月4日に伝えている。かわりに3,900トン級多任務フリゲート艦計8隻を2021年度までに建造すると言う。

Jane's Fighting Shipsによればあさひ級は全長151メートル基準排水量5,100トンでジェネラル・エレクトリックLM2500ガスタービンエンジン2基でコンバインガスタービン発電とガスタービンを複合したCOGLAG方式を採用した。

最高速度は30ノット、乗員定数220名とJMSDFは発表。飛行甲板、格納庫にそれぞれ三菱重工(シコースキー)SH-60Kヘリコプターを搭載する。

あさひ級は127 mm海軍砲を主砲とし、ファランクス20mm近接防御兵装を搭載する。その他90式対艦ミサイル、RIM-162発展型シースパローミサイル(ESSM)を運用する。

対潜装備には324mm魚雷発射管6本とOQQ-24艦首ソナー、OQR-4戦術曳航式アレイを装備している。■


本ブログでは護衛艦という国内向けの珍妙な名称は使っていません。あしからずご了承ください。海自DDの建造は当面予定されていませんので当面は同艦が最新のDDとなるわけです。フリゲート艦は米海軍でも計画が進んでおり、日米の建艦思想の違いがどこまで現れるか注目されますね

コメント

  1. 「潜望鏡探知レーダー」とは何かと思ったら「水面の波で電波が反射されるシークラッターを除去」して、より小さい物でも探知できるように精度を上がったレーダーのような物のようですね。領海に進入する潜水艦は絶対見逃さない、という方針が色濃く出ている気がします。

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  2. 潜望鏡探知レーダーということは、超低空対艦ミサイル探知にも使っていると考えるべきですかね?

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  3. シークラッターを除去して精度を上げているようですから、超低空対艦ミサイル探知にも応用できる可能性は高いと思います。

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