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★時代の先を行き過ぎたYF-23がF-3として復活する可能性はあるのか

コメントは下にあります。

Study This Plane: It Could Be Japan's New Stealth Fighter

この機体に注目 日本の新型ステルス戦闘機の原型になるかも
March 29, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryTechnologyWeaponsWarJetsYF-23

空任務に主眼を置く航空自衛隊向けステルス戦闘機F-3の開発で日本が海外提携先を模索している。ロッキード・マーティン提案のF-22ラプターとF-35ライトニングIIのハイブリッド版に注目が寄せられたが、一部にF-22のライバルで採用に敗れたノースロップYF-23ブラック・ウィドウIIが復活すると見る向きがある。同機は性能面でラプターを凌駕していたといわれる。
1981年、ペンタゴンは高性能戦術戦闘機(ATF)競作を開始しソ連Su-27フランカーやMiG-29フルクラムにドッグファイトで勝利できる次世代ステルス戦闘機の実現を目指した。当時ステルス機といえばF-117ナイトホークもまだ開発中であり、同機に空対空戦の想定や超音速飛行高性能はなかったので新型機の想定は大きく飛躍した内容だった。米空軍はATFにスーパークルーズ機能も盛り込み、技術的な課題にもなった。
1986年、ATF競作はロッキード・マーティンとノースロップに絞り込まれYF-22およびYF-23試作機を4年以内に完成させることとした。その時点で両社はステルス機の知見をある程度蓄積しており、ロッキードはF-117、ノースロップにはB-2爆撃機があった。ノースロップはマクダネル-ダグラスを請負企業に巻き込んだ。.
ロッキードYF-22も印象深い外観となったがYF-23はブラック・ウィドウIIの名称がつき別世界の機体の漢があり、主翼はダイヤモンド形状でステルス性能を確保し、細長くした機体側面はSR-71ブラックバードを想起させた。大型尾部フィンはフライバイワイヤで回転させ、ヨー、ロール、ピッチを調整した。
ノースロップは試作機を2機制作し、まず暗灰色のPAV-1「スパイダー」が1990年6月に、明灰色のPAV-2「グレイゴースト」が同年10月に進空した。前者はラプターと同じプラット&ホイットニーF119ターボファンを採用し、後者はジェネラル・エレクトリックYF120可変サイクルエンジンでターボジェット、ターボファンのモード切替で低速、高速域それぞれ最適性能をめざした。空気取り入れ口はS字状でレーダー断面積の縮小を図った。熱発生を減らすため排気は熱吸収タイル経由で温度を下げて放出された。
YF-23試作機のテスト飛行は65時間で、空中給油装備、兵装庫をそなえAIM-120長距離空対空ミサイル4本を搭載できた。生産型では20ミリヴァルカン砲と短距離用サイドワインダー2本を追加搭載の予定だった。一点ラプターにあってYF-23にない点があった。ラプターの推力偏向エンジン2基は水平方向に回転し、低速域で機敏な操縦性能を実現した。このためラプターが操縦性で優れると考えられたが、実際はYF-23が敏捷性で劣っていたわけでなない。迎え角60度70度を推力偏向なしで実現できたが空軍の評価時では25度制御しか見せなかった。
評価項目の大部分でYF-23はラプターより高得点で、超音速スーパークルーズ性能や航続距離性能を見せつけた。さらにレーダー断面積も小さく、とくに側面と後方の差は大きく被探知距離を短くした。
選考過程に詳しい筋によればロッキード・マーティンはYF-22の敏捷性をドッグファイトに詳しいパイロット中心の評価チームに見せつけた。またYF-23の機体価格が高額かつリスクが大きいと信じられていたが、ラプターでも137百万ドルから150百万ドルと非常に高額の値札がついていた。YF-22が洗練された印象を与えたのに対しペンタゴンはノースロップの事業管理能力に疑いの目を向けていた。B-2で遅延と価格上昇が著しかったためだ。契約をロッキードに交付して同社存続を図ったと見る向きもある。
空軍がこの時点で選考するとしたら、操縦性、航続距離、ステルス性能の違いからYF-23に傾くはずというのはなんとも皮肉だ。将来は視界外交戦が主流となり、機敏な操縦性より探知能力が最重要となる。さらに長距離性能がない機体は前方基地から運用となり敵ミサイル攻撃に脆弱だし、今日の空軍は広大な太平洋地区での作戦運用に必要に迫られているのだ。
空軍が構想中の第六世代戦闘機は侵攻制空航空機と呼称され長距離性能を操縦性より優先させる中、ロッキード案は不気味なほどYF-23と似ている。
選定に破れたもののノースロップがYF-23で盛り込んだ技術は消えたわけではない。10年以上たちノースロップはYF-23をもとに中距離ステルス爆撃機の売り込みをはかったものの空軍は同じノースロップのB-21に絞り込んだ。PAV-1はデイトンにある米空軍博物館で、PAV-2はカリフォーニアの航空博物館Western Museum of Flightに展示されている。
2018年、日本はF-3ステルス戦闘機の共同開発先を求め、ノースロップ・グラマンが熱意ある回答を出してきたと伝えられる。同社はYF-23復活をめざしたのか、いやもっと可能性のあるのは同機の機体構造とエンジン設計の一部を日本の技術と統合することだったのではないか。
その理由としてノースロップの原設計は1980年代で近代化が必要で、とくに当時のレーダー波吸収材塗布はF-22でも後から登場したF-35に比べ非常に高価だし、エイビオニクスも成熟化ないまま終わっていた。ただし自衛隊は完全新型機より既存機種や実証済み機体を原型とし改良を加える開発を好むはずだ。つまり三十年近く経過してブラック・ウィドウとラプターが二回目の対決に臨むかもしれない。■
Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring .

うーん 火の気のないところに煙は立たない、というものの、流石に今回はどうでしょう。マニアック、偏執狂的ともいえる内容なのですが、YF-23は時代を先取りしていたとはいえ、試作機のままで終わった未完の機体ですし、日本が製造元の戦闘機ビジネス継続に手を貸す必要もないでしょう。むしろ中国が同機をパクった(?)といわれる超音速中型爆撃機の存在に気をとられますけど、みなさんはいかが?

コメント

  1. YF-23は無いでしょう。ノースロップ自体がこれを完成させていませんし、アビオニクスも当時と今とでは大きな差があるため、ノースロップと共同開発するメリットが無い。それなら、日本独自で開発した方がライセンス分だけ費用も浮くし、将来の改修時に米国の承諾を得るという制約も無くなる。F-22とF-35のアビオを統合した機体が没になった時点で、米国との共同開発はほぼ無くなったと思います。可能性があるとしたら、LINK-16より機密性が高い通信機器や脱出装置など、個別の装置で外国製を使う可能性があるくらいかと思います。

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  2. 政治的、資金的な面で日本の単独開発はほぼ無理で、アメリカ以外の共同開発にメリットが乏しいことを考えると、アメリカとの共同開発しか道は残されていない気がするんですが、違う見方もあるもんだなぁ。

    最大限うまくいっても開発費は4兆円はかかるでしょうから、F2代替の90機程度の調達では開発費の案分だけで440億以上ですよ?

    実際の製造費を加えれば1機500億くらいになってもおかしくないわけです。その値段では空自の最も高価な機材であるAWACS並みの価格になってしまう。まるで現実的ではないと思いますが。

    日本独自で開発できる、という人たちは開発費いくらで何機調達するつもりなんでしょう?

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    1. 開発費そんなにかかりますかね?
      一概には比べられませんがF-2の開発費が3200億円程で計画よりは膨らみましたが米側の見積もりより大幅に少なかったし、戦闘機ではないですがA400Mが3兆6千億以上注ぎ込んでるのに対しC-2が2600億程度と桁違いに安くあがっている。
      現時点でエンジンとレーダーの目処はついてるしソフト開発も機能を絞ればそんなとんでもない価格にはならないでしょう。
      あとは後々の機能拡張の余地を残して少しづつアップデートしていけばよい。

      そもそもここでいう共同開発とは共同で開発し共同で導入する、という意図になりますが米軍がF-3を導入する可能性は皆無だと考えられるので少なくともコスト面から考えてアメリカとの協業のメリットは皆無であり、米側に資金が流れていく分価格が上昇しブラックボックスも設定されるでしょうから弄る度に高額な改修費用を吹っかけられる可能性が高く、予算は天井知らずで膨らんでいくでしょう。

      詰まる所政府は一緒にF-3を導入してくれる相手を探してるわけで、じゃあ誰も居なかったら開発を諦めるのかって話ですが・・・そうはならんでしょう。
      まぁ、なったらビックリですが、次期練習機との同時開発で操縦席周りや脚部は同じものにするとか外翼部半分程度を共通化する等々で開発費や製造コストの低減は可能でしょう。

      あとはテンペストやFACSが頓挫してくれれば更にワンチャンといったとこですか。

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    2. 機体、シミュレーター等の取得費用やライフサイクルコスト、インフラ整備費まで
      全部混ぜ込んだ数字を開発費として報道するメディアに騙されてる人なんじゃないの

      同じ理屈でF-35の開発費が30兆円以上と報道されて多くの勘違いを生んでいるわけで・・・

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    3. ですね。F-35は巨額の費用がかかっていると言われますが、これは米軍が2千機以上調達する費用や退役までのメンテナンス費、さらに、共同開発ということで当初の仕様の決定までに長い時間がかかった費用分も全て含めていますから。
      日本は今まで少ない予算をやり繰りして要所技術を開発してきましたから、統合とテストに時間も費用もかかりますが、トンデモ無い額にはならないと思っています。まぁ、高度なアビオニクスは順次アップデートするという方針にすることになるのでは、と思っていますが。

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    4. ステルス機の開発舐めてません?F-2が3200億ってF-16の原型があっての4世代機ですよ?独自開発ですらない。何の根拠になってるのか全く理解に苦しみます。

      日本がステルス戦闘機を一から作るのに安上がりで作れる理由を聞いているのに。

      日本にはステルス機を開発する電波暗室すらないわけでそういう実験・試験施設を一から作らなければなりません。

      ミッションソフトはそこそこでいいとか、それで実用に足る物になるのか、検討も根拠もない。

      余り匿名と議論する気はないのでここまでにしますが、酷すぎますね。

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    5. だって貴方のその理屈だと
      電波暗室等の実験、試験施設のインフラ整備費までF-3の単価に含まれるって事になるじゃないですか
      だからそれを基に1機500億なんて試算法はおかしいと言ってるわけで

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    6. じゃあ4兆円の根拠を提示して下さいな。
      アメリカとの共同開発でそれがいくらまで削減できるのかも。

      「一概には言えない」と断りを入れた上でF-2は米側の見積もりより、C-2は同規模のA400Mよりかなり安く開発できている、という事例を述べたに過ぎません。
      別段そんな値段で出来ると言った訳ではないのは文脈から読み取れますよね?
      ソフトに関してもユーロファイターのトラ1のように初期製造分は空対空専用型にしておけば実用上問題はないし後々アップデートすれば良いという意味で実用に足らん代物でいいなんて意味じゃないですからね?

      あなたもあれだけ恥をかいて懲りてないようだが、いずもの格納庫が二層式になってるとなぜか信じ込み、艦載機を甲板に並べると重心が上がって転覆すると言い張っていた御自分のものの考え方知識見識をもっと疑ってみたらいかがでしょうか?

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    7. 米国より安くできると考える理由は、
      ・F-35は複数の国との共同開発ですから、仕様が複雑になりました。
      ・更に空軍、海軍、海兵隊の異なる3種類を作らなければならなかった。
      ・日本は航空自衛隊用の一機種だけです。かなりシンプルになります。
      ・F-2はF-16のコピーではありませんよ。求める航続距離が異なるので、
       全面的に設計を見直し、事実上別の機体ですが、大幅な予算超過無し。
      ・F-3開発に必要な要素技術を既に開発しており、完成の目処が立っている。
      ・F-3に求められる仕様は、F-35と異なり、万能である必要はありません。
       なぜなら、世界各地で戦争する訳では無いからです。日本の防衛に適した
       機体であれば良いのです。これらを絞り込めば、F-35ほど複雑怪奇な
       制御ソフトは必要ないでしょう。

      こうした理由から開発期間や費用的にも、F-35ほどの大幅超過は無いと予想しています。

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    8. 1comicさん
      それで何機調達して開発費いくらを按分するんです?

      その他大勢の匿名
      基本的に、匿名とは議論しないことにしてるので貴殿らのコメントは読んでません。

      ハンドル付けてコメントしてくだされば読みます。

      以前、匿名と議論しようとして嫌な思いをしたので。

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    9. 「それで何機調達して開発費いくらを按分するんです?」

      機数はF-2と未改修のF-15のうち、F-35A,Bで置き換えない分でしょうから、100~150機程度ではないでしょうか。開発費?防衛省やメーカー(三菱重工かな?)に聞いていただかないと分かりません。
      むしろ、あなたの開発費の概算はどこから出て来たのでしょうか?まさか、F-35の開発費を参考にしたとか?東京五輪の件で、英国の競技場改修費用で見積もったら、国立競技場の建て替え費用が全く違ったとかいうアホな話と同じく、軍事装備の技術レベルも各国異なりますし、人件費他も当然違いますから、参考にするのも難しいのでは無いでしょうか?

      削除
    10. その嫌な思いってのはあなたが偽知識を元にインチキ理論を言い張ったからでしょ?
      何のことかわからん方は↓を参照。
      ttps://aviation-space-business.blogspot.com/2018/10/blog-post_30.html

      むしろよくそのコテハンを恥かしげもなく使えるものと感心しますよ。

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  3. 見たくもないものだけど目に入ったので一言だけ。

    >むしろよくそのコテハンを恥かしげもなく使えるものと感心しますよ。

    なるほど。恥ずかしいから匿名にしてるわけですか。まぁ、まともな反論出来ませんでしたものね。

    排水量も重量バランスも一切無視していずもにF-3520機積むなんて主張、私でしたらとても恥ずかしくて耐えられませんから。

    匿名にしてるならわざわざ絡んで恥さらす必要はないと思いますよ?

    返信削除
    返信
    1. また始まった・・・。
      「F-35を20機」は露天駐機の過積載をやればいけるだろうが実際にはやらないだろう(私の予想はヘリ7機F-35B6機)と再三書いてるのにまるでそれを理解出来ない。

      で、排水量やら重量バランス云々を言ってるってことはいまだに艦載機を露天駐機しようものならいずも型は転覆する、それが子供でも理解できる『船の科学』であると信じ込んでるわけだ。
      なるほど、だから恥かしくないわけですね。
      てことはいまだにいずも型の格納庫は上下二層になっていて上層の航空格納庫と下層の車両格納庫に分かれていると思ってるわけだ。

      あなたは「こう」と信じ込んだらそれを吟味も精査もせず信じ込み脊髄反射で反論する人。
      もう一度聞きますが、いずも型の格納庫が上下二層になってるとか艦載機を露天駐機したら重心が上昇して転覆する、なんて言ってる人があなた以外に誰もいない事を少しもおかしいと思わないんですか?

      削除
  4. 1comcさん

    では反論する根拠もないではないですか。
    F-35の開発費の報道は参考にはしてますよ。
    ただそれを鵜呑みにしてる訳ではありません。

    戦闘機の単価として1機100億~150億が相場でしょう。それ以上になれば現実的に調達は難しい。それを100機前後で支払うとなれば総額は1.5兆です。

    その1.5兆で開発から製造まで出来るのか?難しいと言わざるを得ません。そこから開発費を捻出するなら多く見積もっても1兆は欠けるでしょう。


    F-35の30兆とか40兆とかいう報道の開発費が例えウソだとしてもオーダーが違いすぎます。

    後発で技術蓄積のない日本なら余計にお金が掛かるのに、なんで安く作れる思えるのか?

    なにか根拠があるのかと思って聞いてみましたが、妄言の類いでしたか。

    残念です。

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    返信
    1. 小林誠さん
      ここは多くの方が見に来られる場所です。皆さんに喧嘩売って面白いですか?
      言葉使いに気をつけることをお勧めします。

      「後発で技術蓄積のない日本なら余計にお金が掛かるのに、なんで安く作れる思えるのか?」
      →F-35と求められる仕様が違うからその分安く付くよという、当たり前のことを前に申し上げましたが、お解かりにならないと。残念です。

      それに、「戦闘機の単価として1機100億~150億が相場でしょう。それ以上になれば現実的に調達は難しい」って、「アメリカとの共同開発」になれば安く済むのですか?
      例えば、F-2の開発ではジェットエンジンの英国や米国の特許回避が難しかったため、エンジンのみ米国から購入しようとしましたが、当時の激しい日米貿易摩擦のためできず、止むを得ずF-16のライセンス生産という形になりましたが、日本は開発費の負担に加え、当時のF-16の価格+数十億円の単価でF-2を調達するハメになりました。
      こうした事例を見て、何でF-35ですら100億円前後の価格が、新規の共同開発で1機100億~150億円に収まると思えるのでしょうか? 算出の根拠を教えていただけますか?

      削除
  5. 小林誠さん

    もう一度、簡潔にお伝えしますが、貴方はアメリカとの新規の共同開発で、1機あたり100億~150億円で作れるとお考えなのですね?先に防衛省などがロッキード提案のF-22とF-35を組み合わせた機体を、一機あたり200億円以上と見積もったと記憶しています。ならば、仮に第四世代機を今からを新規に調達するとしても、100億~150億円位はかかるのでは無いでしょうか?
    例えば、F-16(インドに提案したF-21でも良いですが)でも、それくらいするのでは?米空軍が調達するF-15EXも100億以上しますから、無茶な見積もりでも無いでしょう。では、第五世代機を米国と開発したら150億円以下に収まる理由は何でしょうか?貴方の見積もりに無理があるのでは無いでしょうか?

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  6. ぼたんのちから2019年4月3日 10:00

    コメントで盛り上がっているようなので、私も参加。
    この記事を見て感じることは、この記事の筆者が随分と防衛庁・自衛隊は舐めてること。
    最後の書き振り、「自衛隊は完全新型機より既存機種や実証済み機体を原型とし改良を加える開発を好むはずだ」なんて特にそう思う。自衛隊の好みでなく、米国の希望だろ。
    米国の立場では、米国製ステルス機をベースにF-3の開発を行うことは、日本の金で現有機の改良技術を開発し、航空機産業にも恩恵を与え、肝心なところはブラックボックス、つまりひも付きにできる美味しい話だ。
    F-3開発で、F-22の改良は有り得ないと考えているが、YF-23なんてもっと有り得ない。共に30年前の設計で古すぎるばかりか、YF-23は作っただけの代物だ。それならば独自に設計したX-2を叩き台にした方がマシではないか。
    防衛庁が、F-3開発で自主開発を重んじることは正解だ。不足分の技術を他国企業で補うことも適切な判断だ。
    問題は費用だ。100機程度を見込む開発はどうしても高価になる。いっそのこと輸出も考慮した方が良いかもしれない。イギリスやインド、TPP諸国等との共同開発の形も将来を見据えると無いわけでない。
    防衛省が現在F-3に要求していることは高度で多すぎる。どうしても大型・高性能=高価になる。日本の技術で世界最先端の第5世代機を開発することは手に余らないか心配。それより第6世代機を見据えた、その中間機を狙う方が賢明でないか。第4.5世代でも十分かもしれない。
    どのような開発形態になるか政府・防衛省が判断することだが、少なくても日本の戦闘機開発技術が途絶えないようにしたいものだ。

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    1. 私も一言だけ。イギリスが共同開発に名乗りを上げています。米国が最優先に考える人が多いが個人的に米国はあまり組むには良い相手とは思えない。日米の関係は対等ではありません。果たして米国が日本に優位な話を持ち掛けて来るだろうか?その可能性は極めて低いと思う。大してイギリスはEUとの反目もあり、貿易相手として日本やTPPへの加入も大いに歓迎している。条件的にイギリスと組む方が圧倒的に好条件を引き出せるだろう。米国は世界の兵器価格を跳ね上げている事をお忘れなく。

      削除
  7. お~い、小林誠さん

    今、F-15やF-16を新規調達すると100億円以上かかるのに、米国と第五世代機を新規開発しても1機あたりが100~150億円で収まるという、貴方の根拠を教えてくださいな。

    返信削除
  8. Always out of base2019年4月6日 13:55

    RFIに対する諸外国からの回答にお断りを入れたと報道されていましたが…
    契約期間が5年から10年に延長されたので、後から割り込むことは難しいと思います。
    https://www.youtube.com/watch?v=N7iy0vqUUFI&t=659

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