Two XASM-3 missiles fitted on a Japan Air Self-Defense Force F-2 Fighter during recent tests (May 2017). Picture via twitter user @MR2AW11SP
Supersonic Strike: Japan Has Some Big Plans to Sink China's Navy In a War 超音速攻撃で中国艦を撃破する日本の遠大な計画
by Michael Peck
March 23, 2019 Topic: Security Region: Asia Blog Brand: The Buzz Tags: JapanChinaSupersonic WeaponsAnti-ship MissilesPLAN
日本が空中発射式長距離対艦巡航ミサイルの開発を進めている。中国が長距離空対空ミサイルミサイルを開発中のため日本側機材は対艦兵器を遠距離地点で発射しないと撃墜されるリスクが増すためだ。
岩屋毅防衛大臣は「一部諸国」の艦船で長距離防御力 が整備されていると発言したが大臣の真意が特定国であるのは疑う余地がない。
毎日新聞は「超音速ASM-3空対艦ミサイルの射程を現在の200キロ未満から400キロ超にし、南西島しょ部の防衛力を増強する案」を伝えている。
「F-2が2030年代に退役となるが岩屋防衛相は後継機に射程距離を伸ばしたミサイルを搭載すると述べた」(毎日新聞)。日本は国産ステルス戦闘機F-3の開発中だ。
ここで興味を惹かれるのは日本はASM-3開発を昨年完了したばかりで新ミサイルを開発することだ。ASM-3はF-2からの発射想定で低高度で標的艦船に直進する、または低空で発射し標的直前で「ポップアップ」して突入することが可能だ。
A “concept of use” infographic published by Japanese MOD (Ben Rimland/Navy Recognition translation)
日本はノルウェイ製共用打撃ミサイルで長距離対艦攻撃手段導入を決めており、F-35に搭載し350マイルまでの射程が手に入る。
ASM-3はマッハ3で有効射程は100マイル超で10年前なら中国海軍に大打撃を与えただろうが、PLANは新世代艦艇を就役させており、052D型誘導ミサイル駆逐艦などはHHQ-9対空ミサイルを搭載する。これは陸上配備型のHQ-9の派生型だ。HQ-9の射程が75-125マイルなのでASM-3を搭載した日本機も楽に中国の防空の盾に入れない。
だが日本が長距離対艦ミサイルの開発に向かう別の理由もある。中国が空母群の整備に向かっており艦載ジェット機により防空範囲が更に伸びるためだ。
この状況には冷戦時を思い起こさせるものがある。当時はミサイル装備のソ連爆撃機のTu-22Mバックファイヤなどが米空母のF-14トムキャットと対決する想定で、米戦闘機はソ連爆撃機のミサイル発射前に迎撃を目指した。冷戦が熱い戦闘に変わっていれば、バックファイヤがミサイル攻撃で米空母部隊を圧倒するのを防ぐのが課題になっていただろう。
もう一つ興味を引くのは日本が各種装備の有効射程範囲をのばそうといていることだ。第二次大戦の惨禍を経て、極端なまで平和主義となった日本は防衛力を着々と整備しつつ日本本土を遥か離れた地点での作戦実施は目指してこなかった。だが平和主義は後退しつつあるようだ。
安倍晋三首相は昨年の国会答弁で長距離巡航ミサイルは憲法違反ではないとの考えを開示したと毎日は伝えている。
日本はF-35Bを空母そっくりの「ヘリコプター駆逐艦」で運用する方針を定めている。新規の航空戦戦略では米製スタンドオフ空対地ミサイルの導入を想定している。長距離対艦ミサイルはその延長となる。■
Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook.
中国の軍拡を見れば、超射程ミサイルの開発は必然。
返信削除開発が順調に行って欲しいです。
中国との軍事均衡が崩れつつあることを文中で示しておきながら、それに対応する動きを日本の平和主義の後退と否定的に締めるのは何故でしょうね?
返信削除2000キロ以上のステルス巡航ミサイルも国産すべき。
返信削除それ以外に、今回のASM3改良国産超音速ステルス性もそれなりにある巡航ミサイルも装備すべし。
最低射程距離500キロで。