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ウィルソン空軍長官が突然の辞任

トランプ政権では閣僚が次々に辞任していきますね。国防体制に混乱がなければいいのですが。

追記 ウィルソン氏は5月に異動のようです。

Air Force Secretary Wilson Heading to University of Texas

ヘザー・ウィルソン空軍長官がテキサス大へ

Insiders were blindsided by her departure. So who fills her seat in the Pentagon?

インサイダーも今回の退任を見抜けず。後任はだれか


By COLIN CLARKon March 08, 2019 at 11:54 AM


Air Force photo
Heather Wilson


週ヘザー・ウィルソンへ次期国防長官に就任するのか尋ねたところナゾの微笑を返された。いまその理由がわかった。テキサス大学総長就任を考えていたのだ。
「この二年間空軍の諸君とともに仕事する特権に恵まれ、その間におこなった国防体制立て直しが成果を生んでいることを誇りに思う」とウィルソン長官は公式声明を発表した。「即応体制を改善し、調達予定を前倒しし、競争効果で価格を下げ、無駄な規則を廃止し宇宙空間における抑止力・優位を強化した」
University of Texas graphic
テキサス大学の声明文では「3月8日に評議会がウィルソン氏を全員一致で選任し、氏は35年にわたり軍、政府、民間企業で素晴らしい功績を残している」
総長就任には三週間の「猶予期間」があるのでウィルソンは長官職にしばらく残りそうだ。
そこで重大な疑問は次の長官は誰かという点だ。噂はまだない。長官代行はマシュー・ドノヴァン次官でほぼ確実だ。トランプ大統領と近い位置にあり議会での騒動を避けられればドノヴァンがしばらく残る可能性もある。ウィルソンを次期国防長官に推す声も依然残っていることから、インサイダーといえども今回は油断していたとしかいいようがない。

「ヘザー・ウィルソンは親友でかつての同僚だ」と下院戦略軍小委員会の大物共和党議員マイク・ターナーは声明を発表。「離職は惜しまれる。望むらくはいつの日か初の女性国防長官に就任してもらいたい」■

コメント

  1. 大炎上中のF-35の開発予算を巡って、議会や国民から厳しく追及される中での空軍トップの職責は大変辛そうに思えます。大学総長就任の話に乗ったのも、心底疲れきったのかもしれません。日本もF-35使いますので、労いたいと思います。お疲れ様でした。
    ところで、今の厳しい予算の中で、唯でさえ費用がかかる空軍のトップという職務は、推挙された人達が誰もやりたがらないというトンデモない自体になるかも、という予感さえするのですが、有意な人材が見つかると良いですね。

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