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米空軍はF-15XにもF-22生産再開にも関心なし

貿易赤字問題にひっかけて日本政府が無理な妥協をしていいのかという問題ですね。念願のF-22が手に入ると喜ぶ方がいるようですが、車でいえば90年代の「名車」を今更新車と銘打って入手するようなものでしょう。米空軍が商売上手なロッキードの言い分を聞き流しているのは当然でしょう。さて、日本はどうしますか。 Why the Air Force Won't Buy the F-15X or 'New' F-22 Raptor 米空軍がF-15Xも「新規生産」F-22ラプターを求めない理由 Old designs and Russia and China catching up have a lot to do with it.  旧式設計でありロシア、中国が急速に追いつこうとしている背景にある by Dave Majumdar https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-air-force-wont-buy-f-15x-or-new-f-22-raptor-31442 米 空軍は ボーイング F-15X最新型の導入、 ロッキード・マーティン F-22あるいはF-35のエイビオニクスを導入した改良型同機の追加購入のいずれにも関心を示していない。優先順位がおかれているのはF-35を可能な限り多数調達し第5世代戦闘機の比率を増やすこと、同時に次世代技術を導入した航空優勢を確立できる次世代機の実現だ。 「現状では第四世代機が8割、第5世代機が2割だ」と空軍長官ヘザー・ウィルソンが9月5日のDefense News取材で答えている。「今後想定される戦闘では第5世代機を増やすことで大きな効果が出るので5-5の比率にしたいところであり、第四世代機の導入予定はない。つまり第5世代機を増やすということだ」 .F-22の近代化改修または生産再開のいずれも検討対象ではないとウィルソンは述べている。 これは当然だ。米空軍は第四世代機の生産再開に強硬に反対してきた。F-15やF-16では今後は有効活用はできないためだ。確かに非ステルス機でもスタンドオフ兵器の利用が可能だが、ロシアS-400や中国HQ-9といった最新装備で守られた空域では生き残れないと見る。 改修型F-22ラプターの生産再開

GPS次世代衛星の整備に向かう米空軍

我々の生活でGPSは必須で、これを無料で使えることで民生分野がどれだけ恩恵をうけているのかわかりません。少しでも利用料を取れば米空軍も助かるのではないかと思いますが、無料ということは有事の際にいきなり民生用途が制限されてもおかしくないわけで日頃から正しい理解が必要ですね。次世代GPSで精度ともに強靭性が強調されているのは衛星が決して安全な存在でないことを意味しているのでしょうね 。 Air Force awards next GPS satellite contract 米空軍が次世代GPS衛星契約を交付 By: Valerie Insinna   https://www.c4isrnet.com/space/2018/09/14/air-force-awards-next-gps-satellite-contract/ 初のGPS III 衛星がバックレイ空軍基地からケイプカナベラルへ搬送された。打ち上げ予定の12月より相当前倒しになった。 (Lockheed Martin)   ロ ッキード・マーティン が次世代GPS衛星群の最新バッチの契約を72億ドルで獲得した。 交付決定は当然と見る向きが殆どでロッキード・マーティンが現行GPS III事業でまず最初の衛星10基の製造を担当しているからだ。また直近の契約関係では単独入札で追加衛星22基を製造することになっていた。 「世界はGPS抜きでは回らなくなっており、行き先案内からATMでの現金引き出し、さらに株式取引までが依存している」と空軍長官ヘザー・ウィルソンが声明を発表している。「今回の各衛星でこれまでを上回る精度と対妨害機能が実現し、一層の強靭性が実現する」 ロッキード・マーティン、 ボーイング 、 ノースロップ・グラマン の三社がフェイズ1契約を2016年に獲得し、事前可能性調査を実施したがボーイング、ノースロップ・グラマンはともに競合を辞退していた。 ボーイングは2018年4月に入札に参加しなかったと明らかにし、仕様が「現行GPSの要求水準より成熟化した生産を強調しながら価格削減、ペイロード性能や柔軟性は重視していなかった」と述べている。 同月にはノースロップ・グラマンも競合に加わらない決定をし、同社社長兼CEOのキャシー・ワーデンは競合参加に「魅力がな

J-20がF-22/F-35に勝てない理由とは

J-20が本当にすごい性能があるのかもわかりません。中華ステルスが機体だけの可能性もあり、米側の目指すネットワーク機能がない可能性もないわけではありませんが、遅れを取っていることは確かでしょう。問題はスパイ活動も含め中国が遅かれ早かれ同程度の技術を入手することで、だからこそ米側は技術漏洩がないように(F-35図面が大量に流出しています)守りを固めながら「第六世代」機開発を急いでいるのでしょう。 Why China's Stealth Fighter Can't Touch an F-22 or F-35 in Battle. We explain. 中国ステルス機がF-22、F-35に手も足も出ない理由をご説明しよう September 13, 2018 by Dave Majumdar https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-chinas-stealth-fighter-cant-touch-f-22-or-f-35-battle-31192 米 空軍は「一方的な」優位性を西太平洋で維持しており、これは中国人民解放軍空軍が成都J-20ステルス戦闘機を実戦配備しても変わらない。というのが空軍トップ制服組の言い分で、新型中国軍用機の登場で地政学的な影響を問われてこう答えたのだ。 「第5世代戦闘機技術を使う際に重要なのは機体ではなくシステムのファミリー構成だ」と空軍参謀総長デイヴィッド・ゴールドフェイン大将がペンタゴン報道陣に8月10日話していた。「ネットワークが一方的な優越性を与えてくれるのであり、よくF-35対J-20の戦闘結果の想定を聞かれるが意味のない質問なのだ」 確かにゴールドフェインが言うように米空軍は今後もシステムのファミリーに中心を置き、ネットワーク化とデータ共有こそ鍵を握るとし、個別機材の性能はその次とする。ロッキード・マーティンF-35とJ-20をそのまま比較するとゴールドフェインの見解では自身がロッキード・マーティンF-117ナイトホークを飛ばしていた時代に戻るかの感覚にアンルという。当時は敵空域に侵入する際も外部と完全に切り離されていたという。「今はシステムのファミリー構成が中心で個別機材には重きを置いていません」(ゴールドフェイン) ゴ

中国潜水艦部隊の「優位性」を無にする作戦は可能?

  中国が米国主導の国際秩序に公然と挑戦する姿勢を隠そうともしないため、各国の包囲網さらに米国による貿易戦争を招いています。中国経済が弱点を露呈するのは時間の問題とはいえ、錬金術のような予算拡大で建造した潜水艦部隊が忽然と消えるわけではなく、潜水艦部隊は悪夢になります。ではどうしたらよいでしょう。対潜能力は日本の能力が卓越しているため、中国は日本の対潜アセットの排除に必死になるはずですね。P-1やP-3Cを守るのが航空自衛隊の役目、島しょ部の艦船通過を阻むのが陸上自衛隊の任務で、海自潜水艦は阻止任務、水上艦はASWに専念できるようにすべきでは。 US submarines are better than China's 'by far,' but in a war that may not matter 米潜水艦は中国艦より「相当」優位だが有事には解決にならない Christopher Woody Sep. 11, 2018, 5:56 PM https://www.businessinsider.com/us-subs-better-than-chinese-subs-but-it-may-not-matter-in-a-conflict-2018-9 2005年のロシア共同演習に参加した中国潜水艦 Zha Chunming/Xinhua/Associated Press 中国が20年にわたり潜水艦開発に多大な予算を投じてきたが米潜水艦の優越性は変わらない だが中国が数の面や場所、場面で米国の優越性を脅かす可能性はある 中国は「グレイゾーン状況」で優位で開戦一歩手前まで緊張を高めるだろう 米 国ほか太平洋周辺国が危惧しつつ見守るのは中国の潜水艦部隊の増強でこの二十年間にわたり新型かつ柔軟運用可能な潜水艦の全隻数は米国を上回るまでになった。 米潜水艦は中国艦より高性能とはいえ、有事の際は隻数と地理条件で中国に有利で米国や同盟国の優位性を脅かす可能性がある。 海軍近代化は中国がめざす「海洋権益重視」のあらわれと国防総省は年次報告「中国の軍事力」で開設している。 人民解放軍海軍への作戦要求は高まっており、潜水艦に高優先順位がつき、米海軍の海洋支配への対抗が期待されている。

歴史に残る機体17 ノースアメリカンF-100スーパーセイバー

歴史に残る機体17 F-100スーパーセイバー こうやって見ると航空機の歴史はいろいろわからない事象に果敢に挑戦した先人の苦労でいっぱいだとわかります。またA型で成功した機材は以外に少なく、以後BCD...と続いて改良され傑作機といわれるようになったのがわかります。F-100は傑作機とは言えないでしょうが歴史に残る機体でしょうね。台湾の話が出てきますが、実は日本でも一時採用候補になっていたのでは。しかし最後はCAS任務についたというのは悲しいですね。 The F-100 Super Sabre Was the Air Force’s First Supersonic Jet F-100スーパーセイバーは米空軍初の超音速ジェット機 And workhorse of the Vietnam War. そしてヴィエトナム戦で大活躍した by Sebastien Roblin September 7, 2018 https://nationalinterest.org/blog/buzz/f-100-super-sabre-was-air-force%E2%80%99s-first-supersonic-jet-30767 1 947年10月14日、オレンジ色塗装の ベル X-1をチャック・イエーガーが操縦し水平飛行で初の音速飛行を達成した。X-1はロケット推進で実験機だったが、ジェットエンジン技術が進展し超音速戦闘機の実現が見えてきた。 ノースアメリカン 社は独自に朝鮮戦争時の最殊勲戦闘機F-86セイバーを超音速機に変えようとしていた。セイバーの主翼後退角は35度で高速飛行に適し機首に大型空気取り入れ口があった。F-100「スーパー」セイバーでは主翼が45度になり、機首空気取り入れ口は整形され楕円形になった。1950年代の最新戦闘機「センチュリーシリーズ」一号機としてF-100には「ハン」のニックネームがついた。100(ハンドレッド)の短縮形だ。 搭載するJ-57-P-7ターボジェットにアフターバーナーがつき、燃料を直接テールパイプに放出した。燃料が大量消費されるがF-100は高高度で時速850マイルの超音速を実現し、F-100でスピード記録が数点生まれた。 空軍は同機を採用しF-100Aが1954年10月に就役した。