J-20が本当にすごい性能があるのかもわかりません。中華ステルスが機体だけの可能性もあり、米側の目指すネットワーク機能がない可能性もないわけではありませんが、遅れを取っていることは確かでしょう。問題はスパイ活動も含め中国が遅かれ早かれ同程度の技術を入手することで、だからこそ米側は技術漏洩がないように(F-35図面が大量に流出しています)守りを固めながら「第六世代」機開発を急いでいるのでしょう。
Why China's Stealth Fighter Can't Touch an F-22 or F-35 in Battle. We explain.
中国ステルス機がF-22、F-35に手も足も出ない理由をご説明しよう
September 13, 2018
米空軍は「一方的な」優位性を西太平洋で維持しており、これは中国人民解放軍空軍が成都J-20ステルス戦闘機を実戦配備しても変わらない。というのが空軍トップ制服組の言い分で、新型中国軍用機の登場で地政学的な影響を問われてこう答えたのだ。
「第5世代戦闘機技術を使う際に重要なのは機体ではなくシステムのファミリー構成だ」と空軍参謀総長デイヴィッド・ゴールドフェイン大将がペンタゴン報道陣に8月10日話していた。「ネットワークが一方的な優越性を与えてくれるのであり、よくF-35対J-20の戦闘結果の想定を聞かれるが意味のない質問なのだ」
確かにゴールドフェインが言うように米空軍は今後もシステムのファミリーに中心を置き、ネットワーク化とデータ共有こそ鍵を握るとし、個別機材の性能はその次とする。ロッキード・マーティンF-35とJ-20をそのまま比較するとゴールドフェインの見解では自身がロッキード・マーティンF-117ナイトホークを飛ばしていた時代に戻るかの感覚にアンルという。当時は敵空域に侵入する際も外部と完全に切り離されていたという。「今はシステムのファミリー構成が中心で個別機材には重きを置いていません」(ゴールドフェイン)
ゴールドフェインがナイトホークを比較対象にしたのはJ-20の装備が1980年代製のF-117のように単純だというつもりではない。J-20の情報は乏しいが、同機にフェイズドアレイレーダーや電子戦装備が相当なまで搭載されている兆候はり、電子光学式赤外線センサーはコンセプト上はF-35が搭載する装備と似ている。ただし、中国機には「センサー融合」機能やネットワークがかけており、F-22ないしF-35とは異なると見る空軍関係者がある。
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中国側に決定的に欠けている分野として航空戦闘軍団司令官ハーバート・「ホーク」・カーライル大将が記者に語ってくれたのが「スパイク・マネジメント」で、F-22やF-35のコックピットでは現在自機が敵レーダーに探知されている様子を各種方面から表示している。パイロットはその情報で敵から逃れるため探知されている地帯を回避しながら交戦することができる。この技術をマスターするのに米国でも数十年かかっている。また試行錯誤も数多くあったのも事実だ。
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Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
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