なるほどMQ-25は前方配備艦に優先導入されるわけですか。日本にも急に身近な機体になりそうですね。ジョージ・ワシントンが大修理を終えるのは2021年予定だとすれば辻褄があい、2020年台中頃に同機が配備されそうですね。日本ではまた例の筋が無人機導入に反対の声をあげないか心配です。しかしMQの呼称で給油機というのは妙ですね。普通ならKではないですか。これには別の意図があるのではないですか。
U.S. Navy Awards Boeing Lucrative MQ-25 Contract 米海軍がボーイングにMQ-25契約を交付
Aug 30, 2018Lee Hudson | Aerospace Daily & Defense Report
Boeing
米海軍がMQ-25Aスティングレイ艦載無人給油機でボーイングに契約交付し試作型4機が生産される。
総額805.2百万ドルでUAV試作機が製造されれば空母航空隊の給油機不足が解消され、F/A-18E/Fスーパーホーネットが給油機の役割から解放される。ボーイングには長期的に朗報となる。海軍はスティングレー72機を調達する。
今回は三社が採用をめぐりしのぎを削った。ボーイング、ジェネラルアトミクス・エアロノーティカルシステムズ(GA-ASI)、ロッキード・マーティンのスカンクワークスだ。海軍は1999年から実現を図り、2017年に要求内容を改訂し、各社がそれぞれ特色のあるコンセプトを提示した。
ボーイング、GA-ASIはともに主翼機体尾翼一体型のUAV案を、ロッキード・マーティン案は全翼機だった。
ボーイングは空母航空戦力で大手だがMQ-25Aでは開発取り消しとなった無人艦載偵察攻撃機(Uclass)の設計内容を流用した。GA-ASIはこれだけ複雑な機体の製造は初のため不利な立場で参画した。ロッキード・マーティンはF-35Cで海軍航空部門の経験がある。原型機の製造までしたのはボーイングのみだが、また飛行は実施していない。
海軍の予定ではMQ-25A開発機材の納入介しを2020年度とし、2021年度に初飛行させ、はやければ2024年にも第一線投入を開始したいとする。
Uclassでは空母運用型UAVとして攻撃機能、ステルス性能、情報収集監視偵察能力が期待されていた。
米海軍の調達トップHondo GeurtsによればMQ-25A要求性能の最終決定から一年で試作機契約を交付できると見ていた。今回は中核性能パラメーター(KPP)は2つに絞られ、各社は自由に要求内容の実現が追求できた。
MQ-25のKPP二項目は空母運用と空中給油能力だ。
2017年、海軍作戦部長はMQ-25、大口径水中移動手段、水上艦へのレーザー兵器システム搭載を優先調達事業と宣言した。同様の手法で誘導ミサイルフリゲート艦更新も進めている。
海軍は2019年度に719百万ドルをMQ-25の研究開発として要求した。海軍がシステム統合の役割を果たし、機体、空母、制御と通信接続を担当する。
2019年度国防予算認可法は8月13日に制定され、海軍はニミッツ級空母USSジョージ・ワシントン(CVN 73)でMQ-25運用を可能とする改修を行う。
CVN 73 は2017年から工期4年の核燃料交換・大修理(RCOH)に入っているのであわせて運用改修を行うべきとの提言が2019年度国防政策会議で報告されている。
「本会議はMQ-25は太平洋地区に優先配備されるべきと信じる。配備を可能とするべく、本会議はCVN 73が次期前方配備空母の候補であることを鑑み必要な改修改良をRCOH中に行い、MQ-25運用を可能な限り早く実現すべきと考える」
このため海軍のMQ-25改修はRCOH期間中に行えることになった。また議会関係者によれば同機を配備するのは前方配備空母のみとなると伝えてきた。
「今回の文言にはRCOH中のMQ-25改修や装備の完全配備を禁じる内容は入っていない。さらに会議参加者は海軍予算がこの点を考慮することを期待する」(同会議報告書)■
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