America's F-16 Fighter: Made in India?Well, at least some of it. F-16戦闘機はインド製になるのか。一部はそうなる。
by Michael Peck
September 18, 2018
トランプ大統領は製造業を米国内に呼び戻したいとする。
だがそこには米国の精鋭戦闘機の一型式F-16ブロック70は含まれない。ファイティングファルコンでも最先端の性能を有する機種でインドでの製造が実現しそうだ。ロッキード・マーティンはインドのタタ・アドバンストシステムズと提携し、ハイデラバードでの製造を狙う。
技術的にはこうなっても米国内雇用に影響はない。というのはF-16主翼は現在イスラエルでイスラエル航空宇宙工業が製造しているからだ。他方で他国に委託中の製造を米国内に呼びもどしたいトランプにとってとても勝利とは言い難い。
「タタ・アドバンストシステムズ(TASL)が今後は主翼製造を受け持つ」とロッキード・マーティンは発表。「戦略的見地でのビジネス方針でありインドとの提携関係の意義を反映しながら当社がタタにどれだけ信頼しているかの現れだ」
今回の動きがインド空軍にF-16導入を迫るためとの観測に対しロッキード・マーティンは「現地でのF-16主翼部分の製造はインド政府が同国空軍用にF-16を採用することを求めることと無関係」と弁明している。
同社広報はNational Interestに「タタが製造能力を実証し正式ににロッキード認証サプライヤーとなるのにおよそ二年を要する。主翼生産はこの後始まるので2020年末から2021年早々に開始となる」と述べてくれた。
.F-16ブロック70およびエンジンをジェネレラルエレクトリックからプラット&ホイットニーに乾燥したブロック72ではほかにも変更点がある。ロッキード・マーティンは機体組み立てをテキサス州フォートワースからサウスカロライナ州グリーンヴィルへ変更の途中だ。
「ブロック70及びブロック72共に高性能エイビオニクス、APG-83アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)方式のレーダー、コックピット周りの近代化改修、高性能兵装の運用、一体型燃料タンク、自動地上衝突回避システム、高性能エンジン、12千時間まで延長した業界随一の機体寿命が特徴だ。
F-16ブロック70は今年6月に初めてバーレーン向けが成約し、16機を11億ドルで販売する。その後スロヴァキアが14機発注し、スウェーでのSaabグリペンを打ち破った。
「当社はF-16ブロック70をブルガリア空軍向けに提案中で、さらにその他数カ国とも新造F-16やF-16V(ヴァイパー)改修を売り込み中だ」(ロッキード・マーティン広報)「F-16ではさらに400機超の生産を見込み、内インド空軍にはF-16ブロック70の採用を期待している」
ロッキード・マーティン、米国共に朗報はかつてはロシア製装備を一貫して導入してきたブルガリアやインドが米国製航空機材を採用してMiG各機の後継機種にしようとしていることであり、インド経済にも好影響を生みそうだ。
F-16以外にも外国製部品素材を採用する機体があるが、Tealグループの航空産業アナリストであるリチャード・アブラフィアはボーイングF-15でも海外製部品多数を使っており、イスラエル製ラダーや各種扉、日本や韓国製部品で組み立てた機材が各国に使われていると指摘。
米国航空機メーカーが海外販売を進めるためには自由貿易体制が必要でトランプ大統領の路線と真っ向から衝突する。「各航空宇宙産業企業各社で共通するのは市場の規模拡大とともにグローバル化の産業として生き抜くことであり、自国中心の視点しかない政権が航空宇宙字ビジネスの本質を理解していないことを明らかにしていくことだ」とアブラフィアは述べてくれた。■
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