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対ISIS作戦にトルコ基地が果たす役割は大きい

これまでは地の利があるトルコが使えなかったのでISIS空爆作戦にも制限があったのですが、これでようやく効果を上げる作戦の実施が可能になりました。フランスも従来より一歩踏み込んだ作戦の実施を決めましたので、今後効果が期待できそうですね。 Turkish Bases Becoming Hubs in Anti-ISIS Campaign By Burak Ege Bekdil  3:52 p.m. EDT September 7, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/support/2015/09/07/turkish-bases-becoming-hubs-in-anti-isis-campaign/71847022/ (Photo: Tech. Sgt. Krystie Martinez/Air Force) ANKARA, Turkey — トルコ南部、南東部の空軍基地が有志連合によるイスラム過激派の攻撃拠点になっており、シリア・イラクへ出撃で多忙なハブになってきた。 トルコは最近になり米軍に自国基地の使用を許可し、そのうちインチリック空軍基地(トルコ南部)が特にシリア、トルコ国内に拠点を構えるISISへの空爆拠点として知られている。トルコも自国のジェット戦闘機で空爆に加わっている。. 米国はインチリックに第一波の戦闘機を6機8月10日から展開している。「規模は今後増えるだろう」とトルコ国防筋は見ている。 米・トルコ両軍は8月28日から29日にかけてはじめて共同空爆作戦を展開した。 トルコ上級外交筋によればカタールがまもなくトルコ国内基地からの空爆作戦に加わるという。カタール派遣飛行隊の規模についてこの筋は語らなかった。 アンカラの米大使ジョン・バスはISIS向け作戦で必要な限り米軍機はインチリック基地に残ると9月3日に発言。 一方でフランスもISIS作戦への合流を検討しているとルモンド紙が9月5日報道。フランスは現時点ではイラク国内のISIS作戦にのみ参入中。 「フランスがトルコ基地の利用に踏み切ればISIS対抗作戦の実効性がますことになる」と上記トルコ外交筋は述べている。■

北京軍事パレードで注目を集めた装備品はこれだ

これだけの軍事装備品を開発、導入していくのですから陸軍兵員30万名を削減して予算を確保していくのは当然でしょう。それを中国が平和を希求している証拠だと頓珍漢なコメントを出してくるのはおかしな話ですね。その中国がおそらく一番意識しているのが日本なので、今後両国はお互いの新型装備情報を鵜の目鷹の目で見つめていくことになるのでしょうね。次回パレードは4年後とのことなのでまた注目を集めるでしょう。 China showcases new weapon systems at 3 September parade Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 04 September 2015 http://www.janes.com/article/54029/china-showcases-new-weapon-systems-at-3-september-parade YJ-12対艦巡航ミサイル: AP/PA 9月3日に行われた中国軍事パレードでは初めて公開された新型装備が多数登場した。 北京での軍事パレードは通算15回目だが、今回はPLAより兵員12千名、将官56名が参加し、その他17ヶ国も合計1,000名を派遣する規模になった。 パレードで展示された装備はPLAが実戦化しているものとみられる。以下各装備の概略を伝える。 戦略ミサイル DF-21D対艦弾道ミサイル(AP/PA) DF-21D 開発開始は1990年代初期とペンタゴンは見るが、中国航天国技集団(CASC)による東風DF-21Dの配備は2014年からだ。世界初の対艦弾道ミサイル(ASBM)であり、弾道部は制御可能で多様なセンサーで移動艦船への対応を可能にしているのだろう。PLAがDF-21Dによる攻撃を航空機・潜水艦が発射する対艦ミサイルと同時に行い、目標の防御態勢を圧倒する戦術を実施するものとみられる。 DF-16 第二砲兵隊が2011年初頭から運用中と見られるのがCASCのDF-16中距離弾道ミサイル(射程800キロから1,000キロ)で、今回のパレードで初めて公開された。DF-11A短距離弾道

軍事パレードの裏でPLAN艦艇がアリューシャン列島を「無害通航」していた

北京のパレードに耳目を集める間にPLAN艦船がアッツ島まで足を伸ばしていたようです。国際法を盾にした行動ですが、一方で国際法を堂々と無視する行動は矛盾していませんか。でもそれが中国の実態なのでしょう。軍事パレードよりもこちらのほうが戦略的に重要な意味を有しているかもしれません。  Chinese Warships Made ‘Innocent Passage’ Through U.S. Territorial Waters off Alaska By: Sam LaGrone September 3, 2015 5:37 PM http://news.usni.org/2015/09/03/chinese-warships-made-innocent-passage-through-u-s-territorial-waters-off-alaska 中国海軍艦船5隻が米領海内を横断してベーリング海から南下するという海洋法で認められた軍艦の他国領海航行をしたと米国防関係者が USNI News に3日伝えてきた。 . 人民解放軍海軍(PLAN)の小戦隊は「無害通航」でアリューシャン列島の12カイリ以内を通過したという。 「PLAN所属艦艇5隻はアリューシャン列島海域を迅速かつ慎重に国際法に準拠し通過した」と米北方軍がUSNI Newsに声明文を送ってきた。 北方軍司令部は通過時間を伝えていないが、3日早朝あるいは2日深夜の通過可能性が高い。USNI News が把握した中国戦隊の位置はアッツ島南方300カイリ地点であるためだ。 艦船部隊は国際水域からベーリング海に入り、ロシアのカムチャツカ半島と米アッツ島の間を通過したと国防関係者が USNI News に伝えてきた。PLAN艦船がベーリング海に入るのは初めてで部隊はアッツ島東を通過し、アリューシャン列島を通過し、北太平洋へ移動した。 無害通航には事前通告は不要で海洋法上の権利として国連海洋法条約が認めている。国際法規約では軍艦は沿岸国の領海を「当該国の安寧秩序を乱さない限り」航行できる。(UNLOSC第19条) 具体的には無害通航をする軍艦は航空機の発艦着艦、軍事情報収集、宣伝活動、小舟艇の発進、火砲の使用、魚類捕獲等航行と無関係のいか

北京軍事パレード>対艦弾道ミサイルの拡充ぶりに西側海軍は要注意

どうも言っていることとやっていることが違う中国ですが、3日の「抗日戦勝」パレードは予想通り西側主要国が無視する形で強行しましたね。さっそく専門家はパレードに登場した装備の中で重要な点に気づいています。ここまでの分析は日本の報道では見られません。中国がゲームのルールを自分の都合の良い方向に変えようとする中で西側はどう対抗していくのかが問われますね。その中で日本では相変わらず現実に目を向けない議論が蔓延しているのは情けない話です。 China's Parade Puts US Navy on Notice By Wendell Minnick 1:18 p.m. EDT September 3, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/naval/2015/09/03/chinas-parade-puts-us-navy-notice/71632918/ (Photo: Greg Baker/AFP) TAIPEI — 中国が支配を強める東シナ海、南シナ海双方において米海軍の接近を拒む軍事力整備が進んでいることが木曜日の軍事パレードで判明した。行事は日本帝国に対する戦勝70周年を祝うものだった。 パレードでは展示装備の8割が初公開で、全て中国国産装備で実戦配備中との解説があった。ただし上空を飛行した戦闘機三型式は海外技術を不法にコピーしたものだ。 J-11B(スホイSu-27)、艦載用J-15(Su-33)およびJ-10(イスラエルのラヴィ)である。 軍事パレードで初公開された弾道ミサイルは第二砲兵隊所属の装備だ。プロジェクト2049研究所で中国製弾道ミサイルに詳しいマーク・ストークスはパレードの先頭には砲兵隊指揮官クラスの参謀総長、技術主任士官、副指揮官がいたという。「既存のミサイル基地六ケ所それぞれを新型ミサイルで表現していたようだ」 弾道ミサイルのラインアップには目を見張るものがあった。DF-5B大陸間弾道弾、DF-15B短距離弾道ミサイル(SRBM)、DF-16中距離弾道ミサイル、DF-21D対艦弾道ミサイル(ASBM)、DF-26中距離弾道ミサイル(ASBM機能付与)、DF-31AICBMが登場した。 DF-5Bが中国初の核弾頭ICBMと言われ再突入体を複

★米空軍>LRS-B設計2案はすでにテスト実施済みで完成度高いと判明

まもなくと言われ続けてきたLRS-B受注企業の選定も本当にまもなくのようです。ここにきて空軍から意図的に次期爆撃機の情報が開示されてきました。すべて真実であればLRS-Bの開発課程はこれまでと相当違うようで、しかも両案とも完成度が高いので選択はむずかしそうですね。一方で新型機の開発調達で相当の失敗が続いていますので、今回の案件が成功すれば、空軍も自信をつけるでしょうね。ゲイツ元長官の置き土産としても高く評価されるのではないでしょうか。 LRS-B Details Emerge: Major Testing, Risk Reduction Complete By Aaron Mehta 11:26 a.m. EDT September 2, 2015 http://www.defensenews.com/story/breaking-news/2015/09/02/new-air-force-bomber-testing-stealth-wind-test/71572050/ (Photo: Northrop Grumman) WASHINGTON — 米空軍向け次期爆撃機で採用を狙う設計二案はすでに空軍が相当のテストを行っており、これまで理解されていたよりも完成度が高いことがわかった。ペンタゴンが契約の交付前にここまで行うのは異例だ。 各設計案にはかなり高度なステルス性能があり、B-2から相当の改善となっており、核兵器運用の認証は将来取得し、任意で有人操縦となる。 長距離打撃爆撃機(LRS-B)は空軍にとって三大調達案件の最上位とされ、これまで秘密のベールに覆われてきた。空軍は二案から選択を迫られる。ノースロップ・グラマン案とボーイング=ロッキード・マーティン共同案だ。契約交付はまもなくと見られ、9月中だろう。 9月1日に空軍は外部関係者を招いた会合を開催し、新情報を開示している。同会合について詳しい関係者2名から空軍が設計二案をかなりの範囲でテストずみであることがわかってきた。 そのうちひとつの筋から空軍関係者が両案とも「非常に完成度が高い」と述べ、風洞テストや生存性テストを実施し全角度から設計案の評価が進んでいると明らかにしたとのこと。ただし両案で実機飛行は行っていないと両方の筋が述べた。 要求性能は2013年5

黒海>ウクライナも参加して海軍演習Sea Breeze開幕、ロシアの動きは

力づくで現状を変更して既成事実化していく勢力に対して西側は一致して反対の姿勢を示していますが、伝統的に自国領土が侵攻されると恐怖心を抱くロシアは過剰反応しがちなので、今回の演習でも事故が発生しないことを祈るばかりです。なおドネツク共和国というのはロシアの表現であると今回知りました。ロシア官製メディアには注意しないといけませんね。 U.S., Ukraine Exercise Sea Breeze Begins in Black Sea, Russia Promises to Observe By: Sam LaGrone September 1, 2015 12:51 PM http://news.usni.org/2015/09/01/u-s-ukraine-exercise-sea-breeze-begins-in-black-sea-russia-promises-to-observe 誘導ミサイル駆逐艦USSドナルド・クック(DDG-75)がボスフォラス海峡を通過し、黒海に入るところ。2015年8月28日撮影。US Navy Photo 米国とウクライナが正式に二週間の海軍演習を8月31日に開始し、黒海を中心に今年のシー・ブリーズ Sea Breeze演習の一部とする。 ロシア軍は11ヶ国参加の同演習を注視するとし、クリバク級誘導ミサイルフリゲート艦ラドニ Ladny で米誘導ミサイル駆逐艦USSドナルド・クック(DDG-75)を追尾させている。米駆逐艦は先週黒海に入ったとロシア通信社インターファックスが報じている。 ロシアのクリミア半島編入(2014年)をめぐり、ロシア国境近くのウクライナで内戦も続く中でロシアと西側諸国が緊張を高めている。 ロシア下院 State Duma は紛争中のウクライナ支援を続ける米ーNATO側は挑発的と非難。 「今回の多国間演習は米およびNATOがウクライナ軍の戦闘能力、戦略的立場をあからさまに強化する一環であると見るべきだ」と下院軍事委員会のフランツ・クリンツェヴィッチ議員 Franz Klintsevichはロシア国営通信RIAノーヴォスティに語っている。「ドンバス地区で続く戦闘でウクライナ側に強力な兵器を供与するのと同じ効果がある」 ウクライナ首相アルセニー

USSロナルド・レーガンが横須賀に向け移動中

かなりセコい話ですが米海軍が空母三隻の間で乗員を交換して人員の各地移動を極力減らして出費を節約するという話です。同型艦とは言えこれだけの人員交換が簡単に実施できるということは艦のシステム化が進んでおり、艦を替えても違和感なく日常の業務が行える環境ができているということですね。 Carrier USS Ronald Reagan Leaves for Japan Starting Second Phase of 3-Carrier Crew Swap By: Sam LaGrone August 31, 2015 11:28 AM http://news.usni.org/2015/08/31/carrier-uss-ronald-reagan-leaves-for-japan-starting-second-phase-of-3-carrier-crew-swap USSジョージ・ワシントン(CVN-73)とUSSロナルド・レーガン(CVN-76)、乗員交換の前に太平洋上を航行中。. US Navy Photo 本日、USSロナルド・レーガン(CVN-76)はサンディエゴから新たな母港横須賀に出港する。 レーガンが米第7艦隊の前方配備空母部隊に加わる一方、USSジョージ・ワシントン(CVN-73)が中間大補修でニューポート・ニューズに向かい、USSセオドア・ローズヴェルト(CVN-71)がノーフォークからサンディエゴに母港を移動する。 ワシントンは8月上旬にサンディエゴに到着しレーガンと10日間の乗員交換を行っている。ワシントンは2008年から日本に配備されていた。 レーガンはこれまでも太平洋で広範な作戦を実施しており、2011年の津波被害のあとに日本を救援している。 「西海岸配備の中で最新鋭の空母を派遣し、インド・アジア・太平洋地区内の同盟国の安全、安心、繁栄を支援する」とマイク・シューメーカー中将(海軍航空部隊司令官)は声明文を発表している。「艦と受入国の間に4年前に築かれた強い絆はこれからも続く」 だがレーガン乗組員の大部分はカリフォーニアに残り、ワシントンの乗員が同艦を日本へ移動させる。 ローズヴェルトがカリフォーニアに到着すれば今度はレーガンの乗員が乗組み、ローズヴェ