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北京軍事パレード>対艦弾道ミサイルの拡充ぶりに西側海軍は要注意


どうも言っていることとやっていることが違う中国ですが、3日の「抗日戦勝」パレードは予想通り西側主要国が無視する形で強行しましたね。さっそく専門家はパレードに登場した装備の中で重要な点に気づいています。ここまでの分析は日本の報道では見られません。中国がゲームのルールを自分の都合の良い方向に変えようとする中で西側はどう対抗していくのかが問われますね。その中で日本では相変わらず現実に目を向けない議論が蔓延しているのは情けない話です。

China's Parade Puts US Navy on Notice


By Wendell Minnick1:18 p.m. EDT September 3, 2015
CHINA-WWII-PARADE(Photo: Greg Baker/AFP)
TAIPEI — 中国が支配を強める東シナ海、南シナ海双方において米海軍の接近を拒む軍事力整備が進んでいることが木曜日の軍事パレードで判明した。行事は日本帝国に対する戦勝70周年を祝うものだった。
  1. パレードでは展示装備の8割が初公開で、全て中国国産装備で実戦配備中との解説があった。ただし上空を飛行した戦闘機三型式は海外技術を不法にコピーしたものだ。 J-11B(スホイSu-27)、艦載用J-15(Su-33)およびJ-10(イスラエルのラヴィ)である。
  2. 軍事パレードで初公開された弾道ミサイルは第二砲兵隊所属の装備だ。プロジェクト2049研究所で中国製弾道ミサイルに詳しいマーク・ストークスはパレードの先頭には砲兵隊指揮官クラスの参謀総長、技術主任士官、副指揮官がいたという。「既存のミサイル基地六ケ所それぞれを新型ミサイルで表現していたようだ」
  3. 弾道ミサイルのラインアップには目を見張るものがあった。DF-5B大陸間弾道弾、DF-15B短距離弾道ミサイル(SRBM)、DF-16中距離弾道ミサイル、DF-21D対艦弾道ミサイル(ASBM)、DF-26中距離弾道ミサイル(ASBM機能付与)、DF-31AICBMが登場した。
  4. DF-5Bが中国初の核弾頭ICBMと言われ再突入体を複数有する。公式にはDF-5Bは核弾頭は3個あることになっているが、実際には5発といわれる。
  5. 今回のパレードは台湾海峡危機(1995年7月から1996年3月)からほぼ20年後に実施された。当時の中国はSRBMの発射演習で台湾初の民意による大統領選挙を妨害する意図があった。米国は空母部隊を展開し危機に備えた。中国が発射したのは10発のDF-15Aで台湾を取り囲むように着水している。一方で中国は米空母群に対して防御体制をとり、この教訓から将来の事態では米空母によるリスクを軽減する対策の開発に着手した。
  6. これがASBM開発につながり、DF-21Dが完成した。「空母キラー」の名前が着いた同ミサイルも今回のパレードで初登場しており、中国側解説者からはDF-26中距離弾道弾もASBMになるとの驚くべきコメントが出ている。
  7. 西側観測筋はDF-26に「グアム・キラー」のアダ名をつけているが、パレードでの案内で同時にASBMにもなると聞いてアナリスト陣が慌てる場面があった。.
  8. 「グアム・キラー」とはいかにも誤ったニックネームだと判明した。中国はこれまで長年に渡りグアムを「抹殺」できる弾道ミサイルを保有しているが、グアムを通常弾頭で攻撃できる弾道ミサイルは初デコのことは重要な意味があるとハンス・クリステンセン(アメリカ科学者連盟の核情報プロジェクト責任者)は言う。「核兵器を使わなくてもアンダーセン空軍基地を攻撃し使用不能にできるからです」
  9. 今回のパレードで判明した重大な可能性とは中国がASBMを一型式のみならず二種類誇示したことだと指摘するのはアンドリュー・エリクソン(ハーバード大二ジョン・キング・フェアバンク中国研究センター調査員)だ。
  10. 「もし本当なら、また中国の偵察能力なら長距離から標的への誘導ができるので、中国の作戦立案ではDF-21Dの二倍の距離で米空母群をくいとめることができるわけです」
  11. 「弾道ミサイルで艦船を長距離攻撃するのは技術的に困難な課題で各種センサー手段を中継する必要があり、監視手段は攻撃に弱いのです」(クリステンセン) ただしパレードでDF-26の発射機が26両あらわれており、同ミサイルはすでに実用段階に入っていると指摘する。
  12. そうなるとDF-26は第二世代の対アクセス兵器で第二列島線までを攻撃範囲に収める装備になるとリチャード・フィッシャー(国際戦略評価センター主任研究員は指摘する。「米国は第一世代対アクセス手段への対抗をやっとはじめたばかりで、第一列島線を対象にするDF-21Dしか想定してないからです」フィッシャーはDF-26のASBM機能は中国が「接近否定」に勝ちつつあることの現れだという。
  13. 中国はまた超音速対艦巡航ミサイルDF-10A(以前はCJ-10と呼称)および空中発射式YJ-12をパレードで展示した。エリクソンは、「DF-10だけでも台湾海峡は十分カバーできる」と述べる。
  14. 中国空軍はH-6K中距離爆撃機の改良型を飛行させている。同機はYJ-12対艦巡航ミサイルを搭載する。また宋、元、商の各級攻撃潜水艦に新型YJ-18超音速対艦ミサイルを搭載する案があるとフィッシャーは指摘。
  15. 中国が対艦巡航ミサイル・弾道ミサイルをパレードに出したのは有事には飽和攻撃で米海軍を圧倒する意図があることのあらわれとフィッシャーは言う。■

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