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☆★ステルス機に有効な空対空ミサイルの新誘導方式を日本が開発中



武器三原則の緩和で日本の防衛技術が各国に注目されるようになってきました。記事でいうところの技術はいまいちよくわからないのですが、効果があると実証されれば大きな価値を生むでしょうね。また開発コストが安いのも日本製防衛装備の魅力になるのではないでしょうか。(全部が全部そうだとは思いませんが) 実用化に成功すれば今度は技術情報の保安があらためて必要ですね。

Japan Working On Anti-Stealth Missile Guidance

Japan plans missile-guidance system to optimize flightpaths and detect difficult targets
Aug 24, 2015 Bradley Perrett | Aviation Week & Space Technology

標的の動きを予測して対応するミサイル誘導方式の開発が日本で進んでいる。ステルス機に有効な手段だ。目標がどこに進むかを計算してこれまでより長い距離から、低視認性機体を捕捉し、ミサイルの飛行経路を最適化する。防衛省技術研究本部(TRDI)が開発している。
  1. TRDIは空対空、地対空の両面で技術を開発中で、中国やロシアがステルス機を開発中であることを意識している。
  2. 実際にどんな技術で探知性能を引き上げるかは説明がないが、シーカーの走査範囲が狭まればそれだけ探知が成功する可能性が高くなるという発想がもとのようだ。敵機の次の動きが正確に予測できれば最終段階の誘導でセンサーの探知成功が確実になる。探査範囲が狭まれるからだ。TRDIはアクティブレーダー方式ミサイルにこの技術を導入するようだ。
  3. プロジェクトは2013年に開始され、2017年末までに完結する予定とTRDIは説明。基本となる誘導装置一型は4月に審査を受けており、地上試験が2015年遅くに始まる。これが誘導装置二型開発につながる。地上試験は2017年にかけて増加し、「物理的再現テスト」も行う。システムの中核部分は「目標運動予測フィルター技術」および「目標運動予測による誘導航法技術」だという。
標的機の動きを予測することで発射するミサイルはこれまでより短い軌跡で標的に飛翔することが可能。
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  1. 探知精度の向上とは別に日本はミサイルをより短い軌跡で誘導して結果的に速度を上げる事を狙っている。
  2. 1940年代50年代に登場した初期の空対空ミサイルや地対空ミサイルは標的にねらいをあわせるだけのものだった。だが標的は移動するのでミサイルも円弧軌跡で追尾している。ここに比例航法技術 proportional navigation が導入されたことでミサイルは目標がそのまま飛行を続ける地点、速度に飛ぶこととなったが、目標がコースや速度を変えればミサイルも軌跡を変えざるを得ずエネルギー損失、有効距離が短くなり、交戦時間が長くなった。
  3. TRDIの新システムは旋回する標的の予想地点を把握できる点で一歩先をゆくものだ。理想的にはミサイルは標的の速度変化に合わせた調節が必要だが、TRDIはこの点は説明していない。
  4. 標的機がミサイル発射機の前方にあり、両機が高度12,000メートル(40,000 ft.) で飛行している場合、標的移動予想技術によりミサイルの迎撃飛行時間は従来の15.0秒から12パーセント減り、13.2秒となるとTRDIは説明する。
  5. ミサイルシーカーと誘導方式の技術は固く秘匿されている。ヨーロッパのミサイルメーカーMBDAは2013年から空対空ミサイルの有効性を高めるべく目標の動きを予測する技術開発に取り組んでいる。詳細は不明だが開発中のアルゴリズムはミサイルの命中度を上げ、離脱のタイミングをパイロットによりよく伝えるものと言われる。
  6. ただしTRDIの新誘導方式ではミサイル発射機や地上発射機の役目は明確ではない。
  7. 新技術の導入が見込まれるのは日本が開発中のNSAM(中距離地対空ミサイル)およびNAAM(現行三菱電機製AAM-4Bの後継タイプとなる中距離空対空ミサイル)だろう。AAM-4Bの最新型にはアクティブ電子スキャンアレイ(AESA)方式のシーカーが搭載されている。AESAでステルス機への有効度が高まるのは同じアンテナで大出力が発信できるからだが、さらにガリウムヒ素トランジスターを使ったレーダー開発に日本は取り組んでおり、実用化されれば出力は更に伸びる。
  8. 目標の位置予測でAESAレーダーはビームとスキャン範囲を即座に変更し、新しい予測位置に柔軟に対応できる。おそらく予測位置の精度がスキャン範囲を自由に制御するのだろう。
  9. TRDIはNSAM用の発射制御装置では標的のレーダー情報以外にネットワーク化された各レーダーから統合したデータからも情報を引き出す機能を実現しようとしている。構想図でTRDIは従来方式ではレーダー2基を使っても標的を見失うことがあるが、新方式では各地の各種レーダーを投入したネットワーク化で捕捉追跡が可能だとしている。センサーの元データは圧縮してネットワークに流すとTRDIは説明している。なお、NAAMについては情報が公表されていない。■


コメント

  1. 日本のミサイル 事情!こんなミサイルが開発されているなんて!!
    https://www.youtube.com/watch?v=B4yITox1YfI
    このページの全文が出典表記なしで使用されていますのお知らせします。

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