スキップしてメイン コンテンツに移動

★★イスラエルがB-1を運用する可能性



熱血な共和党上院議員ですが、ややフライング気味では。イスラエルとしてはイランをこのまま放っておくことは考えていないのでしょうが、今はあまりにもタイミングがわるいですね。世界は交渉成立で世界は平和になると信じ込んでいます。大型バンカーバスター爆弾の運用もオプションでしょうが、当面は諜報活動に軸足を移すのではないでしょうか。B-1を供与されても投下目標と投下後の評価がなければ役に立ちませんね。背景にはオバマ大統領によるイラン交渉に不満を覚える向きがいるということがあるのでしょう。

US Senator Backs B-1 Bombers for Israel

By Barbara Opall-Rome4:53 p.m. EDT September 2, 2015
635768078915623855-DFN-Cotton
(Photo: Office of Sen. Tom Cotton)
TEL AVIV, Israel — イラン核交渉への議会承認の投票結果如何にかかわらずトム・コットン上院議員(共)は議会の大半はイスラエルの安全保障強化に賛成で、年間数十億ドルの追加援助やB-1が運用するバンカーバスター爆弾の供与も視野に入っているという。
  1. アーカンソー州の同議員は上院情報特別委員会の一員であり軍事委員会空陸兵力小委員会の委員長でもある。ベンジャミン・ネタニヤフ首相、モシェ・ヤーロン国防相とイスラエルの質的軍事優位性(QME)維持に必要な条件を話し合ってきたという。特にイラン交渉の代償で危険が増えていることに注意を喚起している。
  2. 「議員の大半はイスラエルのQME維持を全面支持している」と同議員はDefense Newsに語った。「今回の交渉成果はかならずボロを出す。なぜならイランは大規模核関連施設を温存できるようになり、イランの野望を食い止めるものが無いためだ」
  3. コットン議員はイスラエル向け海外軍事財政支援(FMF)を2018年度に失効する31億ドル規模より引き上げるよう働きかけるという。「もちろん戦略的評価次第だが、50億ドル程度がいいのではないか」
  4. コットン議員によればイスラエル向けFMFはエジプト向けおよびヨルダン王国向けとともにテロの横行する中東で安定と秩序を進める手段だという。
  5. 「イスラエル向け支援の増額は極めて合理的だと思う。ただしワシントンでは予算制約が大きいのは事実。FMFは予算赤字の要因にならない。原因は過剰支出と経済成長の鈍化だ。現政権の経済政策に欠陥がある。」
  6. イスラエルに総重量3万ポンドの貫徹式バンカーバスター爆弾およびその運搬手段を供与する件ではイスラエルからB-1Bの要望があれば議会は承認すべきだと述べた。
  7. 米国が爆撃機輸出を認可した例はないが、コットン議員はイスラエルはあくまで例外的存在で、域内で直面する多様な脅威を理由に上げる。
  8. 「B-52であれB-1であれ、イスラエル軍に機材拡充が必要だ。イスラエルから要望があれば前向きに対処したい」
  9. バラク・オバマ大統領が上院でイランとの核交渉結果の承認で支援を取り付ける中、コットン議員はイスラエルの安全保障を充実させる案は議会内でイラン交渉が承認されるのか待ってから進めると回答
  10. 「投票結果が出てからこの話題を議論する時間は十分ある。今は票の行方に全関心を向けているところだ」■


コメント

匿名 さんのコメント…
イスラエル政府の危機意識はよく理解できます。米議会の承認も得られるでしょう。
しかし問題は大統領が承認するか・・・

このブログの人気の投稿

★★★米空軍次期戦闘機はもう戦闘機の形状となることはない---第六戦闘機の用語は駆逐

米空軍は次期戦闘機材の姿を未来から考えていますね。目的は航空優勢の確立であり、ドッグファイトは目的ではないと分析し、宇宙やサイバーも含めた多様なシステム構造の一貫として次期機材を捉えております。また、アジア太平洋での作戦をにらみ足の長い機体となると現在の戦闘機と相当形状が異なってくるとし、現状の姿の延長線上に次期機材を想定する勢力の生み出す結果と全く異なる結果を生み出そうとしています。改めて空軍の構成、運用がシステムで成り立っていることを痛感させられる内容です。 Air Force Prepares to Hash Out Future Fighter RequirementsBy: Valerie Insinna, August 28, 2016 (Photo Credit: Northrop Grumman)http://www.defensenews.com/articles/air-force-future-fighter-jet-penetrating-counter-air-next-generation-air-dominance
WASHINGTON — 一年をかけて将来の制空任務に必要な戦術や技術を検討した米空軍が次期戦闘機を実現する第一歩を踏もうとしている。2017年予定の代替策検討(AOA)に先立ち、空軍は予備作業を開始している。AOAはF-35に続く機体の要求条件、調達戦略に焦点をあてる。空軍は次期戦闘機をNGAD次世代航空優勢とかPCA侵攻制空用機材と呼んでいる。
だがアレクサス・グリンケウィッチ准将はAir Superiority 2030による戦力連携チーム(ECCT)を率い、NGADは従来の戦闘ジェット機と大きな違いが2つあると強調する。ひとつめが調達期間を比較的短くすることだ。
「2020年代末までに何らかの形が必要です」と准将はDefense News取材で発言している。「現実的な日程として2028年頃に中心的な技術分野で大幅な投資があれば侵攻制空性能で初期作戦能力が実現します
第二の相違点に関係するのがこのたびまとめられたAir Superiority 2030研究で将来の米空軍の航空優勢で決め手になるのは単一機種としての第六世代戦闘機のような機体ではなく、統合ネットワーク化された一連のシステムの集合だとする。この組み合わせの中に侵攻能…

★★★破損機材二機からF-15を再生したイスラエル空軍の実力に脱帽

すごい。やはり国家の存続がかかった緊張状態を毎日続けて70年になる国は違いますね。イスラエルを敵に回したくないものです。 Meet the Israel Air Force unit that frankensteined a totaled F-15F-15二機の使用可能部分をつなぎ合わせて一機再生してしまったイスラエル空軍 By: Barbara Opall-Rome, May 15, 2017 (Photo Credit: Photo by Heidi Levine) http://www.defensenews.com/articles/meet-the-israel-air-force-unit-that-frankensteined-a-totaled-f-15
TEL NOF AIR BASE, Israel – ボーイングやロッキード・マーティンなど米企業がさじをなげたことをイスラエル空軍第22補給処が普通にやりとげてしまった。 2011年の事故でボーイングが喪失扱いと断念したF-15Bアローヘッドが飛行再開している。来月で事故から6年になる。事故は離陸直後にペリカンを空気取り入れ口に吸ったことで大火災が発生した。乗員2名は緊急着陸に成功したが、機体後部は完全に焼け落ち修理不可能と判定された。 その後三年余り、機齢35年の同機の処遇で議論が続いていた。機体の前方部は無傷なのでコックピットとエイビオニクスは予備部品にすればよいという声が出た。そこに第22補給処が前方部分と20年間も「機体の墓場」に放置されたままの単座型F-15の後部と接合する提案をしてきた。 「その案が出たのでボーイングに実施可能か照会したが、答えは返ってきませんでした」と第22補給処の指揮官マキシム・オルガド中佐がDefense Newsに語っている。「再度同社に聞くと、冗談と思って真剣にしなかったと判明したのです」 第22補給処は事故機の前方部分と20年間も「機体の墓場」で放置されていた別の機体の後部を接合した。 Credit: Photo by Heidi Levine ボーイングは声明文で第22補給処との協力関係は40年続いており、イスラエル空軍F-15の即応体制維持の一助となっている「同部隊のプロ意識や能力の高さには敬意を払っており、教えられることもあり相互に恩恵が生まれている」と述べた。 第…

★★★イージスアショア導入でミサイル防衛体制強化を目指す日本

LEAH GARTON—MISSILE DEFENSE AGENCY

防衛大綱にまで記述している以上イージスアショアの導入は固いところです。が、文中に指摘あるように対外有償軍事援助=販売として許認可を持つのは米政府ですので、今後の米中関係など他の影響も考慮すべきでしょう。ただし、中国の反対意見は無視するとしても、中国が沖縄と同様に国内反対派に火をつけることのほうが怖い気がしますが。
Japan May Acquire Aegis Ashore To Defend Itself From North Korean Missiles日本がイージスアショア導入を検討中。北朝鮮ミサイル防衛を目指す。The system is especially well suited for Japan's strategic needs, but China would not be pleased with seeing it setup on Japanese shores.日本の戦略的ニーズにぴったりだが、導入されれば中国がたまっていないだろう。BY TYLER ROGOWAYMAY 5, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/10012/japan-may-acquire-aegis-ashore-to-defend-itself-from-north-korean-missiles
日本がイージスアショアミサイル防衛装備の導入で北朝鮮弾道ミサイル脅威に効果的対応が可能になるか検討を急いでいる。 THAAD導入も検討したがイージスアショアの有効距離が大きいことで日本の地理条件に合い戦略上の狙いにも合致すると判断した。またイージスアショアが日本のミサイル防衛能力装備の水上艦と相互運用性がありセンサー、発射装置、迎撃体、運用方法を共通化できることも好条件だ。 価格も問題だ。ジャパンタイムズは「THAAD一個部隊は1,250億円で全土防衛に6隊が必要だ。イージスアショアは800億円程度で二個編成で同じ面積をカバーできる」と伝えている。イージスアショアはPAC-3ペイトリオット部隊と陸上配備ミサイル防衛の二重構成とし、短距離、中距離弾道ミサイルが大気圏再突入後に迎撃する。 イージスアショアはルーマニアのデヴェセルに導入済みだ。AP 日本の地理条件…