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次期コンパスコール機にG550採用、特殊任務機材の流れが変わりそう

流れが変わったと思います。大きければよいという発想ではなく、目的と経費を考えると当然の流れかもしれません。さらに電子装備での技術革新が加わるのでしょう。ボーイングには痛手となりました。737でも大きすぎるということでしょうか。コンパスコールとは搭載装備の名称だったのですね。 It's Official, the USAF's Next Jamming Plane Will Be a Gulfstream BizJet 米空軍次期ジャミング機はガルフストリームのビズジェトが選定された The US military is finding this type of aircraft increasingly attractive for various specialized missions. 米軍の各種特殊任務機にビジネスジェット機が進出する予感 BY JOSEPH TREVITHICK SEPTEMBER 8, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/14190/its-official-the-usafs-next-jamming-plane-will-be-a-gulfstream-bizjet OWEN65 VIA WIKIMEDIA 議会・業界の反発を押しのけ米空軍が次期ジャミング機材に ガルフストリーム G550ビジネスジェットを選定した。老朽化進みながら依然重要な現行機材EC-130Hコンパスコールの後継機へ道が開けたが米各軍で同様の機材を特殊任務に採用する動きにつながる可能性が出てきた。 2017年9月7日に空軍が L3 と契約成立させコンパスコール搭載機材を新型機に移し替えることになったと発表。契約内容には機材の最終選定権が契約企業に認められ、G550となった。 「L3が社内検討と空軍事業推進室との協議を経てガルフストリーム550を空中早期警戒機(AEW)として選定しました」と空軍報道官アン・ステファネック Ann Stefanek が述べている。「次期コンパスコール機はEC-Xと呼称されます」 事業経費総額が不明のままなのは、契約はいわゆる「非明確化」方式でL3は直ちに事業に取り掛かりつつ最終価格を空軍と交渉する形のためだ。

世界最後のT-33が退役

T-33は原型P-80が第二次大戦中の機体なので長寿命機になりましたね。しかしこれで現役機体は見納めです。航空自衛隊は2000年まで供用していたのですか、大事に使いましたね。 Bolivia retires last T-33s trainer/attack aircraft, announces replacement ボリビアが最後に残ったT-33練習攻撃機をついに退役させ、後継機調達を発表 Daniel Wasserbly and Jonathan R Olguin - IHS Jane's Defence Weekly 01 August 2017 http://www.janes.com/article/72765/bolivia-retires-last-t-33s-trainer-attack-aircraft-announces-replacement ボリヴィア空軍(FAB)がロッキード/カナデアT-33で最後に残っていた4機を7月31日に退役させた。同機はFABの主力ジェット練習機兼軽攻撃機として44年間供用された。 ボリヴィアのT-33Mk3機材はカナダから1973年に購入しその後フランスからも導入した。2000年代初頭にカナダ企業が完全修理の上装備を近代化し供用期間を15年延長していた。同機種で最後まで運用された。 18機がデジタル式エイビオニクスなど近代化を受け、9機が2015年末まで運用されていた。重要部品が調達不可能となり早期に退役している。 7月31日の退役式典でボリヴィア大統領エヴォ・モラレスは「T-33でパイロット多数が養成され」て同国は「腕をこまねいたままでいられず引き続き装備品を軍に調達していく」と語った

☆中国が開発中の長距離精密巡航ミサイルに要注意

Images indicate possible precision-guided version of China's KD-20 LACM 中国が精密誘導型KD-20LACMを開発した模様   Neil Gibson and Richard D Fisher Jr - IHS Jane's Defence Weekly 10 August 2017 http://www.janes.com/article/73028/images-indicate-possible-precision-guided-version-of-china-s-kd-20-lacm PLAAF関連「青空」ウェブサイトで西安H-6KにKD-20LACM二発が搭載されており、先頭部のカバーは光学シーカーがついている証拠だ。 Source: Blue Sky web page 要約 中国が新型光学誘導型のKD-20対地攻撃巡航ミサイルを開発した模様 H-6K爆撃機に搭載し長距離スタンドオフ攻撃に使われそうだ 人民解放軍空軍(PLAAF)関連ウェブサイト上の写真から中国が新型光学精密誘導版のCJ-10K/KD-20対地攻撃巡航ミサイル(LACM)を開発したようだ。  7月にPLAAF協会の「青空」ウェブサイトに掲載された写真で西安航空機製H-6K爆撃機にKD-20、YJ-63/KD-63(LACM)が二発ずつ搭載される様子が見られ、このうちKD-20には先頭部に保護カバーがついている。これはミサイルの光学あるいは赤外線(IR)シーカーの保護措置だ。 PLAAFが新型誘導ミサイルのKD-20をどう使うのか、おそらくKD-20Aの制式名だろうがPLAAF専門家のHui Tongが自身のブログで解説している。同人は2013年にもPLAAFがKD-63テレビ式最終誘導ミサイル(射程180-200キロ)を画像IR(IIR)シーカー搭載に改良すると報じていた。 KD-20は射程1,500キロといわれ、慣性航法方式(INS)に地形追随レーダー高度計をつけた上に汎地球航法衛星方式(GNSS)も使うと報道されていた。IIRシーカー付きKD-20によりH-6Kは対空防衛のほとんどの有効射程外から攻撃を加えられる。■

MQ-25無人空中給油機に期待する米海軍航空部隊

すったもんだのあげく「給油機」で落ち着いた同機の構想ですが、果たして完全新型機なのか、それとも...というのは供用開始を最短で2019年と設定しているからですが、それにしてもMQという名称で給油機とするのにも違和感がありますね。ふつうはKでしょう。ここにはUCLASS事業以来米海軍が構想してペンタゴンとやりあった作戦構想でのごたごたがあるのでしょうか。また空母での無人機運用もX-47で実証したきりですからこれから運用体制(遠隔操縦パイロットの引き抜き、艦内の運用施設構築)さらに空中給油実施テストも行う必要があります。そうなると相当の加速度で事業を進めることになりますね。ま、それはともかくスーパーホーネット多数を空中給油用に酷使する現状が改善されるのはよいことではないでしょうか。 Boeing image of the company’s MQ-25A Stingray bid. USNI News Photo MQ-25 Stingray Unmanned Aerial Tanker Could Almost Double Strike Range of U.S. Carrier Air Wing MQ-25スティングレイ無人空中給油機により米空母航空隊の作戦半径はほぼ倍増する   By: Sam LaGrone August 31, 2017 7:09 PM • Updated: September 1, 2017 6:55 AM https://news.usni.org/2017/08/31/mq-25-stingray-unmanned-aerial-tanker-almost-double-strike-range-u-s-carrier-air-wing MQ-25スティングレイ無人空中給油機が空母航空隊に加われば打撃戦闘機部隊の有効打撃半径が最大で400カイリ増える効果が見込まれると海軍航空部隊トップが米海軍協会機関誌Proceedingsで以下述べている。 航空部隊を率いるエアボスのマイク・シューメイカー中将Vice Admiral Mike Shoemakerは初の無人艦載給油機は空母から500マイル地点で15千ポンドの燃料を打撃戦闘機部隊に補給し、各機の運用半径をほぼ倍増できる。 「MQ-25に

★★朝鮮戦争2.0になればこうなる 元米軍関係者の見立て

9月は緊張が高まる月になりそうです。そこで自然災害が多発しているのも気になりますし、民間航空機の死亡事故が過去平均を今のところ大幅に下回っているのも気になります。9月は変動の月になりそうです。韓国は大変なことになります。自分が許可しなければ開戦はあり得ないと言っている大統領が韓国にいるそうですが、事態はもっと先にいきなり進展しそうですね。日本には戦後初めて攻撃を受けるリスクが現実のものなっているのは読者の皆さんも感じているでしょう。 North Korea missile test What War With North Korea Would Look Like: 20K NK Dead A Day 北朝鮮との戦闘はこうなる:北朝鮮は毎日2万名が戦死する By ROB GIVENS on September 06, 2017 at 4:01 AM http://breakingdefense.com/2017/09/what-war-with-north-korea-would-look-like-20k-nk-dead-a-day/ 北朝鮮と米国・韓国及び国連軍が開戦となった場合どうなるのか詳細が分かる米国人はごく少ない。その一人がロブ・ギヴンスRob Givensで在韓米軍で参謀長次長、統合参謀本部議長の補佐官も務めた。そこで本人の考える開戦時の状況説明に目を通してもらいたい。両陣営で毎日数万名が死亡負傷する惨憺たる構図になり、核兵器投入の可能性さえある。以下はジム・マティス国防長官やレックス・ティラーソン国務長官に議会にて話してもらいたい内容そのものだ。編集部 よく北朝鮮との戦争は「想像できない」と言う人がいるが、北朝鮮が核兵器・ミサイルのテストを急いでいる中で想定外の事態が発生する可能性が増えている。統合参謀本部議長ジョー・ダンフォード大将は開戦の可能性について「恐ろしい」とまで言っている。もはや想定内に入った戦争はどんな様相になるのか。 武力衝突の兆候は十分予測できる。 数千機もの航空機が朝鮮半島全土で飛び回るだろう。米空軍の戦闘航空団二個に100機を超える戦闘機が韓国に常駐しており、ここに韓国軍が加わり開戦数分間で北朝鮮の数だけは豊富だが旧式な航空戦力を圧倒し、同時にミサイル陣地、砲兵陣地を

北朝鮮EMP攻撃で米軍はどんな被害を受けるのか

朝鮮半島での戦闘で核が投入され地上部隊にEMP効果が出るのかという疑問ですね。戦略核兵器運用の体系では核戦争を想定して何重にも通信命令が行き交う構造になっているようですが、野戦部隊ではそうはいかないでしょう。そうなると通常部隊が行動能力を失い、戦略部隊が自由に動く環境になってしまいます。一方で本当にEMP効果があるのか、今の段階では何とも言えません。日本が再び実験場にならないことを祈るばかりです。 EMP: North Korea's Ultimate Weapon Against America? EMPは北朝鮮の切り札になるのか Dave Majumdar September 5, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/emp-north-koreas-ultimate-weapon-against-america-22182?page=show 朝鮮半島で開戦となれば北朝鮮が進めてきた長距離弾道ミサイル(ICBM)と熱核爆弾開発が原因だろうが、結果として発生する武力衝突は通常兵器だけの応酬にとどまっても壊滅的な被害を発生するはずだ。核兵器投入で最終的には終末にまでエスカレートしかねない。 核兵器が大都市など人口稠密地帯に投入された場合の被害は甚大だが、戦術核兵器がともすれば無視されがちだ。平壌の場合、戦術核兵器で米国中心の軍事侵攻を食い止める構想があるはずだが、その場合に電磁パルスEMPの効果に注目する必要がある。EMPは電気系統が対応措置ない場合に大きな被害をあたえる。米軍の場合はネットワークや高性能センサー装備に依存するだけに脆弱性が隠し切れない。 国防専門家や軍関係者はこの問題が深刻なだけに発言に慎重になっているがEMP効果の対策済みのハードウェアが米軍、同盟軍で少数にとどまるのが事実だ。 空軍退役中将でミッチェル研究所長のデイヴィッド・デプチュラDavid Deptulaは「対策済み装備もある一方で何もないものもあり...装備ごとで全く違う」とNational Interestに以前述べていた。 「克服すべき別の課題です。EMP対策はとても高くつくので、この分野は高い優先は与えられていません」 ブライアン・クラークBryan

KC-135を2040年代まで供用するための米空軍の対応について

KC-46Aは日本も導入予定なのですが、今のところ稼働のめどがつかないのですかね。次々に問題が生まれているようです。そうなるとKC-135にまだまだかんばってもらうことになります。60年-90年も飛び続けるとはすごいです。窓がないことが機体の強度をたもっているのですが、当時のボーイングの設計がしっかりしているのでしょうね。そのボーイングがKC-46でてこずっているのは何とも皮肉です。 USAF Breathing New Life Into Ancient KC-135 Tankers With This New Glass Cockpit 古参兵KC-135給油機に新型グラスコックピットで新しい息を吹き込む Digital displays and other systems, along with improved software, could keep the aircraft going for more than 80 years. デジタル画面他の装備、ソフトウェア換装で80年以上の供用期間を目指す BY JOSEPH TREVITHICK AUGUST 31, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/14007/usaf-breathing-new-life-into-ancient-kc-135-tankers-with-this-new-glass-cockpit USAF 米軍の力の根源に世界いずれの場所で発生した危機状況に短期間で対応できることがある。この実現の裏には空中給油機の活躍がある。米空軍がKC-135Rストラトタンカーをあと最低20年間供用し、場合によってはそれ以降の運用を狙っているのは驚くべきことではない。 2017年8月25日、アイオワ州軍航空隊第185空中給油飛行隊のKC-135Rの一機が改修を受けブロック45仕様機体となった。完全グラスコックピットとなり大型デジタル画面が中央についており、無線高度計、オートパイロット、デジタル飛行制御の性能があがり、コンピュータ関連でも機能を引き上げている。 「この機体は1958年製造で搭載装備は当時のほとんどのは当時のままです」とショーン・シトレック中佐Lieutenant Colonel S

あまり意味のないトランプ大統領の日韓向け武器売却拡大発言

これも言葉の遊びでしょうか。今必要なのは日米を中心に韓国もしっかりと抑止体制を示すことのはずで、空母打撃群、爆撃機、ミサイル潜水艦など目に見える形の示威行動をすることのはずです。いきなり大量の武器を買えるわけでもなく大統領の発言は空虚ですね。 Trump pledges new weapon sales for Japan, South Korea トランプ大統領が日本、韓国への新規防衛装備売却に前向き姿勢を示す A model of the Lockheed Martin F-35 Lightning II is displayed during a press day of the Seoul International Aerospace and Defense Exhibition in Goyang, north of Seoul, on October 28, 2013. Both South Korea and Japan have agreed to purchase the jet, which could be used to strike at North Korea. (Jung Yeon-Je/AFP/Getty Images) By: Aaron Mehta   http://www.defensenews.com/pentagon/2017/09/05/trump-pledges-new-weapon-sales-for-japan-south-korea/ WASHINGTON —  北朝鮮第六回目の核実験を受けてドナルド・トランプ大統領は日本、韓国向け防衛装備販売の増加を確約している。 9月5日午前のツイッターでトランプ大統領は「日本及び韓国に今以上の量の高性能軍事装備を米国から売却する」と述べた。月曜日には韓国大統領文在寅との電話会談でトランプ大統領は「数十億ドル相当の軍用装備および機器を米国が韓国に販売する」と述べていた。 ホワイトハウス発表では米国は韓国向け兵器のペイロード制限を解除するともある。 韓国、日本ともに米国に近い軍事同盟国であり防衛装備購入の常連でもある。ハイエンド装備として米国が両国に売却中の装備にF-35共用打撃戦闘機がある。 韓国はこの動きを歓迎するだろうが、