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★★次世代戦闘航空機の姿をゼロベースで構築中の米空軍の動きに注目

戦闘機の形にはならない、ドッグファイトは想定しないとなると米空軍の文化そのものの破壊になり自由な発想から考え直しているのがわかります。米海軍はこれに対して従来型の延長で次期F/A-XXを考えているのでしょうか。そのため米空軍とは別の開発プロセスに入っているのでしょうか。数年後に研究成果の提言が出てくるのに期待しましょう。 Thinking Outside the Box for the Air Force’s Next-Gen Aircraft 空軍の目指す次世代機を自由に発想するとこうなる  POSTED BY: ORIANA PAWLYK JULY 11, 2017 https://www.defensetech.org/2017/07/11/thinking-outside-box-air-forces-next-gen-aircraft/ 米空軍が目指す次世代軍用機は従来の概念では分類できない機体になりそうだ。 航続距離はF-22ラプター、F-35共用打撃戦闘機より長くなるが、爆撃機のように特定任務に特化せず、ステルス塗料を使わない可能性もある。レーザーを搭載し残存性を高めるだろう。 上記は専門家が話題にしている内容で空軍は次世代機を敵防空網を突破し敵装備に打ち勝ち、ハイエンド脅威に対抗できる能力を実現しようとしている。 「検討を進めるうちに戦闘機という用語は使わないことになった」とアレクサス・グリンケビッチ准将(Enterprise Capability Collaboration Team室長)だ。ECCTは昨年、空軍の次世代航空優勢維持構想Air Supeority 2030を発表している。 研究報告では現状の戦闘機の欠点を把握し次世代の航空機、センサー、兵装でますます増大しながら予測困難な脅威環境に対抗させるべきとする。 「航空戦闘がドッグファイトを意味した時代は終わった」「ネットワークを構築し敵防空網を突破するため航続距離、残存性、威力を実現することだ」とグリンケヴィッチは語る。チームにはトム・コグリトー大佐がコンセプト構築主任として、ジェフ・セイリングが主任アナリストとして加わっており、三名は空軍協会ミッチェル研究所主催のイベントに招かれた。 コグリトーからは別研究

北朝鮮の衛星監視体制強化が待ったなしになり民生小型衛星連続打ち上げに期待する米国の安全保障体制

北朝鮮全土を衛星監視しているとは思えなかったのですが、三分の一未満というのはショックですね。全土カバーにざっと50基の衛星が必要ということなので北朝鮮上空を周回中の米衛星は15-16基なのでしょうか。日本の情報収集衛星はじゃあ何をしているのかまったくわかりません。北朝鮮でさえこの状況なら中国が移動式ミサイルを整備したらお手上げですね。これを補うため超高高度にとどまる無人太陽光飛行船多数を運航するのはどうでしょうか。 Graphic: Capella Space Tiny Satellites From Silicon Valley May Help Track North Korea Missiles シリコンヴァレー企業の小型衛星で北朝鮮ミサイルの居場所を探知 By DAVID E. SANGER and WILLIAM J. BROAD JULY 6, 2017 https://www.nytimes.com/2017/07/06/world/asia/pentagon-spy-satellites-north-korea-missiles.html 北朝鮮が初の大陸間弾道ミサイルを発射したが、ペンタゴンおよび情報機関は数年間前から警告していた。スパイ衛星で監視していたが北朝鮮の進展ぶりが速いだけでなく、監視対象が局所的過ぎ米国は今回のミサイル発射準備を探知できなかった。 このため米早期警戒体制の補強策が緊急かつ迅速に求められている。発射前に攻撃する能力が同時に必要だ。最も興味を惹かれるのがシリコンヴァレー発の解決策の採用でオバマ政権時代に小型かつ安価な民生衛星を導入し標的場所の駐車場にある自動車の数を把握したり作物の生育具合を監視していた。 ペンタゴンで高度の機密性を有する数十億ドル単位の衛星を多用してきた向きはこの新しい動きに抵抗あがる。だが北朝鮮ミサイル開発がここまで進み、ついに小型衛星群を打ち上げる野心的な構想の計画を立てるに至った。 衛星多数を同時に打ち上げるが、軌道に留まるのは一年せいぜい二年で新しい軍事緊急対応策「キルチェーン」実行に必要な対象地を監視させる。開戦やむなしとなれば先制攻撃する新戦略の一環として衛星画像で北朝鮮の発射地点、核施設、核製造施設を識別する。 数分でも事前警

ISISを1,000キロ地点から巡航ミサイル攻撃<ロシアも長距離精密誘導攻撃能力を手に入れた模様

技術は水の流れのようなもので堰を作って止めた気になっても結局流れを止めることができません。米技術の優位性が揺らいでいます。21世紀に入りアフガニスタン、イラク等の技術格差が大きい相手に有利な戦いを展開してきた米国ですが、その間にロシア、中国さらにイラン等が着実に技術力を引き上げて、今や互角の技術を有する相手との戦いを想定せざるを得なくなっているのは皮肉な歴史の進展です。ただ米国も黙って状況を見ているわけではなく、さらに先を行く技術を実用化していくはずです。 One of Russia's Most Deadly Bombers Now Has a Scary New Capability ロシア最強の爆撃機に恐るべき新能力が付与されている   Dave Majumdar July 5, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/one-russias-most-deadly-bombers-now-has-scary-new-capability-21435 ツボレフTu-95MSベア戦略爆撃機に機内で目標再設定できる新型巡航ミサイルの導入が始まっている。飛翔中に目標変更も可能でロシア軍に新しい形の戦力が生まれる。 ロシア国防省は本日の発表ではTu-95MS爆撃機隊が最新X-101巡航ミサイルでシリア国内のISISを攻撃したとし、同ミサイルの射程は4,500キロだという。 「7月5日戦略ミサイル母機Tu-95MSはロシア連邦内エンゲルス飛行場を離陸し、空中給油を受けたあと(シリアアラブ共和国の)ハマおよびホムスのISIS拠点を最新巡航ミサイルH-101で攻撃した」とロシア国防省がフェイスブックで伝えた。 「この攻撃でアケルバット近郊の武器弾薬庫三棟および指揮命令拠点が破壊された。攻撃は高精度H-101でおよそ1,000キロ地点から実施された」 Tu-95MSはSVPシステムを装備し乗員が飛翔中のミサイルの標的を再設定できるようになる。同装備はまだ広く導入されておらず、何機に搭載したか不明だ。 「新装備の爆撃機導入が進んでいます」とワシリー・カシン(モスクワ高等経済学研究所内欧州国際総合研究センター主任研究員)がNational Interestに

米本土ミサイル防衛のシミュレーションをノースロップ・グラマンが公開

We Ran a Simulated ICBM Attack on the United States to Find Out: Could We Stop One? 米本土へのICBM攻撃シミュレーションを視察して:攻撃阻止は可能なのか Jul 06 2017 By Tom Demerly https://theaviationist.com/2017/07/06/we-ran-a-simulated-icbm-attack-on-the-united-states-to-find-out-could-we-stop-one/   ノースロップ・グラマン 社の弾道ミサイル防衛技術実証の実情を見る機会を得た。 将来のいつか、外交手段で解決できなくなったとの想定だ。米海軍艦船が某敵対国家の潜水艦と衝突した。米空軍偵察監視機材が国際空域ぎりぎりの地点で攻撃を受ける。ならず者国家は弾道ミサイルテストを続ける。 宇宙軍団の監視衛星がミサイル発射を探知したのは現地時間0234時、標準時1734GMT、サンフランシスコは日曜日午前10:34のことだった。 早期警戒監視の画面が無音で赤く点滅する。赤い円弧が囲む。速度、高度などデータが自動表示される。海上配備レーダーから情報が入る。もっと多くのデータが利用可能となる。軌道、加速度、最高高度、再突入地点、大気圏内減速が判明する。そこからミサイルの推定命中地点を割り出す。 ミサイル発射の瞬間 (credit: Northrop Grumman) 記者は椅子に座りICBMが米本土西海岸に向かう様子を見ていた。ミサイルは最高地点に達し、攻撃の最終段階に入る。変化が早い。見ていて汗が出た。実にリアルだ。ミサイルが目標に向かい高度を下げると減速するが、それでも相当の高速だ。 米本土がならず者国家が発射したICBMの攻撃下にある。米本土が攻撃を受けるのは第二次大戦後初の事態となる。迎撃戦が始まった。 情報機関の分析官は脅威の推定損害規模は中程度だとわかっているが、なすすべがない。弾頭は小さいようで、現在の標準から見て粗削りだ。機能しないかもしれない。誘導システムは精密ではないかもしれない。弾頭が太平洋上に落ちる、あるいはカリフォーニア州の山脈部分に落下するかも

暑さ対策に世界最高の水泳環境の写真をどうぞ

US Navy Photo 暑いですね。少しでも涼しくなるようせめて写真だけでもお楽しみください。説明抜きで。 21 stunning photos prove the US Navy and US Marine Corps have the best diving boards and swimming pools   Jeremy Berke Feb. 23, 2016, 2:23 PM http://www.businessinsider.com/marine-corps-swim-call-2016-2/#sailors-assigned-to-the-uss-carl-vinson-swim-during-a-swim-call-in-the-arabian-sea-20 米海軍海兵隊の隊員には洋上勤務で休憩時間は少ないが「水泳タイム」に大部分を使う。隊員は艦付近を自由に泳ぐごとが許され、監視員がサメに目を光らす。以下21枚の写真は米海軍海兵隊の隊員諸君が最高の飛び込み台、水泳環境に恵まれていることの証明だ。 A sailor from the USS Mobile Bay jumps into the Pacific Ocean. The White House Sailors assigned to the Arleigh Burke-class guided-missile destroyer USS Halsey swim in the Philippine Sea. US Navy Sailors and Marines aboard the USS Essex run into the Celebes Sea. US Navy Photo Plunging into the Mediterranean Sea from the USS Carl Vinson. US Navy Photo A sailor from the USS Antietam joins his fellow crew in the Indian Ocean. US Navy Photo A Marine from the USS Kearsarge d

★★3Dプリンターを戦場に持ち込んだ米海兵隊の利用方法

海兵隊総監ロバート・B・ネラー大将(右)が3Dプリンターの作動状況を見ている。 中央軍任務地にて。 June 18, 2017. (U.S. Marine Corps photo by Cpl. Samantha K. Braun) Marines Send 3D Printers to Combat Zone to Fix Gear Faster 米海兵隊が戦闘地帯に3Dプリンターを持ち込み装備修理を迅速に進めている  POSTED BY: HOPE HODGE SECK JULY 5, 2017 https://www.defensetech.org/2017/07/05/marines-send-3d-printers-combat-zone-fix-gear-faster/ 各国共同でイスラム国戦闘員集団と対決する戦闘も三年になり、最前線は厳しい環境に置かれている。イラク、アフガニスタンとはちがい大規模な前線基地や大部隊はともに姿が見当たらない。この環境で米海兵隊が3Dプリンターを現場に持ち込み、新技術で補給活動を加速化し故障した装備を早く現場に戻そうとしている。 「3Dプリンターを戦闘地帯で使うのは海兵隊が初めてでしょう」とハワード・マロット中佐が述べる。海兵隊で付加製造、3Dプリントの実施で先端を走る中佐がMilitary.com取材に答えている。「特殊部隊ではプリンターを使っていますが、扱ったのは技術専門職でした。海兵隊は海兵隊員がプリンターを使っており、運用しながら訓練も行っています」 海兵隊関係者はプリンター設置先や設置数については語ってくれないが、マロット中佐は卓上サイズのマシンが中東各地に配備されており、海兵隊危機対応タスクフォースが使っていると紹介してくれた。ただし戦線の背後地に配備しているという。各軍も3Dプリント技術の軍事応用を模索しているが、海兵隊が同技術導入に一番熱心で実戦部隊の一般隊員にまで使用させている。2016年9月の海兵隊内メッセージで各部隊指揮官には運用中装備の修理部品製造で3Dプリント技術利用が認められた。 マロット中佐によればこれまで3-Dプリンター40台が導入されており、需要は伸びる一方で今年秋には60ないし70台に増えると見ている。 戦闘地帯でプリンタ