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主張 イスラエルはラファ作戦を堂々と実行すべき。ハマスを放置するほうが危険となる。『人道』を理由とする反イスラエルの動きに惑わされてはいけない。

 

ラファ作戦の是非をめぐり、世界各国が見ているのは現地住民の巻き添え被害であり、「人道」に反するイスラエルの血も涙もない「非道」な軍事作戦でしょう。さらに、米国の大学キャンパスで暴れまわっているのは純粋な若者の心を操る勢力があることを示しています。この記事は1945に出た米軍退役将官3名による冷静な分析ですが、こうした「理詰め」の主張がメディアに登場することがないのはなぜなのでしょうか。世界は簡単に一方的な主張にだまされたままでいいのでしょうか。



イスラエルは躊躇すべきでない: ハマスをラファにのさばらせたままにすうr選択肢はない


イスラエルにはラファ作戦以外に選択肢はない。ハマスの排除は、死傷者と避けられない巻き添え被害多数を伴う残酷な作戦となっても、より良い世界への道を歩むために必要な一歩でもある。イスラエルはわれわれの支持に値する。


4月13日のイスラエルへの大規模なドローンとミサイル攻撃と、それに続くイスラエルによるイラン国内での限定的な攻撃の後、イランに注目が集まっているが、このやり取りで失われたもの、そしてイスラエルの対応が狭かったかもしれない理由のひとつとして、イスラエルにはまだ対処し終えるべき脅威 ハマスが残ったままになっている。

 野蛮な攻撃から6ヵ月後、イスラエルはテロ集団をラファに追い詰め、同市への地上侵攻を準備している。しかし、米国はイスラエルにラファ作戦を中止するよう求めている。しかし、「10月7日」の再来を防ぎ、国境を接するイランの代理人を排除し、20年間ハマスの支配下で暮らしてきたガザン住民を解放するためには、イスラエルの地上作戦が絶対に不可欠だ。

 数カ月にわたる激しい戦闘で、イスラエル国防軍はハマスの24個大隊のうち18個大隊を壊滅させた。現在、ハマスの残る4個大隊相当(おそらくハマス幹部の大部分と彼らが拉致した人質を含む)がラファに立て籠もっている。イスラエルは、この最後のテロリストの砦を掃討する地上作戦を計画している。

 米国はこの計画について、戦略的な理由ではなく、人道的な理由から懸念を表明している。バイデン政権高官は以前、軍事力としてのハマス排除というイスラエルの目標を支持していたが、ラファへの地上作戦の潜在的な人道的コストについて懸念を表明していた。最近では、バイデン大統領は "即時停戦 "を求めている。

 ガザンには、国防軍の作戦に先立ち他の地域から多数逃れており、そのうちの100万人以上がラファに集結している。これらの市民がラファに留まる間は、同市への攻勢を安全に行うことはできないと米政府高官は考えている。しかし、彼らはまた、市民が他に行くところがないと確信しているようだ。したがって、ラファ作戦は不可能であり、イスラエルはハマスにとどめを刺す別の手段を追求すべきだという結論に達している。米国とイスラエル両国は代替案について話し合ってはいるが、それがどのようなものかは誰も公にはしていない。

 ラファへの地上侵攻以外に、ハマス解体のための戦略的に健全な代替手段がないからだろう。そして、過去5ヶ月間のガザでの戦闘で、IDFは、そのような作戦を効果的、効率的、合法的に、そして民間人を危険から遠ざけるための十分な注意を払いながら実行できることを証明してきた。

 ハマスをラファに放置したままにする選択肢は、単純にあり得ない。米海兵隊は2004年、ファルージャの包囲を検討し、拒否した。民間人の犠牲が大きくなることがわかっていたにもかかわらず、代わりに市内に入ることを選択した。また、米国はISISをラッカまで追い詰めた時点でISISとの戦闘を止めたり、タリバンが倒された時点でウサマ・ビンラディン探しを放棄したりはしなかった。イスラエルも、敵対勢力の排除が間近に迫っているときにやめるべきでない。

 イスラエルはラファを征服し、ハマスとイスラエルの人質を解放し、ハマスが再びイスラエルを脅かすことがないようにしなければならない。ハマスが存続すれば、テロリスト集団だけでなく、そのスポンサーであるイランにとっても勝利となり、アメリカとアラブの同盟国には敗北となる。これは平和をもたらすものではなく、イランとその代理人たちがさらに血を流すことを強めるだけだ。ガザンのパレスチナ人に継続的な抑圧を強いることになる。それゆえイスラエルは、政治的スペクトルを超えて、ラファに入り、ハマスにとどめを刺す決意を固めたのだ。

 イスラエルの戦争目標を達成するためには、ラファのハマス指導部だけを標的にした斬首戦略では十分ではない。イスラエル国防軍は、ガザでは相当数のハマスの旅団司令官やその他の作戦指揮官を、ガザ外ではさらに上級のハマス指導者を抹殺できたが、ガザ内では6ヶ月の戦争でハマスの上級司令官を1人、指名手配中のトップ指導者を1人も攻撃していない。それは、IDFのような洗練された部隊にとってさえ、地下に潜伏し、移動している個人の居場所を、有線通信だけで突き止めるという諜報活動の難しさによるものだろう。

 ハマスの指導者が地下の隠れ家にイスラエルの人質を囲っている可能性もあり、斬首攻撃の実行のはさらに複雑だ。この選択肢をイスラエルに押し付けることで、米国は敵対勢力を撃退するか、自国民を帰還させるかの二者択一をパートナーに迫ることになる。

 さらに、イスラエルが人質を殺さずにハマスの指導者だけを見つけ、拘束できたとしても、このやり方では6千人以上のハマスのテロリストを野放しにすることになる。最近、アル・シファ病院で1,000人以上のテロリストが部隊を再編成したことで示されたように、戦場に残されたハマスの戦闘員は、武器を捨てるだけではない。彼らはゲリラ部隊に改編し、民間インフラを利用し続け、さらなる攻撃を計画するだろう。イスラエル、ガザ地区住民、そしてアメリカにとっての脅威は、ハマスが指導者だけでなく、そのすべてを無力化しない限り終わらない。

 このため、イスラエルと米国が共有する戦略的目標を達成するための最善かつ唯一の選択肢として、ラファへの地上作戦が残されている。そして、イスラエルがガザ市とカーン・ユーニスからハマスを効果的に駆逐できたように、民間人を守る予防措置を取りながら、ラファでも同じことができる。

 今、ラファに民間人多数がいるのは、IDFがビラ、テキスト、電話、ソーシャルメディアへの投稿を通じて、差し迫った作戦の邪魔にならないようガザ市民に通達したからだ。さらにイスラエル国防軍は、避難中のガザ民を殺そうとするハマスに対してガザ民を保護した。イスラエルがラファ進攻を公言し、それによって奇襲作戦の優位性を放棄し、ラマダン(断食月)中の作戦を延期したのは、このような複雑な戦争において、ハマスの最後の砦に対し可能な限り人道的に作戦を展開するという決意の証左である。

 イスラエルが計画中のラファ作戦に代わる実行可能な選択肢はない。ハマスの排除は、死傷者と避けられない巻き添え被害多数を伴う残酷な作戦となるだろうが、より良い世界への道を歩むため必要な一歩でもある。イスラエルは私たちの支持の対象になりうる。■


About the Authors   

Vice Admiral Michael Connor, USN (ret.) is the former Commander of United States Submarine Forces. Lieutenant General Michael Fiel, USAF (ret.) previously served as the Commander of Air Force Special Operations Command. Lieutenant General Richard Mills, USMC (ret.) served as Deputy Commandant for Combat Development and Integration, Commander, Regional Command Southwest in Afghanistan, and Commander of the First Marine Division. They participated in the Jewish Institute for National Security’s Generals and Admiral Program in 2018, 2016, and 2019, respectively.


Israel Must Act: Leaving Hamas in Rafah Is Simply Not An Option - 19FortyFive

By

Michael Connor, Michael Fiel and Richard Mills


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