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B-2の開発経緯、実戦投入実績、なぜ20機調達になったのか

Why the Air Force Only Has 20 B-2 Spirit Stealth Bombers 米空軍がB-2スピリットステルス爆撃機調達をわずか20機で打ち切った理由はなにか The Spirit procurement was first reduced to 75, than cut to 20 by the Bush administration in 1992. And that made the costs skyrocket. Here is the whole story.スピリット調達数はまず75機に削減され、その後ブッシュ政権が1992年に20機にまで減らした。その結果、機体価格は急上昇した。 by Sebastien Roblin November 11, 2018   Topic: Security   Region: United States   Blog Brand: The Buzz Tags: B-2 Spirit U.S. Air Force United States Department Of Defense https://nationalinterest.org/blog/buzz/why-air-force-only-has-20-b-2-spirit-stealth-bombers-35802 米 空軍は1947年の発足以来、一貫して長距離戦略爆撃機を整備し核抑止力維持に努めてきた。だが1960年代に入り高高度を飛行するB-52ではソ連の高速迎撃機や地対空ミサイルの防空網を突破できないと判明した。そこで超音速のFB-111やB-1を開発し低空侵入でレーダー探知を困難にさせようとした。だがペンタゴンはソ連がドップラー・レーダーや早期警戒機の開発で探知の盲点を潰そうとしていることを察知していた。 その時点で米航空技術陣はレーダー波吸収剤や非反射性の表面にしたらレーダー探知距離を大幅に短くできるとわかっており、SR-71ブラックバード・スパイ機にまず導入された。 ロッキード のハブブルー試作機から初の作戦投入可能なステルス機F-117ナイトホーク攻撃機が生まれた。 ペンタゴンは次のステルス機として高度技術爆撃機ATBの実現をめざした。 ノースロップ はその時点

グローバルホーク3機の導入時期は2022年9月に。日本が契約に調印

Japan signs for three Global Hawk UAVs 日本がグローバルホーク3機導入契約に調印 Gareth Jennings, London - IHS Jane's Defence Weekly 20 November 2018 https://www.janes.com/article/84703/japan-signs-for-three-global-hawk-uavs   日本はグローバルホークブロック30iHALE無人機を2022年9月はじめに受領する。Source: Northrop Grumman 日 本が ノースロップ・グラマン 製RQ-4グローバルホーク高高度長時間飛行(HALE)無人機(UAV)の3機調達で総額489.9百万ドル契約に11月19日調印した。 米国防総省(DoD)が海外軍事販売(FMS)制度でブロック30i(iはinternational)仕様のグローバルホークに高性能統合センサー装備ペイロードを搭載した機体を調達する。さらに地上操縦装置二式、予備部品、支援機材、実施業務サービスを含む。 契約交付公告はミッション装備に触れていないが、2015年11月の国防安全保障庁(DSCA)による認可では各機に高性能統合センサー装備(EISS)を搭載するとあった。EISSは レイセオン が開発し電子光学・赤外線センサー、合成開口レーダー画像、地上移動目標捕捉能力を有する。 「今回のRQ-4販売で日本の情報収集監視偵察(ISR)能力が飛躍的に伸び、日本は域内脅威の動向を把握し引き続き抑止できる」とDSCAは2015年に説明していた。同庁によれば日本がグローバルホーク関連支出の総額は12億ドルの試算だ。 グローバルホーク各機の引渡しは2022年9月1日の予定。■ コメント:機材の運用を航空自衛隊が行うでしょうが、重要なのは情報の解析、分析含むインテリジェンス活動でいよいよ情報本部の真価が試されることになりますね。例によって中国、北朝鮮等に同調する国内勢力が異議を唱えるでしょうが防衛当局には何ら屈することなくISRの「あるべき道」を進んでいってもらいたいものです。

開発進む超音速ビジネスジェット機はペンタゴンでの利用も視野に入る

Supersonic Bizjets May Attract Pentagon Interest ペンタゴンが超音速ビズジェットに注目する日が来る BY PAULINA GLASS READ BIO NOVEMBER 13, 2018 https://www.defenseone.com/business/2018/11/supersonic-bizjets-may-attract-pentagon-eyes/152802/?oref=d-river 現 代版のSSTに三チームが取り組んでおり米軍が採用するかもしれない。 超音速旅客機が再び空を飛ぶ日が来ればも米軍もリースあるいは購入を検討するはずだ。 コンコードが最後のフライトを終え15年以上になるが、NASAおよび エアリオン・スーパーソニック および ブーム・スーパーソニック の民間2社がそれぞれ超音速旅客機を2020年代中頃の実用化を目指している。 ペンタゴンが関心を持つ理由としてTealグループ副社長のリチャード・アブラフィアは人質救難や戦闘捜索救難で迅速移動ができ危機解決につながることをあげる。 現代版SSTに必要な新技術としてソニックブームの制御があり、軍にも応用できるとアブラフィアは指摘する。 超音速ビジネスジェット機を軍で使う発想は前からある。1999年に一空軍少佐が空軍幕僚大学校で各種の可能性を論文にまとめている。 「砂漠の嵐作戦で超音速グローバル輸送手段があればイラクでシュワルツコフ大将が指揮する休戦合意に国務省チームは迅速に現地入りできていたはずだ」とマシュー・マロイ少佐が執筆。 軍が超音速ビズジェット機を購入しなくても利用は可能だ。現に軍はリアジェットから特殊作戦用途に機材をリースしている。空軍はC-21としてリアジェット35Aビジネス機に軍用装備を搭載して40機ほどを運用している。 エアリオン社の広報ジェフ・ミラーは王立航空工学学会主催のイベントで超音速ビジネス機の誕生はまもなくとし、同社が ロッキード・マーティン 及び ハネウェル と共同開発中の機材を紹介した。 GE のエンジン供給でエアリオンも信用度を高めている。 「2023年にコンコード運行終了20周年として大西洋を超音速飛

世界各地で建造中の空母5隻の最新情報

Aircraft Carrier Watch: 5 New Carriers Being Built Right Now You Need to Check Out 空母情報:世界で建造中の空母は計5隻 by Kyle Mizokami November 17, 2018   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Military Technology Weapons War Aircraft https://nationalinterest.org/blog/buzz/aircraft-carrier-watch-5-new-carriers-being-built-right-now-you-need-check-out-36302 世 界初の航空母艦HMSハーミーズの建造から100年が経ち、空母は現在でも威力を誇っている。ニューポートニューズから上海まで主要海軍国で空母建造が続いている。ステルス、スタンドオフ兵器や無人機など新型技術をいかにはやく導入し実用化できるかが重要かつ喫緊の課題になっており、空母は災害救助から制海任務まで多様な用途に投入されている。世界各地で建造中の空母5隻の最新状況は以下のとおりだ。 米国 、USSジョン・F・ケネディ、USSエンタープライズ。ジェラルド・R・フォード級二番艦のUSSジョン・F・ケネディは第35代大統領の名を冠する二番目の艦となり、全長1,092フィート、飛行甲板は最大幅256フィートだ。満排水量は10万トン、航空要員含む全乗組員は4,450名となる。75機からなる有人機、無人機、ヘリコプターを搭載する。 USSケネディは2015年4月に起工し、現在50パーセント管制している。2019年に命名式を行い、2020年中に就役する。USSエンタープライズの就役は2027年で海軍は今後30年でフォード級12隻を整備する。 USSフォードで電磁航空機発進システムEMALSで問題があり、ケネディ、エンタープライズでは実証済みの蒸気カタパルトに戻す検討もあったが結局予定通りEMALSの採用が決まった。 英国 、HMSプリンス・オブ・ウェールズ。クイーン・エリザベス級二号艦がHMSプリンス・オブ・ウェールズだ。艦容は両艦で同じで、全長

F-35導入の遅れを想定した米空軍の対応策とは、その他米航空戦力整備の最新案から読める情報とは

The Air Force Has a Plan if the F-35 Doesn't Work Out As Planned F-35事業が予定通り進展しない場合に備える米空軍の構想 by Michael Peck November 16, 2018   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: F-35 Military Technology World War F-18. F/A-18 https://nationalinterest.org/blog/buzz/air-force-has-plan-if-f-35-doesnt-work-out-planned-36227 F -35 が予定どおり戦力化しない場合に備えペンタゴンはF-15E、F-16、F-18の再調達を想定しているのか。 米議会調査部(CRS)によれば、ペンタゴンが出した航空戦力整備長期計画の背後にこの可能性が見えるという。 国防総省はアメリカの航空戦力を30年俯瞰で想定する構想案を毎年更新している。通常は総論で曖昧な内容に留まる事が多い。 今回は違う。「2018年4月発表の最新の三十年構想では詳細内容が豊富で、事業中止、耐用年数延長、新規事業に触れている」とCRSのジェレマイア・ガートラーが述べる。「一部は直接的、一部は間接的だ」 ガートラーは航空戦力整備構想で判明するパターンに注目している。とくにF-35に関する件だ。空軍はF-15Eストライクイーグル、F-16で耐用年数を延長しながらF-15C制空戦闘機は退役させようとしている。 「F-15EとF-16で共通要素は何か」とがートラーが問いかける。「ともにF-35ライトニングIIが後継機の予定だが、新構想ではF-35が予定通り就役ができない場合を想定し空軍が既存機種で耐用年数を延長して穴埋めをねらっているとわかる。F-35調達機数は変更がなく、空軍は1,763機だが予定通りに投入できない事態を想定し、空軍は旧型機の改修をめざす」 さらに A-10 ウォートホッグは2030年代まで飛行継続し、ここでもガートラーはF-35調達の遅れを最初から空軍が想定していると見る。同様に海軍はF-18スーパ

いま開戦したら米国はロシア、中国に敗北する---米議会委員会報告書

Report: America Could Lose a War Against Russia or China 米国はロシア、中国との次の戦争に勝てないとの報告書 “Put bluntly, the U.S. military could lose the next state-versus-state war it fights.”「 率直に言って、米軍は次回の国家間戦で敗北を喫するだろう」 by Jared Keller Task and Purpose November 15, 2018   Topic: Security   Region: Europe   Blog Brand: The Buzz   Tags: Russia China Military Technology World A2/ad https://nationalinterest.org/blog/buzz/report-america-could-lose-war-against-russia-or-china-36142 米 国がロシアあるいは中国と明日開戦したら、米軍は「決定的な軍事敗北」を喫し、米国の「安全と安寧」は「過去最高の危険にさらされる」と警告する報告書がトランプ政権が今年出した国家防衛戦略を批判している。 報告書は議会選出による超党派の国家防衛戦略委員会がまとめ、北ヨーロッパでロシアを相手に米軍事作戦が展開された場合、または台灣を巡り中国を対象にした作戦を実施した場合「甚大な」数の死傷者が軍で発生するのみならず「主要装備」たる艦船、機材その他でも深刻な喪失が発生すると警句を鳴らしている。 -  理由は単純だ。冷戦後の米軍が「危険水域まで規模縮小」し、ロシアや中国の軍事力が米国並みに伸長している中、米国のみが強大な軍事力を行使する時代は終わっているからだ。 -  その結果、ペンタゴンは「航空優勢または制海権を確立する、または失地回復に困難を感じる」はずとし、「高水準装備を備えた敵に対抗するのはとてつもなく困難」と解説。 - 「米軍の遠征作戦では圧倒的威力を有する戦隊を現地に展開するのがこれまでは特徴だったが、いまや実施は圧倒的に困難かつ高価につくようになった」とも述べ、「率直に言って、米軍は次回の国家間戦で敗北を喫