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オデッサ港外で民間商船2隻(うち1隻は日本企業が運行)がミサイル被弾。ウクライナ国防省はロシアによる攻撃と断定。

  炎上するMILLENNIUM SPIRIT  MoD picture.   ウ クライナ国防省は民間商船2隻がオデッサ港外でロシアによる攻撃に被弾したと発表。2隻のうち、ばら積み貨物船 NAMURA QUEEN (IMO: 9841299)にミサイルが命中し、もう1隻のモルドバ船籍タンカー、MILLENNIUM SPIRIT にも少なくともミサイル一発が命中した。ウクライナ沿岸警備隊が生存者の捜索救難に出動した。 (NAMURA QUEENは愛媛県の船舶会社のパナマ法人が保有のようです)   ウクライナ国防省はNAMURA QUEENの船尾にミサイル一発が命中したと発表した。   同船はパナマ船籍で穀物輸送のため入港する途中だった。同船の一部機能で損傷が判明している。火災が発せし、消火タグボート出動が要請され、現場に到着した。今のところ状況は落ち着いている。       NAMURA Quennにミサイル命中の被害が見える。Ukrained MoD picture.   また、ウクライナ軍最高司令部は港から12kmの地点で被害を受けたMILLENNIUM SPIRIT」(モルドバ船籍)について以下発表している。。   国営企業「AMPU」のオデッサ港湾局長によると、ミサイルは12時10分、355停泊地に命中した。同船には600トンの重油と軽油が積まれており、火災が発生し、爆発すれば環境破壊につながる可能性があった。乗組員は海に飛び込み、救助を求めた。ウクライナ沿岸警備隊含む数隻がSAR活動に派遣された。現地時間午後2時15分、バンカー・タンカーは固定され、停泊した。   モルドバ共和国の海事機関は、MILLENNIUM SPIRITの事故に関し、以下の声明を発表した。   モルドバ共和国海事機関は、2月25日、黒海の中立海域(46 ° 22.221'N, 031 ° 07.095'E) にいたモルドバ共和国船籍MILLENIAL SPIRIT IMO Nr 7392610(石油タンカー)にミサイルが命中したと発表した(ミサイル発射元は不明) 船内で火災が発生し、設備や救命ボートが破壊され、乗組員は救命胴衣のみで脱出した。   モルドバ当局がミサイルの出所は不明と強調する一方、ウクライナ国防省はいずれの事件でもロシア軍を非難している。   ロシア黒

ウクライナ現政権が崩壊した場合の物資補給経路を慎重に検討する米軍。あらためてポーランドの重要性が浮上。その他黒海経由ルートも。

  BBC     国 務省報道官は先週、ウクライナへの米国の支援は「ロシアの追加的な侵略があった場合は加速されるだろう」と述べ、ウクライナ政府が崩壊しても「防衛的な安全保障支援は継続する」かは説明しなかった。     ロイド・オースティン米国防長官は、ロシアが侵攻を拡大しても、ジャベリン対戦車兵器などのウクライナへの支援を継続すると約束したが、国防当局高官によると、兵站に関する議論が進行中だという。   米国当局は、外交、経済制裁、そしてロシアがクリミアを併合し、同国東部で流血の分離主義運動を煽った2014年時点と比べウクライナ軍の訓練と武装が進んでいると警告することで、ロシアへの抑止効果を図ってきた。2014年以来、米国はウクライナ軍の能力を高めるために27億ドル以上の安全保障支援を約束しており、2021年だけで6億5千万ドル以上が含まれている。   国務省のネッド・プライス Ned Price 報道官は先週、そ米国の対ウクライナ援助は 「ロシアの追加的な侵略があった場合には加速される」と方法論を説明することなく、述べ、ウクライナ政府が崩壊したとしても、「防衛的安全保障援助は継続される 」と述べた。   軍事支援は航空機でウクライナに運ばれてきたが、ロシアがウクライナ領空を支配したり、飛行が危険となれば、機能しなくなるかもしれない。水曜日、国防省高官は、兵站方法は定まっていないと認めた。   「支援にはさまざまな方法があり、航空輸送が不可能な場合に備え、別の方法を探っている」と、この高官は匿名条件で記者団に語った。「どのような支援であれ、必要に応じた適切なものであり、安全かつ効果的に行えるものであることを確認したい。   「侵攻後のシナリオでどのような支援ができるかを検討中で、そのメカニズムについて最終的な決定はまだだ」と同高官は付け加えた。   オースティン長官とウクライナのドミトロ・クレバ Dmytro Kuleba 外相は、火曜日にペンタゴンでの会談で、米国の支援継続を協議した。   「長官は、ウクライナ軍に致死的および非致死的な支援を提供する方法を今後も模索すると明らかにした」と同上高官は述べた。「これは、ある種の正式な協定を制定するものではないが、長官も大統領が約束したように、ウクライナに致死的および非致死的支援を提供する方法を引き続き検討すると約束し

ウクライナ危機でロシアではなく、アメリカが悪い、と一般論に論点すりかえた環球時報の2月25日社説をご覧ください。

ウクライナは中国に微妙な意味があるためか、CCPは態度を決めかねている観がありますし、国連でも決議には棄権し、ロシアの側に完全に立っていません。一方で、米国の「偽善」をつく対米非難の論調を示しています。   ご注意 以下はCCPの立場を反映する環球時報英語版の論説を可能な限りそのまま日本語でお伝えするものであり、当ブログの主張ではありません。     Illustration: Liu Rui/GT   ウ クライナで劇的な変化が始まったが、キエフを守ると繰り返し約束し、事態の「火に油を注ぎ」続けた米国が再び脚光を浴びている。ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は演説で、ウクライナは欧米諸国に見捨てられ、単独での防衛に委ねられたと訴えた。欧米のネチズンに、こう尋ねる人もいる。「ウクライナとともにある」と言った米国はどこに行ってしまったのか?   しかし、米国は本当に姿を消したのだろうか?それどころか、ウクライナの戦火から「戦略的利益」をさらに得るのに大忙しなのである。ホワイトハウスによるウクライナ情勢に関する最新発言は、2点を強調している。第一に、制裁措置などを通じロシアを「国際舞台での亡者」にする、第二に、NATOが「これまで以上に団結し、決意している」ことは 「良いニュース 」だとする。   ワシントンが手先として使うウクライナについては、米国は軍を派遣しないと繰り返した上に、「国を守るウクライナ国民を支援する」「彼らの苦しみを和らげるため人道支援を行う」とだけ述べている。ワシントンはまたしても、利己主義と偽善を世界に示した。人々は、アメリカがウクライナを火の中に押し込んだ後で、ウクライナを気遣うふりをして脇に立ち、「私はあなたを支持する、戦い続けろ!」と言ってきたのを見ている。   今日までのウクライナ情勢の推移は、地政学的な悲劇と言ってよい。最初から、米国の戦略的利己主義と近視眼の苦い結果だ。米上院がNATOの東方拡大計画を承認した1998年の時点で、米国の上級外交官故ジョージ・ケナンは今日の悲劇を予見していた。彼は当時、「この拡張は、建国の父を墓の中でひっくり返させるだろう」と言っていた。   しかし、傲慢なアメリカのエリート層は、常に危機から利益を得られると考える。長年、米国は紛争を煽り、海外から状況を操作し、利益を得てきた。コストかけず火に油

プーチンがウクライナ軍にクーデターを持ちかけ内部混乱を図る。ロシア軍の進撃は想定以下か。ゼレンスキー政権崩壊を想定した動きも。事態の展開が早くなってきた

  事態はロシアの当初の想定通りには進んでいないようですが、展開が加速化しています。これに対し、対岸の火事とばかりに日本のメディアがのんびりとした伝え方しかしていないのが気になります。情報量があまりにも少なすぎます。ことの重大性を理解できないのだとしたらメディア機能があまりにも低すぎます。 SERGEI SUPINSKY/AFP VIA GETTY IMAGES   プ ーチン大統領はウクライナ軍にクーデターをけしかけた。   プーチンはテレビ演説で、ウクライナ軍に「自分たちの手で権力を握れ」と発言した。「麻薬中毒者やネオナチの一団より、諸君との取引の方が簡単そうだ 」。   「ネオナチや右翼団体に子供や妻や両親を人間の盾にさせるな」とも付け加え、第二次世界大戦中にソ連に対してナチスに逮捕されたのちに協力したウクライナの超国家主義者ステパン・バンデラに言及した。プーチン発言は、ウクライナ政府が降伏しない場合、キエフ他の人口密集地へ更なる攻撃が計画ずみであると示唆している。   大統領自身を含むロシア当局者が、同日にウクライナ当局との交渉開始を模索していると述べたにもかかわらず、プーチンは同上演説を行った。 ウクライナ政府がクレムリンとの交渉開始を申し出ている との報道もある。しかし、プーチンが「現在の傀儡政権を裁く」「ウクライナを完全に非軍事化する」「NATO加盟を断念させる」といった最大公約数的な要求を取り下げた形跡はない。同大統領はまた、キエフ政府が2014年にクレムリンが獲得したクリミア半島の支配権を正式に譲渡し、東部ドンバス地域のふたつの分離共和国の領有権主張を放棄するのを望んでいる。ウクライナ政府関係者は、NATO加盟問題を交渉内容に乗せたと報じられているが、こうした条項の多くを承諾する様子は見られない。   ウクライナのゼレンスキー大統領は、国際社会、特に欧州各国に対して、支援を訴え続けている。彼は自国の窮状を、他のウクライナ政府関係者と同様、国際的なルールに基づく秩序に遠大な影響を及ぼしかねないと繰り返し訴えている。   「これはヨーロッパへの戦争の始まりであり、ヨーロッパの統一、ヨーロッパの基本的人権、大陸におけるすべての共存のルール、ヨーロッパ諸国が力による国境の分断を拒否しているという事実にすべて反するものだ」と、今朝のテレビ演説で述べた。「キエ

ウクライナ「特別軍事作戦」でやはりロシアは砂漠の嵐作戦に影響を受けたミサイル集中攻撃で一次攻撃を行った。投入されたと見られるミサイル装備をまとめた。

  CSIS.ORG 2 022年2月24日ドンバス地方で始まったロシアのウクライナでの「特別軍事作戦」は、全国規模に拡大し、スタンドオフミサイルが多用された。これまでロシアの軍事作戦では、西側諸国のように精密誘導ミサイルが多用されてこなかったが、今回のウクライナ攻撃では、多種多様な最新鋭のミサイルが使用されている兆しがある。少なくとも当初は、初期目標を達成するため最も効果的でリスクの低い選択肢として、スタンドオフミサイル攻撃が好まれているのは明らかだ。「ドアを蹴破る」と呼ばれる、30年以上前の砂漠の嵐作戦で米国が開発した作戦方法にならっている。 現地時間5時に始まった軍事作戦は、陸・海・空から発射のスタンドオフミサイル攻撃を初動とした。指揮統制施設、防空施設、空軍基地12箇所、黒海の港湾都市オデッサの施設などを標的とし、ウクライナの自衛能力を低下させ、司令部の状況把握と通信手段を奪うことを目的とした。 以下、ロシアの陸上攻撃用巡航ミサイル、弾道ミサイル、空中発射型スタンドオフミサイルを検証してみた。   3M14 カリブル Kalibr ウクライナ国防省によれば、第一段階のロシアの攻撃に3M14カリブル対地攻撃巡航ミサイル(LACM)が30発含まれていた。同ミサイルは、シリア内戦に介入したロシア海軍も使用しており、ロシア海軍の最重要兵器の1つだ。 西側でSS-N-30Aサガリスとして知られる亜音速3M14カリブルは、990ポンド高爆発弾頭を搭載し、930~1,550マイルの射程距離と推定される。 ウクライナ西部のイワノフランキフスク空軍基地がカリブルによる攻撃を受けた映像が流れている。 3M14は、対艦巡航ミサイルや対潜水艦ミサイルを含む、カリブル・ファミリーの一角で、3M14は、共通垂直発射システム(VLS)から発射され、各種水上艦や潜水艦に搭載できる汎用性がある。海防艦ほどの大きさの艦船にも搭載でき、強力な打撃を与える。ロシア海軍は、通常弾頭により長距離の地上固定目標の攻撃に注力している。 ウクライナ攻撃に投入された3M14カリブルミサイルは、黒海から艦艇が発射している。黒海艦隊はクリミアのセヴァストポリを母港とし、3隻のプロジェクト11356R/Мアドミラル・グリゴロヴィッチ級フリゲート艦と4隻のプロジェクト21630ブヤンM級海防艦に加えて、コンテナ型カリ