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スターシップトゥルーパーズ 第12章 ジョニーは士官候補生となるが

ロバート・A・ハインライン著Starship Troopers(1959)の私家版翻訳を再開します。 これまでのスターシップトゥルーパーズ : はるか未来の地球。宇人類は宇宙にも進出し、連邦として20世紀末の大混乱時代から続く政治体制を維持している。そこでは選挙権は責任ある職務を果たした実績があって初めて与えられ、犯罪には厳罰をもってあたる社会となっている。主人公ジョニー・リコは高校を卒業し、連邦軍に志願するが、配属先は希望に反し、機動歩兵(MT)隊で、ジョニーは想像を絶する基礎訓練の中、一歩ずつ成長しながら大きな壁を乗り越えていった。一方、人類は惑星クランダツウを母星とするバグスと戦闘状態に入っていった。ジョニーもカプセル降下で数々の戦闘を経験し、さらに成長していく。次の段階は更に責任を果たすべく、士官候補生として志願することだった。ハインラインが1950年代の米国の状況に憂い、未来の設定で「あるべき姿」を描いた長編小説であり、パーポーヘンによる映画化の世界ではなく、オリジナルの世界をご堪能いただきたく思います。   第12章  士官たるもの有能であればよいというものではない...士官は、教養と洗練されたマナー、厳格な礼儀作法、最も優れた個人的名誉の感覚を備えた紳士であるべきだ...。部下の功績行為には、たとえ報酬が承認の一言であっても、注意を怠るべきではない。逆に、部下の欠点に目をつぶってはならぬ。  その時点での政治的原則がいかに正しいものであっても、...艦そのものは、絶対的専制主義システムで支配しなければならぬ。  小官は途方もない責任を諸氏に明らかにしたと信じるものである。今あるものでできる限りのことをしなければならぬ。 - ジョン・ポール・ジョーンズ、1775年9月14日、北米反乱軍の海軍委員会に宛てた手紙からの抜粋。 ロ ジャー・ヤングは、カプセル補充と人員の交換のため再び基地へ戻ってきた。アル・ジェンキンスが戦死し、ピックアップのカバーでパードレも犠牲になってしまった。それに加えて、おれも交代になった。おれは真新しい軍曹の階級章(ミリアッチョの副官)をつけていたが、おれが艦から出るとエースがすぐにそれをつけるだろうと直感したし、それは名誉なことだと思っていた。 しかし、それでも連中を誇りに思う気持ちに変わりはない。艦隊発着場で、おれは鼻を高くして出