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E-6B米海軍TACAMO機の重要な役割

This Plane Could Start a Nuclear War With North Korea, Russia, China or Anyone この機体が核戦争を北朝鮮、中国、ロシア他と開始させる Sebastien Roblin December 11, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/plane-could-start-nuclear-war-north-korea-russia-china-or-23596?page=show . 米海軍の穏やかな外観なE-6マーキュリーはボーイング707原型で 攻撃力は皆無だが、その姿に騙されてはいけない。確かにマーキュリーに 兵装はないが、ある意味でもっとも破壊力のある機体である。というのは その任務は陸上、海中配備の核弾道ミサイル発射指令を発することだからだ。 米軍には戦略グローバル作戦センターがネブラスカにあり、核三本柱への 交信装備がある。ただしE-6の不気味な任務は通信リンクを国家指導部 (大統領から国防長官まで)と米核部隊の間に維持することにあり、敵の 第一撃で地上施設が消滅した場合を想定している。いいかえれば、米核部隊の 頭が切られても体は敵に向かっていくということで、これを実現しているのが 終末の日に活躍するこうした機体だ。 E-6の基本任務はTACAMO(Take Charge and Move Out、仕事をしたらさっさ と退出する)として知られる。E-6登場前は最初は陸上送信所が、その後 EC-130GおよびQ型が超低周波無線通信(VLF)で海軍の潜水艦向けに任務に あたっていた。 E-6は16機あり、1989年から1992年にかけ就役した。長年活躍したボーイング 707旅客機の最終生産分で、同じ原型707-320B型からE-3セントリーも生まれ た。通信アンテナが31個もあり、当初は潜航中の海軍潜水艦との通信専用だっ たが、その後CFM-56エンジンと燃料増槽をつけE-6Aは15時間あるいは空中給 油を受ければ72時間滞空可能となった。 VLF通信のためE-6は高高度で連続周回飛行を維持する必要があり、胴体と 後部に搭載したVLF装置はそれぞれ1マイル、5マイル長のアンテナをほ

★シリア上空でF-22を追い払ったとロシアが発表しているが....

U.S. F-22 Raptor Allegedly Interfered With Russian Su-25s Over Syria And “Chased Away” By Su-35S, Russian MoD Claims シリア上空でロシアSu-25を妨害してきた 米F-22ラプターを Su-35Sが追い払ったと ロシア国防省が発表   By David Cenciotti Dec 09 2017 - 55 Comments https://theaviationist.com/2017/12/09/u-s-f-22-raptor-allegedly-interfered-with-russian-su-25s-over-syria-and-chased-away-by-su-35s-russian-mod-claims/ F-22一機とSu-25(2機)およびSu-35S(1機)がシリア上 空で遭遇する事件が数週間前に発生したのか。詳細は 不明だがCENTCOM(中央軍司令部)は「真実ではな い」と述べている。 ロシア報道では遭遇場所はユーフラテス川西方で11 月23日のことだ。ロシア国防省報道官イゴール・コ ナシェンコフ少将は「米国がロシア軍の任務をまた 妨害しようとした」と述べる。 ロシア報道ではF-22がイスラム国空爆中のSu-25編隊 を妨害してきたのでSu-35Sが緊急発進したとある。 スプートニクが以下伝えている。 「米F-22はロシアSu-25攻撃機二機の任務実施を妨害 してきた。F-22が熱フレアを放出しエアブレーキで 機体制御してきたのは戦闘同様だった」 ロシア国防省は「ロシアの多用途高性能戦闘機Su- 35Sが加わると米戦闘機は危険行為をやめ、イラク空 域に逃げていった」としている。 本当は何があったのか。以下の説明が必要だ。 そもそもF-22がなぜ単機で飛行していたのか (実はもう一機が近辺を飛んでいたのでは) なぜステルス機のF-22がフレアを放出したうえ 異常行動をとったのか (直接交信できないた め米パイロットがロシア側に注意喚起したの か) F-22は「力の示威」ミッションにあたっ

★F-22改修の最新動向

  Beware, North Korea: The Air Force is Preparing the F-22 for 'War' 北朝鮮よ心せよ、空軍がF-22を「実戦」投入に向けて準備中   Kris Osborn December 8, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/beware-north-korea-the-air-force-preparing-the-f-22-war-23572?page=show 米空軍はF-22用の新ソフトウェアと兵装をテスト中で戦闘力がさらに高まる。 空軍関係者によるとF-22の機能改修を2019年までに開始し、 AIM-120D、 AIM-9X空対空ミサイル運用のほか、高性能地上標的捕捉能力が実現する。 F-22が運用するAIM-9Xは現在ブロック1で改修でブロック2が使用可能となる。  テストは3.2Bソフトウェアを対象に兵装のアップグレードに迅速対応 できるかを 見ている。 ロッキード・マーティン が重要なソフトウェア改修の作業中で2020年 までに完成する。 「F-22用の3.2Bプログラムではハードウェアとソフトウェア両面で F-22の威力を 高めるのが目的でAIM-120D、AIM-9Xを活用します。テスト結果は初期作戦テスト 評価段階 (IOT&E) に入りました。運用機材でテストしアップグレードの効果を 評価するとともにパイロット、整備陣の双方で扱えるかをみます。IOT&E結果で 本格製造を決めます」と空軍報道官エミリー・グラボウスキ大尉が語っている。  AIM-9Xの開発元 レイセオン によればブロック2では信管を再設計しデジタル式 安全装置により地上・飛行中で安全性が増した。電子系統も一新し発射後ロックオン 能力をデータリンクで実現し、視程外交戦も可能となった。  AIM-120D高性能中距離空対空ミサイル(AMRAAM)は視程外で全天候運用可能となり、「打ちっぱなし」ミサイルにはアクティブレーダー誘導がついたと同社発表にある。 以前のAMRAAMより射程が延び、GPS誘導と慣性測距装置が付いた二方向データリンクが特

多難なKC-46が完成形になるのはいつのことなのか

Mattis warns he will not accept the USAF's flawed new tankers 国防長官が完全な形でなければ新型給油機は受領するなとUSAFに厳命 (Concept image from Boeing) Christopher Woody Business Insider Dec. 07, http://www.wearethemighty.com/news/mattis-warns-he-will-not-accept-the-usafs-flawed-new-tankers ジ ム・マティス国防長官はペンタゴン調達部門に11月、 ボーイング から不完全なKC-46を受領する「つもりはない」と 述べたとブルームバーグが伝えている。 マティス長官はペンタゴンの兵器調達事業にはあまり関与して こなかったが16年目に入った空軍の給油機更新について言及できる 地位にある。 ボーイングが新型機開発の契約交付を受けたのが2011年で空軍は 179機のKC-46を調達の見込みだ。だが、445億ドルの同事業は 技術と費用の両面で苦境にある。 政府契約によりボーイングは空軍の負担範囲を超えた分は 自社責任とされる。これまで同社は税引前で29億ドルを超過して いる。 KC-46の納入は数年分遅れている。 2014年夏にはボーイングは機内配線で5億ドル相当の問題に直面 した。先に完成したテスト機材4機でこれが見つかった。テスト機 には給油装備はついていないままで2014年6月に初飛行予定だったが 実現できず、昨年末にやっとこぎつけた。 2015年には燃料系統でさらに5億ドルの自社負担になった。 2016年にはボーイングは契約上の義務である18機のKC-46の2017年8月 納期は技術問題のため実効不可能と発表した。F-16戦闘機への給油は 可能なのだが、問題は空軍の大型輸送機C-17への給油が「予想より高い」 圧力が給油ブームにかかることが判明した。 ブーム問題は解決が試みられたが、別の問題が浮上した。今度は 「カテゴリー1」問題でブームが給油中に機体をこする事態が発生したのだ。 機体損傷は軽微だったが、乗員にリスク要因となり

日曜特集 MiG-31ファイヤーフォックスのすべて

あなたはシャーロック・ホームズやホーンブロワー提督がお好きですか。そうでなければ今回の記事をお読みにならない方がいいでしょう。読んでも理解できない向きはコメントをお寄せにならないようお願いします。英国人が同じ記事を書いたらもっとおもしろくなるのでしょうかね。   The Story Of The MiG-31 “Firefox”: All You Need To Know About The Most Awesome (Fictional) Advanced High-Speed Interceptor Ever MiG-31「ファイヤーフォックス」の物語:世界最高峰の(架空の)高速迎撃機のすべて By David Cenciotti Dec 01 2017 - 0 Comments https://theaviationist.com/2017/12/01/the-story-of-the-mig-31-firefox-all-you-need-to-know-about-the-most-awesome-fictional-advanced-high-speed-interceptor-ever/   M iG-31 について誤った情報が流布しているようなので訂正したい。 クレイグ・トーマスが 1977 年に発表した小説「ファイヤーフォックス」はクリント・イーストウッド監督主演でテクノスリラーアクションとして映画化され、 1982 年に公開された。 航空好きなら一度は見たことがあるのではないか。 映画ではソ連の MiG-31 (МиГ-31)を盗むプロットを中心に NATO 名「ファイヤーフォックス」のステルス迎撃機はマッハ6飛行可能としていた。 機体外形は小説と映画で大きく異なる。小説版は MiG-25 フォックスバットに似ており、これはその後本当の MiG-31 フォックスハウンドで現実になった。映画版は当時噂のあった「ステルス戦闘機」のイメージに影響を受け未来的デザインになっている。 物語全体は実現性とは無縁だったが興味深いのは MiG-31 の想定性能だ。(小説執筆時、映画化の時点で不可能だった内容がその後に実現している)敵レーダーから探知されず極超音速飛行するファイヤーフォックス