U.S. F-22 Raptor Allegedly Interfered With Russian Su-25s Over Syria And “Chased Away” By Su-35S, Russian MoD Claims
シリア上空でロシアSu-25を妨害してきた米F-22ラプターをSu-35Sが追い払ったと
ロシア国防省が発表
Dec 09 2017 - 55 Comments
F-22一機とSu-25(2機)およびSu-35S(1機)がシリア上
空で遭遇する事件が数週間前に発生したのか。詳細は
不明だがCENTCOM(中央軍司令部)は「真実ではな
い」と述べている。
ロシア報道では遭遇場所はユーフラテス川西方で11
月23日のことだ。ロシア国防省報道官イゴール・コ
ナシェンコフ少将は「米国がロシア軍の任務をまた
妨害しようとした」と述べる。
ロシア報道ではF-22がイスラム国空爆中のSu-25編隊
を妨害してきたのでSu-35Sが緊急発進したとある。
スプートニクが以下伝えている。
「米F-22はロシアSu-25攻撃機二機の任務実施を妨害
してきた。F-22が熱フレアを放出しエアブレーキで
機体制御してきたのは戦闘同様だった」
ロシア国防省は「ロシアの多用途高性能戦闘機Su-
35Sが加わると米戦闘機は危険行為をやめ、イラク空
域に逃げていった」としている。
本当は何があったのか。以下の説明が必要だ。
- そもそもF-22がなぜ単機で飛行していたのか(実はもう一機が近辺を飛んでいたのでは)
- なぜステルス機のF-22がフレアを放出したうえ異常行動をとったのか (直接交信できないため米パイロットがロシア側に注意喚起したのか)
- F-22は「力の示威」ミッションにあたっていたのか
- シリア上空のRoE(交戦規則)はどう理解されていたのか
- 近辺に別の連合軍機材は飛んでいなかったのか。何らかの関与はしていなかったのか。
- フメイミム基地を緊急発進したSu-35がF-22を追い払うことが可能だったのか。フランカーがラプターの位置に加わり、空域からの退去を説得したのか。
追記
CENCOMより以下の電子メールが届き、言われるよ
うな事態はなかったとロシア発表を否定している。
「発表内容は真実ではない。2017年11月23日の飛行
記録によれば連合軍機材がユーフラテス川の先に飛ん
だ記録はない。言われている11月23日にロシア戦闘
機が逆にユーフラテス川を東に越えて連合軍の運用空
域に入る事態が9例あり、衝突回避の事前通話連絡は
なかったため連合軍とロシア軍の機材にリスクが生ま
れた。また連合軍の地上部隊の活動にも悪影響が出
た。
「連合軍がデーイシュを保護あるいはデーィシュ空爆
に消極的との主張は虚偽だ。発見しだい徹底的な空爆
を与えている。シリア空域でロシアとの衝突を積極的
に回避しているがデーイシュ敗北の目的に変わりはな
い。この点で各国と共通の目標だ。ロシア軍とは衝突
回避しながらデーイシュ空爆をシリア国内でも続けて
いく。
報道内容は2017年6月18日の事態を想起させるものが
あり、F/A-18Eスーパーホーネット(VFA-87 “Golden
Warriors所属、パイロット マイケル・トレメル少
佐)がシリアアラブ空軍所属Su-22フィッター一機を
レサファ(ラッカ南西40キロ地点)で撃墜してい
る。これはフィッターが連合軍の友軍の現地防衛隊を
爆撃したためである。その時点で合同任務部隊が発表
した声明文は「連合軍の任務はシリア政権との戦闘に
あらず、ロシアやその他勢力と戦うことでもないが、
連合軍の友軍をいかなる脅威から守ることについては
躊躇しない」
いずれにせよ確認が取れれば11月23日がシリア上空
でのF-22とF-35の初の「公式」接近遭遇であったこ
とになる。
Su-35は4++世代戦闘機として高度の操縦性を誇る。
ステルスではないが、イルビス-EのPESA(パッシブ電
子スキャンアレイ)や長距離IRST(赤外線探査追
跡)を装備する。(ロシアによる説明だが)ステルス
戦闘機も90キロ先から探知可能と言われる。■
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