With a minor tweak, F-35s could shoot down North Korean missiles — but there's a catch
小規模改良すればF-35は北朝鮮ミサイルの撃破能力を手に入れる---ただし落とし穴がある
F-35 ライトニングII。 ラングレー=ユースティス共用基地上空で。April 24, 2016. U.S. Air Force photo/Senior Airman R. Alex Durbin
- F-35は小改造で弾道ミサイル迎撃に転用できるが落とし穴もある。
- F-35は打ち上げ中のミサイルのすぐ隣を飛ぶ必要があり、これは危険な行為となる。
- かわりにF-35は米海軍の水上艦発射ミサイルの誘導システムを利用できる。
- 報道によれば北朝鮮が人工衛星打ち上げを企画しており、米国は金正恩に「ガツンと一発」くらわせ、おそらく衛星打ち上げを中止させようとしている。
航空戦闘に革命をもたらすとまでいわれるF-35を米軍が投入しはじめているが、弾道ミサイル防衛装備にも転用できそうだ。
米ジェット戦闘機部隊は空対空での必勝方法をマスターしようとしてきた、「トップガン」の時代にはF-14トムキャットがありドッグファイトを機銃とミサイルで戦い敵パイロットを出し抜こうとした。
だが今日の脅威は米国を標的としており、危険度は戦闘機パイロットの比ではない。
北朝鮮はミサイル技術を磨き米本土を狙える核兵器を整備しようとしており、F-35が狙うのはミサイルであり戦闘機ではなくなるかもしれない。
航空戦に詳しいジャスティン・ブロンク Justin Bronk(王立合同軍事研究所)によればF-35搭載のミサイルに手を入れればミサイルを標的対象にできるという。「ファームウェアの変更で理論的には」弾道ミサイルとの交戦が可能となるとブロンクはBusiness Insiderに語っている。
ペンタゴンでミサイル防衛にあたる筋はブロンク発言を認めている。F-35が搭載するAIM-120空対空ミサイルはあと一歩で北朝鮮の次回ミサイル発射を止めることができるのだが、落とし穴もある。
F-35で弾道ミサイル撃破ができないままなのは兵站活動の悪夢になるからだ。
北朝鮮は予想外の場所から奇妙な時間帯にミサイル発射することが多いく移動発射台も使っている。これらを合わせると次回発射を予測するのが困難になるし、F-35が現場に留まれる時間にも限界がある。
「発射地点で相当近い位置につける必要がある」とブロンクは言い、問題はむしろミサイル自体だという。
「AIM-120は7秒から9秒しか燃焼しないが弾道ミサイルはずっと上昇を続ける」とブロンクはいい、F-35は相当接近しないと交戦できないことになる。
弾道ミサイルは上昇で急速に加速しAIM-120の燃焼時間が極端に短いことから標的をとらえる時間は貴重になる。その間にも弾道ミサイルは加速を続ける。
もっと可能性が高いシナリオはF-35を先頭に米軍がお得意のネットワークを多用したシステム群やリンクされた装備の支援を投入することだ。
AIM-120の全長はわずか12フィートでこの役目には小さすぎる。だが米海軍のアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦は21フィート長の迎撃ミサイルが搭載されている。
F-35はもともと海軍の標的照準システムも簡単に統合できる設計になっており、水上艦のミサイルへ必要な標的情報を与えたり、自機のミサイル発射に使うことが可能だ。
「F-35が対象地点になるべく近い場所で待機中でセンサー装備を作動させ弾道ミサイルの赤外線特徴を捉えたら」同機は「警戒網の最前線」の役目を担うことになる。
このやりかたではF-35を北朝鮮領空に侵入させるる必要がなくなり、戦争行為と受け止められることもない。逆にF-35は弾道ミサイル追尾にあたらせ、米海軍駆逐艦に撃墜させればよい。
F-35が日本に配備されている中で弾道ミサイル防衛の話題が出ているのは北朝鮮との緊張が高まっているためだ。しかも両陣営がエスカレーションの意向を隠そうともしていない。
先週もトランプ政権筋が「ガツンと一発食らわせる」攻撃で北朝鮮のミサイル開発を破壊する計画があると述べたと伝えられる。
韓国メディアからは12月27日に、北朝鮮が準備しているのは衛星打ち上げだがミサイル発射と紛らわしいと伝えている。
北朝鮮でミサイル発射は一大宣伝イベントで、軍の研究開発活動には欠かせない。だが米国のF-35は史上最高に高額な兵器システムだが空戦の姿を一変させるといううたい文句はまだ実行に移されていない。■
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