Could "Phantom Swift" Be The Aircraft Boeing
Defense Is Set To Reveal Next Week?
ボーイングディフェンスが発表しようとしているのは「ファントムスイフト」なのか
BY TYLER ROGOWAYDECEMBER 15, 2017
- ボーイング・ディフェンスがツイッターに思わせぶりに黒布で覆った謎の機体を公開し関心を集めて憶測が飛んでいるが、ここにきてあまり聞きなれない「ファントムスイフト」の名前が浮上してきた。垂直離着陸機(VTOL)の研究開発プロジェクトだ。
Robust? Check
Ready? Check
Changing future air power? Check it out!
See the reveal 12/19! #PhantomWorks
- ファントムスイフトとはボーイングのファントムワークスの事業で国防高等研究プロジェクト庁(DARPA)向けのVTOL Xプレーンだ。
- 2013年にボーイングが以下説明していた。
- 「国防高等研究プロジェクト庁(DARPA)の高速飛行が可能で効率よくホバリングしながら大量の貨物を運搬可能な垂直離着陸機の求めに応じて迅速試作技術 rapid prototypingによりボーイングのファントムワークス技術者がフィラデルフィアで飛行可能な縮小モデルを設計製作し、ファントムスイフトと命名しボーイングからのDARPAの要求するXプレーンに提案します」
- 設計案を見ると大型ファン二基が機体に埋め込まれ垂直揚力を得ており、翼端の回転式ファンでホバリング中の機体安定ならびに前方方向の推力を得ている。ジェネラルエレクトリックCT7-8タービン一基ないし二基で各ファンを電動駆動させるらしい。ただし初期試作機は完全なハイブリッド電動駆動方式ではなかった可能性がある。ボーイングはこの方式で通常のヘリコプターより高効率を実現し、DARPA想定の300ノット超の速度と貨物4千ポンドを運ぶ性能を実現するという。完全サイズのファントムスイフトはスーパーキングエアと同じ寸法だという。
- ボーイングはDARPA選定前から同機開発を政府資金でおこなっており、この構想がオーロラフライトサイエンシズの流麗なライトニングストライク(写真下)になった。同社が実寸大試作機の製造に取り組んだことで以下の記事を筆者は書いている。
- 「VTOLのXプレーン構想の背後にあるのは製造やミッション投入ではなく新技術のパッケージをはやく熟成させながらリスク低減が目的だろう。技術内容は拡大縮小し可能とのことで、大型機、小型無人機に投入できる。ライトニングストライクの軍用民生用の応用範囲は高速飛行しながらどこにでも離発着できるので大きいだろう」
(ボーイング発表の縮小モデルの映像は下を見てください。)
- ボーイングはそのオーロラフライトサイエンシズを10月に買収したばかりでオーロラは実寸大のライトニングストライク機をXV-24Aとして製造中だ。だがファントムスイフトが仮にDARPAのXプレーン競合に敗れてもボーイングは自社資金で別途開発を続けるのではないか。
- ボーイングはX-45CファントムレイUCAVの事例で同じことをしている。その他回転翼内VTOL機でガス電気ハイブリッド推進方式が今後有望な技術といわれており、開発中の機体が画期的な設計になっており、早期に市場の主流を確保すべく各種のコンセプトのリスク低減を図るのではないか。またコンセプトの比較検証も目的だろう。
Interesting conversation over on our new Boeing Phantom Works aircraft unveil tease post. Got me thinking, could this thing be a full-scale Phantom Swift? Haven't heard much about this thing lately. Pretty exciting if so! Looks pretty close. http://www.thedrive.com/the-war-zone/16984/boeing-defense-teases-mystery-aircraft-unveiling-by-hiding-it-under-a-black-sheet …10:20 AM - Dec 16, 2017
- 上のツイッター投稿写真で判るようにファントムスイフトの最新版が今回ボーイングが黒布で隠した機体に似ている。機体上部の空気取り入れ口を閉じれば胴体はそっくりで、V字形尾翼もそうだ。同社発表の映像では主翼部分は全くうかがえないが頑健な降着装備はVTOL機として必要なのだろう。
- 実寸大のファントムスイフトの活躍場面はほぼ無限といってよい。DoDはすでに大金を投入しこの技術を洋上、陸上ともに応用を目指している。
- だからといってこれがボーイングが発表しようとしている機体と同一であると言いたいのではない。結局全く違う形のコンセプトなのかもしれない。海軍の求めるCBARS無人給油機の可能性もあり、あるいは全く違う可能性もある。
- ボーイングが自社資金で実寸大のファントムスイフトを開発しながらオーロラフライトサイエンシズを買収したのなら同社は従来型の大型回転翼を使わない形のVTOL機の姿を模索し、従来の制約条件から自由な形の飛行を示そうとしているのか。
ボーイングは謎の機体を12月19日公表する。
Contact the author: Tyler@thedrive.com
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