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中国の戦略機材となりそうなY-20改装空中給油機の動向に注意


‘Chubby Girl’s’ sister to boost China’s military capability

「太っちょ娘」の姉妹が中国軍の戦力を増強させる

A refueling version of the Y-20 cargo plane will extend

the reach of PLAAF aircraft and pierce the Pacific's

Second Island Chain to threaten US allies

Y-20を元に空中給油機が出現すればPLAAF機材の行動範囲が広がり、
第二列島線まで突破されれば米、同盟国に脅威となる

The Chinese military is developing an aerial-refueling version of its  Y-20. Photo: PLAAF
中国空軍はY-20の給油機型を開発中だ。Photo: PLAAF
By ASIA TIMES STAFF DECEMBER 14, 2017 6:20 PM (UTC+8)
  • 今週初めの「島しょ周回警戒飛行」を台湾対象に戦闘機、爆撃機、偵察機で実施した中国は改めて空中給油機拡充の必要性を痛感した。
  • 人民解放軍空軍(PLAAF)は西太平洋で訓練を増やしており、空中給油が課題だ。
  • 人民日報はPLA北部方面司令部が行う演習で空中給油訓練を重視していると伝えている。しかしこのために中国は給油機そのものを増やす必要がある。
  • PLA海軍将官から軍事評論家になったYin Zhuoは国営CCTVでH-6Kバジャー爆撃機編隊は空中給油があれば第二列島線突破は容易になると指摘している。
  • これは太平洋で中国を戦略的に抑え込む線のことで、小笠原諸島から米領マリアナ諸島までを結ぶものだ。

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エアショーで飛行展示した. Photo: PLAAF
  • Yinの発言から新型輸送機Y-20の改装型が給油機として配備されるとの見方が一気に広まった。Y-20は2013年に貨物機運用がはじまり、「丸ぽちゃ娘」の愛称がつく。
  • 給油機に改装されれば12機残る1950年代製のH-6U給油機の後継機となる。H-6Uでは長距離作戦機の支援に力不足なのだ。
  • 「第一列島線以内と台湾東部で航空優勢を確保していたとして、Y-20による空中給油があればH-6K爆撃機は長距離ミサイルを運用で米国とその仲間の軍は第二列島線以東のアラスカやハワイでも作戦が安全でなくなる」との米太平洋艦隊情報将校の経験があるディビッド・バーの発言をNational Interestが紹介している。
  • Y-20は国営の中国航空宇宙工業が開発し、大型の胴体があるため「太っちょ娘」の愛称がついた。高翼構造で頑丈な降着装置がつく。

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Y-20’の大きさを車両と比較してほしい。Photo: PLAAF
  • 同機の最大離陸重量は242トンでエンジンはD-30KP-2を四基搭載する。給油機にしたばあは燃料110トン搭載でき、J-10戦闘機20機分に相当するとYinが解説していた。

A photo dispatched by the PLAAF shows an H-6K bomber above the Taiwan Strait. Photo: PLA
台湾海峡上空を飛行するH-6K爆撃機  Photo: PLAAF

  • さらにPLAAFはこれまでもH-6K爆撃機の訓練で空中給油も取り上げていた。■


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