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★ズムワルト級は持て余す存在になりそう、米海軍の苦悩が見え隠れします(修正)

America's Zumwalt Stealth Destroyers Have a New Mission: Navy Killer

ズムワルト級の新任務は対水上戦に


The National Interest David Axe

December 7, 2017

http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/americas-zumwalt-stealth-destroyers-have-new-mission-navy-23538


米海軍がズムワルト級駆逐艦の任務を対地攻撃から水上戦対応に変更する。

「同級の兵装と艦設計には期待しており、低探知性は水上艦攻撃用に最適と見ている」

とロン・ボクソール少将Rear Adm. Ron Boxall(水上戦部長)が述べている。

ミッション変更を最初に伝えたのは12月はじめの米海軍協会で二番艦マイケル・

マンソーが建造主公試にメイン州を出港したタイミングだった。三番艦リンドン・

B・ジョンソンは建造中だ。

1990年代中ごろの当初想定ではズムワルト級に沿岸部砲撃を主任務にしていた。

海軍は32隻を調達し、155mm砲二門とハイテク誘導砲弾で正確に敵を狙い撃ちし

上陸部隊の露払いを狙った。ズムワルト級は垂直発射管にミサイル80発を搭載する。

だが建造費が増加した。現在の単価は開発経費含め40億ドルだ。あまりの高騰ぶりに

海軍は建造をわずか三隻に縮小し、かわりにアーレイ・バーク級駆逐艦を追加発注した。

一方でズムワルト級で想定したGPS誘導砲弾も価格急増に悩まされた。2016年には

長距離対地攻撃砲弾Long Range Land Attack Projectileは一発100万ドルと

トマホーク巡航ミサイル並みになった。2016年12月に海軍はLRLAP製造をわずか

90発で打ち切り、ズムワルト級主砲で打つ砲弾がなくなった。

海軍は代替砲弾を模索している。

2017年末時点でズムワルト級は艦隊で孤児扱いだ。主力部隊に編入するには

あまりにも隻数が少なく、主武装がないまま明確な目的が与えられていない。

だがボクソール少将の発表でこれが変わる。三隻に対艦攻撃用に最適化できるのか。

ズムワルト級のステルス性能はそれ自体が資産で鋭角な艦体がレーダー反射を

最小に抑え、敵部隊への接近を可能とする。だがズムワルト級は基本は単艦で行動し、

空母戦闘群の誘導役をつとめるはずだ。

困難な課題が残る。予算節約でズムワルト級はハイテク対空装備を撤去されている。

イージスレーダーもスタンダードミサイルもなく、短距離シースパロウミサイルがあるだけだ。

ズムワルトのステルス性能のため単独行動が基本だが対空装備が貧弱なためバーク級駆逐艦を

護衛につけることになろう。

水上戦兵装ではズムワルトには選択肢が残る。海軍は新型対艦ミサイル数種を開発中で

ステルス性のある長距離対艦ミサイルやトマホークの新型も含む。共にズムワルトの

垂直発射菅からの発射が可能だ。■

コメント 

これなら、そもそもズムワルト級は何が目的で建造されたのか

分からなくなりますね。

シーウルフ級とともに迷走した当時の米海軍の記念碑になるのか、

今後建造される新型艦に設計思想がひきつがれるのか、中国がローテクでも

超大型駆逐艦の建造に向かっているのと対照的です。

三番艦は大統領のジョンソンですね。これで近年の大統領でまだ米海軍艦艇に

名を冠していないのはニクソンだけになります。

コメント

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