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MiG-31後継機種開発に動くロシアは PAK-FA技術の展開を期待

Russia to Develop MiG-31 Replacement Starting In 2017 By: Dave Majumdar Published: August 13, 2014 11:31 AM Updated: August 13, 2014 2:00 PM A pair of Mikoyan MiG-31 Foxhound ロシアはミコヤンMiG-31フォックスハウンド迎撃戦闘機の後継機開発を2017年に開始すると国営通信RIAノーヴォスティが伝えている。 「2017年から長距離迎撃機機を開発しMiG-31後継機種とする」とロシア空軍司令官上級大将ヴィクトル・ボンダレフCol. Gen. Viktor Bondarevが語っている。 新型機の就役は2025年とし、122機あるMiG-31は2028年までに退役させる。 フォックスハウンドはマッハ3級のMiG-25を原型とするが、低高度での超音速飛行が可能でフェイズドアレイレーダーを戦闘機として初めて搭載している。フォックスハウンドも高速が得意でマッハ2.83飛行を維持できるという。 兵装はヴィンペルVympel R-33長距離空対空ミサイルでR-77や新型R-37も搭載できる。ソ連時代の防空軍に1982年から配備開始され、1994年に製造が終わったのはソ連崩壊のためだ。 ロシアは第五世代機としてSu-27フランカーをもとにスホイT-50 PAK-FAを開発中だが、PAK-FA技術を元にフォックスハウンド後継機を開発するとみられる。ただし開発大日程はどう見ても実施不可能だ。 RIAノーヴォスティ通信によればドミトリ・ロゴジン副首相 deputy prime minister Dmitry Rogozin は8月8日にMiG-31生産ラインを再開すれば良いと発言している。ロゴジンはMiG-31は西側戦闘機で匹敵する存在がないとしているが、広大なロシア領土を防衛するべく生まれた独特な性能が特徴だ。■

主張 JSF開発では説明不足の課題が山積している

Editorial: JSF Program Has Some Explaining To Do Aug 12, 2014 | Aviation Week & Space Technology . 英国航空ショー出展ができなかった失態を示したF-35だが、数多くの課題が未解決のままだ。この解決がないままでは史上最高価の兵器調達がもとの軌道に戻ったとは到底言えない。今回の飛行停止の原因はエンジン関係で、狭い技術問題としてではなく、他装備の開発でも参考となる教訓を得るべきだ。 現在F-35の飛行再開は限定つきで、JSF開発室とエンジンメーカーのプラット&ホイットニーには6月23日発生のファン関連の事故原因を詳しく説明する義務が残ったままだ。 プラットはエンジン事故の公開聴聞会を取りやめ、7月以来事故関連の情報開示はほとんどない。この沈黙には失望させられるが理解できないこともない。事故調査がまだまだ進行中だ。とはいえ、納税者に対して原因と再発防止策を説明する義務がある。 さらに、もっと大きな問題がある。中でもF135エンジンが技術生産準備段階engineering and manufacturing development (EMD)を核心的な問題解決のないままで完了している。本当に今回発生した事故は特殊事例だったといえるのか、開発初期段階で設計上の齟齬が表出することがあるが、通常はフライトテスト開始前に解決されるべきものだ。今回の事例でEMD段階で他にも未解決の問題があったのではとの懸念が生じている。 プラットエンジンの不良問題から「だから言ったじゃないか」と代替エンジンを準備しておくべきだったという声が出ている。GEとロールスロイスは高性能ターボファンエンジンをF136としてJSF用の代替エンジンとするはずだった。ペンタゴンは第二エンジンを採用した場合の費用増大を恐れていたので真剣でなかったが、議会は第二エンジン開発予算を数年に渡り認めてきた。2011年になりオバマ政権がプラット支持派とともに葬り去った。後味の悪い政治劇であった。 今回の飛行停止を受けて上院歳出委員会からペンタゴンに代替エンジンの再検討を求める提言が出さた。だが時間を元に戻すには遅すぎるだろう。ペンタゴンの調達トップを務めるフランク・ケンドールは

JMR実証にベル、シコルスキー/ボーイング二案が採択

Bell, Sikorsky/Boeing To Build Army JMR Rotorcraft Demonstrators Aug 12, 2014 Amy Butler and Graham Warwick | AWIN First Boeing/Sikorsky . ベル・ヘリコプター 、 シコルスキー / ボーイング の二社が米陸軍向け高速飛行回転翼機技術実証機の生産に当たることになった。ニ社の機体は2017年に初飛行する。 ベルは280ノットのV-280ヴァラー Valor ティルトローターを、シコルスキー/ボーイングは230ノットのSB.1ディファイアント Valor 硬式同軸ローター複合ヘリを共用多用途技術実証機(JMR TD)のフェーズ1として217百万ドルで生産する。 JMR TDは米陸軍が構想する次世代垂直中型輸送機 Future Vertical Lift Medium (FVL-M) の原型機となりシコルスキーUH-60ブラックホークを2030年代から更改していく。その後攻撃能力を付与した型がボーイングAH-64アパッチの後継機となる他、海軍用にMH-60も更改する構想だ。 選にもれた AVX と カマン は陸軍から限定的な技術開発契約を認められると見られる。AVXは230ノットの同軸複合機、カマンは可変式ティルトローター機案を提案していた。 FVL-Mの大量受注を期待して業界は陸軍の予算をはるかに上回る投資をしていると業界筋は見ているが、JMRは政府と業界が費用分担をする考えで進めており、AVXとカマンにどれだけの予算が回せるかは不明だ。 ディファイアントとヴァラーの両機は高速ヘリコプター技術を実証し、FVL-Mに道を開くものとなるが、陸軍が最終的にUH-60後継機種として高速ヘリを選択するかは不明だ。 ディファイアントは硬式同軸ローター複数、推進用プロペラ、高性能フライバイワイヤと「実証済みX2技術を使いこれまでの設計上の制約に挑戦する」ものとシコルスキー社長ミック・マウラーは語る。同機にはハネウェルT55ターボシャフト2基が搭載される。 ベルV-280はジェネラル・エレクトリックT67ターボシャフト2基を翼端に搭載し、現行ヘリと比較して航続距離、最高速度それぞ

嘘つきはどっち② 米原潜がロシア軍によりバレンツ海から追い出された?

U.S. Denies Attack Submarine ‘Expelled’ From Barents Sea By: Sam LaGrone Published: August 11, 2014 11:43 AM Updated: August 11, 2014 11:44 AM イリューシンIl-38対潜哨戒機(ASW)、2014年4月撮影。米海軍は同型機がヴァージニア級潜水艦をバレンツ海から追い出したとの報道を否定している。 米海軍潜水艦一隻がロシアが実効支配する海域でロシア対潜哨戒機により域外へ追放されたとの8月7日報道は事実でないと米欧州司令部 U.S. European Command (EUCOM) 関係者がUSNI Newsに8月11日に伝えてきた。 「報道は真実に反したもので、同海域に米潜水艦はいなかった」との声明文がEUCOMから届いた。「他国のことは不明だが、米国籍潜水艦ではなく、報道の日付には同海域で作戦は行っていない」 EUCOM声明文はこの週末にロシア報道機関インタファックスからロシア対潜部隊が米国のヴァージニア級潜水艦一隻をバレンツ海で追跡したと伝えてきたことへの対応。 ロシア部隊は水上艦とイリューシンIl-38ASW機で北方艦隊所属でロシアの「境界水域」から同潜水艦を排除したと北方艦隊保津往還がインタファックスに話している。 バレンツ海はロシアとノルウェーの北極に近い沿岸に接続している。この週末にEUCOMとロシア海軍からくいちがう内容の応酬があったのは西側とロシアの間で3月以来クリミアをロシアが選挙してから高まる緊張を反映したもの。 先週はロシア戦闘機編隊が米空軍のボーイングRC-135V/Wリベットジョイント機をバルト海上空で迎撃しようとし、.4月にも黒海でロシア機がUSSドナルド・クック’(DDG-75)へいやがらせしている。 ロシア海軍は北極海での存在を増している。北東回廊と通商される北極海を通る航路でロシア海軍は10基地を再稼働させている。同様に米海軍も北極海での活動を展開している。攻撃型原子力潜水艦は浮氷の下を通り太平洋と北極海を往復する移動を頻繁に行っている。■

スコーピオンが州軍演習に参加 なかなかたくみなマーケティングで能力を実証

In a Marketing Coup, Scorpion Joins Guard Exercise Aug. 7, 2014 - 02:57PM   |   By AARON MEHTA   |    Comments テクストロン・エアランドのスコーピオンが州軍演習に参加したが、まだ一件も成約がない。 (Textron) WASHINGTON — テクストロン・エアランド の新型機スコーピオンはまだ一件も発注がないが、大規模な州軍演習に参加している。 情報収集監視偵察(ISR)に攻撃能力を付与した同機がヴィジラントガード2014演習に参加し画像中継を空中から送った。各地の州軍部隊がカンザス州に集まり、緊急事態対応を想定した演習を行っている。 正式採用されていない機体が演習に参加できた理由は何か。実は同社が勘定を支払ったためだとポール・ウィーバーPaul Weaver(州軍航空隊元司令官でスコーピオン開発顧問)は明かす。またカンザス州はスコーピオンの生まれ故郷でもあることも背景にある。同州軍務局長は同機の性能の説明を受けている。 そこで州軍とテクストロン双方がスコーピオンの参加で恩恵をうけることとなった。州軍はテクストロン負担で演習の全容をビデオ記録を手に入れることができ、スコーピオンは7時間にわたりミッションを実施し、地上司令部に監視映像をストリーミング提供したという。 テクストロンは同機のISR能力を実証できた。同社はスコーピオンが州軍の要求水準を見たしているとし、州軍が同機導入に動くことを期待している。 「これ以上に良い話はない。スコーピオンの最先端ISR能力をご紹介しつつ、運用費用が安上がりになると説明できた」(ウィーバー)ウィーバーによれば今回の飛行経費は一時間2,700ドル平均だったという。 「双方にとって利益が出る話だ。当社は三日間にわたり実証の機会を得て、それ以上の成果が出たので満足している」. ただし一機しかない実機を各州の高官ならびに米北方方面軍司令官チャールズ・ジャコビー大将が見守る大規模演習に送り出すのはリスクがあることではないのか。 「失敗したらどうなっていたか。うまく作動しなかったら。そんな心配をするのは非生産的pushing a wet noodle uph

湾岸地区に展開中の米海軍海兵隊部隊をまとめてみました

US Naval Forces on Station in Gulf Region Aug. 8, 2014 - 01:31PM   |   By CHRISTOPHER P. CAVAS   |   Comment s WASHINGTON — 米海軍、海兵隊部隊は中東ですでに行動準備ができており、空母打撃群、揚陸即応群各1を常時維持する米国の政策を現地で実施している。 イラクレヴァントイスラム国ISILの移動砲を8月8日に攻撃したF/A-18の2機はペルシア湾内のUSSジョージ・H・W・ブッシュから発進したことを海軍が確認している。同艦は3月22日より中央軍の管轄区域に入っている。 ブッシュが母港ノーフォーク(ヴァージニア州)を出港したのは2月15日で10ヶ月の航海を想定していた。同艦は米海軍で最新の空母で打撃群としての出動は二回目。戦闘攻撃機44と電子攻撃機5機を搭載。 ブッシュを護衛するのは巡洋艦USSフィリピンシー、駆逐艦USSオケーン、USSローズヴェルト、USSアーレー・バークの各艦で、それぞれトマホーク巡航ミサイルなどを搭載している。北部イラクのISIL攻撃に十分な射程を持つ。なお海軍は作戦区域に潜水艦が配置されているか明らかにしていないが、米海軍の潜水艦は全艦巡航ミサイルを搭載している。 また第22海兵遠征部隊 Marine Expeditionary Unit (MEU)が揚陸艦USSバターンとUSSガンストンホールに分乗している。MEUは2,500名およびMV-22オスプレイ、攻撃輸送ヘリ飛行隊などで編成。. さらにUSSマキン・アイランド中心とした第22MEUがサンディエゴから7月25日に配備され、バターン集団と交代する。 空母打撃群の追加はいまのところないが、USSカール・ヴィンソンが8月第三週にサンディエゴから通常の展開任務に出発する。 中央軍に配備されている海軍部隊は以下のとおり。 ■ 空母USSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)、第8空母航空隊(CVW-8)を搭載----第15戦闘攻撃隊(VFA-15) ヴァライオンズ、F/A-18Cホーネット10機、第31戦闘攻撃隊(VFA-31)トムキャッターズ F/A-18E/Fスーパーホーネット12機、第87戦闘攻撃隊(VFA-87)

イラク空爆で考えられる選択肢

As Strikes Begin in Iraq, Many Options for Pentagon Aug. 8, 2014 - 01:55PM   |   By AARON MEHTA   |    Comments A-10が投入されれば今回が同機の最後の実戦になるかもしれない。 (US Air Force) WASHINGTON — イラクの広大な領土を支配する過激勢力への米軍事作戦が始まった。空爆では選択肢が多数ある。 8月8日午前ペンタゴンからF/A-18スーパーホーネット2機がイラク・レヴァント・イスラム国の砲兵を空爆したと発表があった。空爆がこれで終了と見る向きは少ない。 「非常に自由に行動出来る空の環境ですが、低空のMANPAD(携帯ミサイル)に要注意とはいうものの、作戦実施で問題は生じないでしょう」と見るのは元国防総省勤務で戦略国家予算評価センター Center for Strategic and Budgetary Assessmentsでアナリストをつとめるマーク・ガンジンガーMark Gunzinger。 ガンジンガーは長期作戦になればイラク国外から運用する長距離飛行になると見る。「イラク国内に大規模基地がなく、機材も多くないので、作戦は長距離飛行能力に大きく左右されるでしょう。以前の空爆作戦とは大きく異る様相を示すはずです」. 米空軍は同地区内に各種の装備を配置している。米空軍中央司令部 US Air Forces Central Command (AFCENT)の報道資料では戦闘機 (A-10, F-15E, F-16, F-22) 爆撃機(B-1)、偵察機 (E-3, E-8, RC-135)、支援機 (C-17, C-130, KC-10, KC-135)、無人機(MQ-1, MQ-9, RQ-4)がある。 イラク国内の作戦は三段階構造だ。はじめが情報収集で、米軍はすでに数週間に渡り実施してきた。 7月29日に空中戦闘軍団司令官マイク・ホステジ大将がイラク国内の情報収集監視偵察飛行に有人・無人機を投入中と発言していた。「従来と異なるISRで、戦闘機に目標捕捉ポッドを搭載している他、地上監視対象で大量の情報が入ってきている」 F-15、F-16、F-22、A-10でIS