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インドネシアが潜水艦ナンガラの沈没を確認。53名全員死亡。艦体が三つに分断されている理由は不明。艦体引き上げが次の焦点へ。

  UPDATED: Indonesian Navy Finds Missing Submarine Wreckage, All Aboard Dead - USNI News By: Dzirhan Mahadzir April 24, 2021 8:55 AM • Updated: April 25, 2021 9:17 AM KRI Nanggala (402) in 2015. US Navy Photo This post has been updated with additional information on the loss of KRI Nanggala.   イ ンドネシア軍は攻撃型潜水艦KRIナンガラ(402)の残骸を海底で発見し、艦内の53名全員の死亡を確認した。   記者会見が4月25日開かれ、国軍最高司令官ハッジ・チャヒジャント空軍元帥が観測船KRIリゲル(933)が現場海域を複合ビームソナーと磁力計を使い、海底の画像を作成し、シンガポールの潜水艦救難艦MVスイフトレスキューが遠隔操作潜水艇(ROV)で現場を視認した。   チャヒジャント元帥は画像から潜水艦の部品、破片が散乱しており、Mk 11潜水艦脱出用スーツも確認され、潜水艦が沈没し艦内の全員が死亡したのは明らかだと述べた。   記者会見にはインドネシア海軍司令官ユド・マルゴノ大将も同席しており、同艦は三つに分解し水深2,750フィート地点に沈んだと述べた。インドネシアメディアは同提督が乗組員50名と特殊部隊隊員7名合計57名が搭乗可能なので53名というのは上限以内と述べたと伝えている。ナンガラは通常33名から36名で運用するため、事故当時に同艦に載っていた人数について質問が集まっていた。同提督は2012年の韓国での大修理のあと、同艦に特に大きな問題は発生していないとも述べ、仮に信頼性に問題があれば魚雷発射演習に同艦を投入しなかったはずとも発言。   チャヒジャント元帥はインドネシア側が国際潜水艦脱出救難連絡事務所 (ISMERLO) と連携中とし、潜水艦の回収に国際支援を求めている。   現場にはオーストラリア海軍フリゲート艦HMASバララット(FFH-155)、シンガポール潜水艦救難艦MVスウィフトレスキューが展開しており、米海軍もP-8ポセイドン一機をバリに金曜日に展開し

バイオハイブリッドロボットで生体の筋肉組織と機械部品の融合を目指す米陸軍研究本部の最新動向

  バイオハイブリッド技術初の応用として開発チームは四脚構造の本体を完成させる。外観は陸軍のロボット工学機連携技術開発アライアンスが開発下LLAMAに似ている。U.S. ARMY 米陸軍研究本部の技術陣からバイオハイブリッドロボット技術の初期段階の概要について説明を受けた。   ぎこちない動作のアンドロイドから敏捷な動きで生体により近づくロボットの製造へ道を開くべく、陸軍研究本部(ARL)はバイオハイブリッドロボット技術のハイリスク研究にとりかっており、ゆくゆくは生体組織と機械部品の融合をめざす。 「これは完全に新しい研究分野で、生まれたばかりの技術だ。生体の筋肉組織あるいは細胞を大型機構に統合して運動を生体装置で制御する技術の研究は2000年以降始まって、2010年代初めに加速化された。ということで新技術なのだ」と研究開発にあたるディーン・カルバー博士が述べている。「それだけにこれからさらに進歩の可能性があり、これまで得られた知見を活用できそうだ」 本人はNextgovの取材で未来を見据えた研究と驚異的な成果につながる期待を生む応用に触れている。 大きな効果を生む可能性 カルバー博士は機械工学を学び、デューク大大学院でエナジー管理に興味を覚え、貯蔵エナジーから動作を得る複雑な方法の研究を始めた。 「卒業後は筋肉の作動原理研究が大きなテーマだった。生体にエナジーがどのように貯蔵されるのか、またどのように動作に使っているのか」とし、「こうした疑問への解答が思ったより解明されていないことがわかった。ロボット工学ではすでに応用策が研究されていたし、陸軍向けに新型車両の研究も進んでいた。私自身は今でも同じ問題の解答を模索している」 カルバー博士は2017年ごろからこの課題にとりくんできた。めざすのは長期間稼働でき、強靭性があり、作動しても高温にならないデバイスだ。 「答えは生体組織にあった」とカルヴァーは説明した。 現在陸軍で供用中の高性能ロボットは貨物を運搬したり、周囲の状況を記録する。車輪4つを装着することが多く、高さは1フィートから2フィート程度だ。舗装面なら時速2マイルで移動する。ただカルバーが指摘するように問題が二つある。移動手段が車輪になっていることとバッテリーで動力供給していることだ。 「野生の狼を見てみよう。重量は同じくらいだが、餌なしで数百マイル移動できる

海軍記念日に合わせ、強引に艦艇三隻を同時就役させたPLANだが、スピード建造で品質は大丈夫なのか他人事ながら心配。注目は台湾侵攻を狙う075型LHD。

左より ジン級SSBN、055型DDG、075型 LHDが 同時にPLAN 艦隊に加わった。 4月23日、人民解放軍海軍(PLAN)で主要艦艇三隻が同時就役という今までにない成果が生まれた。 三隻は055型駆逐艦(NATO名称レンハイ級巡洋艦)、075型LHD(NATO名称ユーシェン級)、094型SSBN(NATO名称ジン級)。 7万トン超が一日に就役したのはPLAN創設72周年記念日に合わせたもの。 就役式典は海南島三亜海軍基地で行われ、習近平主席が参列した。 055型駆逐艦大連 (105) Type 055 Destroyer Dalian (105) 055型駆逐艦は大連(艦番号105)と命名され、同級三号艦で、3月に就役した二号艦につづき今年二隻目となった。 055型駆逐艦は現在建造中の艦艇として世界最大で全長180メートル、満排水量13千トン(米海軍タイコンデロガ級巡洋艦、フライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦はともに9.800トン、英海軍45型駆逐艦は8,500トン)で、PLANの制式名称は「1万トン級駆逐艦」だが、米国防総省は巡洋艦と区分している。 一号艦「南昌」は2017年6月進水し、二号艦は2018年4月にともに上海の 江南造船で建造されている。055型ではさらに2018年、2019年とつづけて2隻ずつ、2020年に1隻の建造が始まっており最終的に8隻となる。 南昌は2020年1月に就役した。055型の兵装は以下の通り。 130 mm H/PJ-38主砲一門 VLS サイロ112 門  H/PJ-11 CIWS一門、毎分発射速度 10,000 rd/min HQ-10短距離ミサイル発射装置1 デコイ発射機 魚雷発射装置 VLSサイロは64を艦前方に、48を後方に分けて搭載。型式は052D型と同一で、 同心キャニスター発射装置Concentric Canister Launcher (CCL) となっている。 PLANは初期建造型の055型にHQ-9B対空ミサイルを搭載し200Kmの射程を誇る。 YJ-18A対艦ミサイル、新型中距離対空ミサイル、対地巡航ミサイルをYJ-18系として搭載しているのは052D型と共通している。 また新型対潜ミサイルYu-8Aも搭載しているとの推測がある。 075型 LHD 海南 (31) 075型ヘリコプター上陸ドック型

アフリカに海軍基地確保を狙う中国に注意。債務の罠で港湾施設の入手を図る。ジブチには米、日、仏とならびすでに基地を運用中。空母まで展開するかが今後の焦点か。

    Comparison of U.S. and Chinese Aircraft Carrier sizes. Image Credit: Screenshot. 1 405年から1433年にかけ、クリストファー・コロンブスより90年も前に、鄭和の「明朝宝物艦隊」が7回にわたる海洋遠征でアフリカ東海岸まで到達した。航海の継続できなくなったが、7世紀後、現在の中国艦艇はアフリカに単に寄港するにとどまらず、プレゼンスを維持するまでになった。次は中国空母が中心話題になりそうだ。 中国空母がアフリカを母港にする? 人民解放軍海軍PLANの海外基地は現時点で一か所のみだ。東アフリカのジブチで、紅海の「アフリカの角」に位置する。2017年に利用開始し、着実に拠点機能の強化を続けている。 規模が拡大し、航空母艦数隻を運用可能となった。PLANは空母二隻を運用中で三隻目が建造中だ。 一号艦遼寧はウクライナから購入した1980年代のソ連艦を大幅改修したもので、二号艦山東は遼寧を近代化し国内建造した。 三号艦は2024年に就航とされ、先行二艦より大型で中国初のカタパルトを搭載し、大型機の発艦も可能となる。 中国はアフリカに拠点を構築している ジブチのPLAN海軍施設は米軍の作戦拠点キャンプレモニエから7マイルしか離れていない。 「中国初となった海外軍事拠点はここジブチが唯一だが、ふ頭追加で空母運用も可能となる」と米アフリカ軍司令スティーブン・タウンゼンド大将が述べている。「中国はアフリカ大陸で別の基地設置場所も模索中」 ジブチは小国ながら世界最大の通商航路に近いという戦略的な立地にある。給油や積み下ろし地点となり、海へのアクセスを持たない隣国エチオピアの輸出入拠点だ。 同国には海外諸国の軍事基地も設置されており、キャンプレモニエは2002年発足し、アフリカで唯一の米軍恒久軍事基地となっている。フランス外人部隊拠点があった場所に設置されたものだ。これ以外にフランスと日本も小規模ながら軍事基地を確保している。 タウンゼンド大将は中国の施設増強ぶりは他国を上回り、アフリカでのプレゼンスにつながると発言。中国も同基地を「アフリカ大陸及び近隣海域への兵力投射機能の拠点」と位置付けている。 PLAN初の海外基地となったが、これ以外の基地拠点づくりを模索している。 タウンゼンドは中国基地が新規

自衛隊F-35Aにノルウェー開発ミサイルを搭載し、中国への大きな抑止力が実現する。

  Naval Strike Missile, from website of Kongsberg   37.9K Alexei Navalny's Adviser Says 'I Narrowly Escaped Arrest' 日 本はF-35を急速に増備しているが、ノルウェー技術の革新性を使い攻撃効果を引き上げようとしている。 ノルウェーの防衛技術企業 コングスベルグ の報道資料によれば日本政府向け共用打撃ミサイル調達契約が成立した。▼総額93百万ドルの今回の契約は日本向け共用打撃ミサイル(JSM)の第二段階調達にあたる。▼コングスベルグと日本のJSM契約には見かけ以上の価値があり、最新の契約内容は日本が運用するF-35を想定している。▼米国防安全保障協力庁による発表では米国務省がF-35の追加調達を日本に認めた。▼自衛隊は米国除き世界最大のF-35運用国になる。▼その日本向けF-35で最重要の兵装が共用打撃ミサイルだ。   JSMとは JSMは高性能精密ミサイルで王立ノルウェー海軍、ポーランド海軍、米海軍、米海兵隊が供用中で陸上海上の移動目標を標的とする。▼ウィングレットを搭載し高度の制御性を発揮する。▼海上で発射した場合は敵探知を逃れる超低空飛翔パターンをとり、ミサイル本体のステルス性も効果を上げる。▼陸上運用でも低視認性を実現すべく、地形をはう飛翔パスをとる。公式発表としてコングスベルグはJSMの有効射程を100カイリと発表しているが、一部筋は500キロ程度とする。▼JSMのステルス低レーダー断面積と射程距離を生かせば、スタンドオフ運用が可能となり、F-35は遠距離からの発射で生存性を高める。   Naval Strike Missile コングベルグは海軍用打撃ミサイルも生産しており、艦上発射用の対艦ミサイルではじまったが、米海兵隊も採用を最近決めた。▼米海兵隊ではNSMを地上発射式装備として共用軽戦術車両(JLTV)で運用する構想だ。▼このため改装JLTVは無人車両となり、NSM二発を荷台に搭載し、太平洋の島しょ部から発射する想定で中国のPLAN艦艇を狙う。▼理屈上はこの装備で艦艇を近づけない効果が生まれる。   中国をにらみ、米国と日本両国はPLAN艦艇を接近させない戦略をめざしている中で、コングスベルグのJSM、NSMの各

B-1B全機が飛行停止措置。アフガニスタン等での酷使がたたっているのか。B-21に後退するまで引き続き活躍が期待されるランサーで重大な問題が見つかり緊急点検が始まった。

  THE WAR ZONE 72ND AIR BASE WING PUBLIC AFFAIR—PUBLIC DOMAIN     イラク、シリア、アフガニスタンと酷使が続いてきた可変翼爆撃機B-1の信頼性が著しく劣化している。   4 月8日、機体番号86-0104のB-1Bが追加燃料ポンプのフィルターハウジングで異常したまま着陸する事態がサウスダコタ州エルスワース空軍基地で発生した。グローバルストライク軍団の広報部門は予防的措置としてB-1B全機の点検が実施中と認め、今回の事態を受け今週にかけ同型機全機が飛行停止措置に入ったとしている。   点検作業は時間経過技術適合命令(TCTO)で行い、各機は点検が終わり次第原隊復帰する。ただし、飛行再開時期は明示されていない。グローバルストライク軍団広報は残る爆撃機二型式B-52、B-2が引き続き各地戦闘指揮官の要望に応えるとしている。   USAF   86-104号機の緊急点検を翌4月8日に実施したところ、フィルターハウジングに大きな穴が見つかった。このフィルターの取り付け場所はF101-GE-102エンジン外側で、重要な機能を果たす。穴から大量の燃料が流出していた。86-104号機が未燃焼燃料の煙を引っ張って着陸する様子が見られた。燃料タンク自体が加圧されており危険だが、フィルターハウジングが機能しないとパイロットは補助推力、つまりアフターバーナーを使えなくなる。   アフターバーナーが利用不能だと推力は大幅に減る。F101の定格推力はミリタリー出力(乾推力)で最大17,390ポンドだ。アフターバーナー全開で30,780ポンドになり、緊急時以外に通常操作でも必要となる。なかでも離陸時には絶対必要だ。B-1はアフターバーナーなしで飛行できない。   USAF B-1Bは離陸時にアフターバーナーを作動させる。     今回の事態はB-1B部隊でここ数年発生している安全関連問題のひとつにすぎない。また、問題箇所の異常は今回初めて見つかったわけでもない。2018年に86-0109号機でも補助ポンプフィルターハウジング故障が見つかっている。   B-21に交代するまでB-1部隊には一時運行停止、大修理、改修が必要と当誌は訴えてきた。なかでも射出座席の故障で緊急着陸を迫られたテキサス州ミッドランドでの事態があった。   B-1の