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海軍記念日に合わせ、強引に艦艇三隻を同時就役させたPLANだが、スピード建造で品質は大丈夫なのか他人事ながら心配。注目は台湾侵攻を狙う075型LHD。

China Commissions a Type 055 DDG, a Type 075 LHD and a Type 094 SSBN in a Single Day

左より ジン級SSBN、055型DDG、075型 LHDが 同時にPLAN 艦隊に加わった。


4月23日、人民解放軍海軍(PLAN)で主要艦艇三隻が同時就役という今までにない成果が生まれた。

三隻は055型駆逐艦(NATO名称レンハイ級巡洋艦)、075型LHD(NATO名称ユーシェン級)、094型SSBN(NATO名称ジン級)。

7万トン超が一日に就役したのはPLAN創設72周年記念日に合わせたもの。

就役式典は海南島三亜海軍基地で行われ、習近平主席が参列した。



055型駆逐艦大連 (105)

Type 055 Destroyer Dalian (105)Type 055 Destroyer Dalian (105)


055型駆逐艦は大連(艦番号105)と命名され、同級三号艦で、3月に就役した二号艦につづき今年二隻目となった。

055型駆逐艦は現在建造中の艦艇として世界最大で全長180メートル、満排水量13千トン(米海軍タイコンデロガ級巡洋艦、フライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦はともに9.800トン、英海軍45型駆逐艦は8,500トン)で、PLANの制式名称は「1万トン級駆逐艦」だが、米国防総省は巡洋艦と区分している。

一号艦「南昌」は2017年6月進水し、二号艦は2018年4月にともに上海の江南造船で建造されている。055型ではさらに2018年、2019年とつづけて2隻ずつ、2020年に1隻の建造が始まっており最終的に8隻となる。

南昌は2020年1月に就役した。055型の兵装は以下の通り。

  • 130 mm H/PJ-38主砲一門

  • VLS サイロ112 門

  •  H/PJ-11 CIWS一門、毎分発射速度 10,000 rd/min

  • HQ-10短距離ミサイル発射装置1

  • デコイ発射機

  • 魚雷発射装置

  • VLSサイロは64を艦前方に、48を後方に分けて搭載。型式は052D型と同一で、

  • 同心キャニスター発射装置Concentric Canister Launcher (CCL) となっている。

PLANは初期建造型の055型にHQ-9B対空ミサイルを搭載し200Kmの射程を誇る。

YJ-18A対艦ミサイル、新型中距離対空ミサイル、対地巡航ミサイルをYJ-18系として搭載しているのは052D型と共通している。

また新型対潜ミサイルYu-8Aも搭載しているとの推測がある。


075型 LHD 海南 (31)

Type 075 LHD Hainan (31)


075型ヘリコプター上陸ドック型艦(LHD)は海南(艦番号31)と命名され、同級の一号艦となった。

2019年9月に進水しており、2020年8月から海上公試を開始していた。上海の滬東中華造船で二隻がさらに建造中だ。

中国はLHDを半年ごとに一隻との驚異的なペースで

建造を進めている。


075型開発は2011年に開始された。

ヘリコプター空母で30千トン規模と想定された。

山地が多い台湾東側の地形を念頭にヘリコプター強襲上陸作戦能力の増強を狙っているようだ。

排水量36千トン、ヘリコプター28機搭載、ディーゼル機関で12,000 kW 16PC2-6B、CIWS4基搭載との噂がある。


075型一号艦の建造日数は記録的な短さだが、中国の艦艇建造は今やこれが普通になっており、他国ではまねができない。

LHD発注は全8隻との説があり、さらに大型の076型建造計画の噂もある。


094型SSBN長征18

Type 094 SSBN Long March 18

Type 094 SSBN Long March 18


三番目の艦艇は094型原子力推進弾道ミサイル潜水艦(SSBN)長征18で094型(09-IV型ともいわれる)の6番艦(あるいは7番艦)となった。

艦番号421がついた。

同級の一番艦は2007年就役している。


094型にはJL-2SLBMが12発搭載され、射程距離は

7,400km (4,600 mi)との推定がある。

艦の全長は135メートル。■


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China Commissions a Type 055 DDG, a Type 075 LHD and a Type 094 SSBN in

a Single Day

Xavier Vavasseur  24 Apr 2021





コメント

  1. ぼたんのちから2021年4月25日 23:33

    PLANは、米海軍の艦隊編成を真似し、艦船数で凌駕し、艦体の大きさで優位であると見せかけ、米国の海洋覇権を脅かし、覇権を我が物にしようとしているかに見える。しかし、PLANは東アジア周辺海域を示威的に徘徊しているだけであり、世界中に展開し、何時でも何処でも艦隊を形成し、攻撃力を揮える米海軍とは程遠い存在である。
    装備を見ても、空母は廃品再利用船とそのコピー、技術が未熟な新型空母からなり、さらに使い物になるか不安な搭載機では、空母部隊が戦力になると言えない。PLANがこれらの課題を克服するには、さらに10年は必要となるだろう。強襲揚陸艦はこれから使いこなし、訓練を重ね戦力となるにはやはり10年程度かかるかもしれない。
    このように考えると、CCP/PLAの台湾進攻までには少々時間的余裕があり、その間に防備を強化し、日米の支援体制を構築できるだろう。
    しかし、戦争は準備が十分整ったから開始するものでなく、むしろそのようなケースは稀であり、不十分な状態で開始することが多いことも念頭に置くべきと考える。

    返信削除
  2. 中国は対潜能力が大変低いので、
    海自潜水艦の餌食になるだけでしょう。
    空自や海自の対艦ミサイルも防御できないでしょう。
    電波妨害をかけたら盲目になるでしょうね。
    空母もなんちゃって空母の見せかけですね。
    でも、将来克服するかもしれないから、今のうちに日本は
    国防力を大幅に強化して大きな敵地攻撃能力も保有すべきです。
    大型強襲揚陸艦や輸送艦も大量導入。
    原潜も追加!
    原潜がないといずれやられます。

    返信削除

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