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米海軍の求める次期誘導ミサイル駆逐艦DDG Nextの姿----小型化しつつ武装は強力に。

 

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海軍のアーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦はレーガン時代に設計され、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の下で就役を開始した。戦後の米海軍水上艦で最長の建造記録を樹立している。68隻が建造されており、全部で89隻建造となる予定だ。スプルーアンス級駆逐艦が全廃されたのが2006年以降、2016年のズムワルト級登場までアーレイ・バーク級が唯一の駆逐艦となった。

 

海軍は「次世代駆逐艦」の開発を始めようとしており、アーレイ・バーク級を参考にするといわれる。海軍作戦部長マイケル・ギルディ大将はDDG Nextと仮称される将来の駆逐艦はズムワルト級より小型となるものの、アーレイ・バーク級を上回るミサイル搭載量となると述べている。「大型水上艦というと戦艦を思い起こす向きがあるが、その方向には進まない。ズムワルトより小ぶりになる艦を検討している。だが有人艦艇でより多くの兵装を積み、今以上の威力となる」

 

大きすぎず、小さすぎない 

冷戦時に設計されたアーレイ・バーク級は全長が500から510フィートで排水量が8,230 から9,700 トンで、ズムワルト級の610フィート、16千トンより小さい。

 

ギルディ大将が示唆しているのはDDG Nextはバーク級のフライトIIIをもとに建造し、兵装も同様ということだ。ただし、フライトIII仕様艦では兵装追加が限られる。そこで最良の選択は実証済みの兵装を新規建造艦に搭載することだ。

 

「新規船体を次期駆逐艦に使う。既存の技術をその船体に搭載して性能を近代化させる」(ギルディ)

 

兵装の多くはフライトIII艦から流用するが、DDG Nextではズムワルト級の搭載兵装も一部利用する。特に発電容量を増やし、指向性エナジー兵器を実用化し、自艦のみならずその他艦の防御性を高める。

 

いつ実現するのか

米海軍が2020年に作成した30年間建艦計画では新型駆逐艦の調達を2025年開始するとあるが、新型設計には一定の時間が必要で、DDG Nextがこの時間割で実現する可能性は低い。

 

とはいえ、海軍は適正サイズの艦艇を視野に入れ、もっと重要なことは既存技術を応用することで短時間の開発を狙い、かつ新しいハードウェアの登場を想定して最初からアップグレード対応の艦をめざしていることがわかる。■

 

 

Meet the DDG Next: A Smaller, But Heavily Armed Naval Destroyer?

April 11, 2021  Topic: U.S. Navy Destroyer  Region: Americas  Blog Brand: The Reboot  Tags: U.S. NavyNavyDDG NextDestroyerMilitary

by Peter Suciu

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com. This article is being republished due to reader interest.

Image: Flickr.


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