ご注意 以下は共産党の機関紙ともいわれる環球時報の記事を忠実に訳したものです。PLAの情報公開が国内でも圧倒的に不足しているので、統合幕僚監部発表を引用せざるを得なかったり、台湾報道にふりまわされるなど中国国内体制の不備がうかがえます。記事にある「解決」が中国の望む形での日本封殺にあるのは間違いなく、台湾、南シナ海情勢ともあわせ、これからのCCP=PLAの動きには注意が必要です。中国人とCCPは別の存在としたトランプ政権のアプローチは共産党側には痛いところで、なぜバイデン政権が同じ路線を踏襲していないのか不思議でなりません。CCPはテロ集団よりはるかに質の悪い組織犯罪集団と言ってよいでしょう。
空母遼寧 (艦番号 16) 他の艦艇、戦闘機が南シナ海で2018年4月の軍事パレードを展開した。中国共産党総書記兼中央軍事委員会委員長の習近平が閲兵した。 (eng.chinamil.com.cn/Photo by Zhang Lei)
遼寧空母任務群は4月26日宮古海峡を通過し、翌日に搭載機一機を釣魚諸島付近に展開させた。
これについて中国国内専門家は同諸島をめぐり誤った主張を繰り返す日本への警告と評し、同様の展開をPLAが今後も繰り返すとも述べた。
海上自衛隊は中国艦6隻を見つけた。空母遼寧以外に055型大型駆逐艦南昌、052D型駆逐艦成都および太原、054A型フリゲート黄岡、901型補給艦呼倫で、沖縄本島と宮古島の間を通過し東シナ海北方へ移動したと統合幕僚監部が27日報道発表した。
各艦は4月3日に同海域を南方へ移動しており、今回は本国へ帰投の途中だった。
遼寧から発進したのはZ-18早期警戒ヘリコプターで釣魚諸島のChiwei Islet に接近したと日本側発表にある。
中国側軍事専門家は任務部隊が台湾付近及び南シナ海で行われた演習から本国帰投のため宮古海峡を通過するのは想定内としつつも、航空機を釣魚諸島付近に発進させたのは異例とのコメントが出た。
遼寧空母集団の最近の動きは日本への警告であり抑止効果を狙うものと中国軍備管理軍縮協会のXu Guangyuが環球時報に4月28日語っている。
釣魚諸島に関する繰り返し誤った主張を日本が発表しており、米国が同地区を日本防衛の対象と再確認したとする4月初めの主張もその一部である。また中国沿岸警備隊が中国領有の島しょ部分で展開する合法的かつ正当に法執行活動を外交青書が4月27日に批判している。
同上のXuは中日関係の進展に応じ、問題が解決するまでPLAは今回と同様の活動を今後も定期的に展開すると見ている。
また遼寧の最新の動向を伝えた日本側発表により、同艦が「出力喪失」したとする台湾国内の風説が否定されたとXuは指摘した。
台湾メディアは商用衛星画像を使い、米艦艇がPLA空母集団を追尾したと伝えているが、中国本土の専門家には衛星画像は無関係であり、軍艦や軍用機が他国艦艇の動向を公海上で監視するのは通常のこと、国際法を遵守し安全距離を保ち衝突を避けるべく安全措置を取ることも通常の行為との指摘があった。
PLA海軍からは遼寧空母任務集団が台湾周辺で演習を通常の形で展開すると4月5日に発表があった。その後の報道は同空母集団が南シナ海まで展開し追加演習を行ったことを示している。■
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By Liu Xuanzun
Published: Apr 28, 2021 08:28 PM
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