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インドネシア海軍209型潜水艦ナンガラが消息不明、捜索活動が展開中。同艦は韓国で改修工事を受けていた。

 

Indonesian submarine KRI Nanggala

U.S. NAVY

 

ンドネシア海軍がチャクラ級潜水艦ナンガラNanggalaの捜索活動を展開している。同艦は4月21日現地時間4:30 AMを最後に交信が途絶えている。訓練に従事していた同艦で最後に判明していた場所はバリ海で、スラバヤ沖合でバリ島北方60マイル地点。

 

ナンガラは二隻ある209型ディーゼル電気推進攻撃型潜水艦の一隻で、インドネシアは1980年代はじめに西ドイツから調達していた。今回の訓練では魚雷攻撃に従事していたとインドネシア海軍は発表している。潜航時排水量1,390トン、全長195フィートの同艦はインドネシア東方艦隊に所属。

 

INDONESIAN NAVY

インドネシア海軍の209/1300型ディーゼル電気推進攻撃型潜水艦チャクラ。

 

 

未確認報道ではナンガラは潜航開始後に接触を断ったとある。現地の海域の深度は2,300フィート程度といわれる。

 

通常は34名で運行する同艦に53名が乗っていたが、追加人員が搭乗していた理由は不明だ。

 

チャクラ級は533mm魚雷発射管8門を艦首に備え、AEG SUT大型魚雷を14本まで搭載する。今回は「実弾」訓練といわれるが、魚雷が実弾だったかは不明。

 

同艦の捜索活動が展開中でインドネシア海軍艦艇が付近に展開し、同国はオーストラリア及びシンガポールに支援を求めている。この両国海軍には潜水艦救難艦がある。

 

シンガポールはMVスイフトレスキューを派遣し、インドネシアと協力し潜水艦救難をめざす。スイフトレスキューは専用潜水艦支援救難艦(SSRV)でシンガポール海軍が運用する。深度潜航救難艇(DSRV)で沈没潜水艦の乗員を回収できる。

 

U.S. NAVY/MASS COMMUNICATION SPECIALIST 2ND CLASS TRISTIN BARTH

救難艦MVスイフトレスキュー。シンガポールのチャンギ海軍基地にて。2019年撮影。

 

ロイター通信は空中捜索でナンガラの潜航地点付近で油膜が見つかったとしているが、同艦のものかは不明だ。

 

チャクラ級各艦は南朝鮮のデーウー造船で大幅改修を受けている。今回のナンガラは2011年に改修を終えている。改修内容にバッテリーの交換、エンジン分解修理、戦闘装備の更新があったといわれる。

 

インドネシアにはチャクラ級より新型の南朝鮮設計のナガパサNagapasa級ディーゼル電気推進攻撃型潜水艦もある。このうち最新のアルゴロがインドネシア建造により今年3月に就役している。

 

あらたな情報が入ればお伝えする。■

 

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The Search Is On For A Missing Indonesian Navy Submarine

Indonesian Navy vessels and other specialist ships are joining the search for the West German-built submarine Nanggala.

BY THOMAS NEWDICK APRIL 21, 2021


コメント

  1. 魚雷発射管8門大型魚雷14本は重武装ですね。

    返信削除
  2. ぼたんのちから2021年4月26日 8:49

    25日の時事の記事で、インドネシア軍は、潜水艦が「大きく三つに分裂」し、「強い水圧を受けて分裂した可能性」を指摘しているが、原因は他にあるのかもしれない。
    強い水圧で圧壊すれば、強固に作られている潜水艦の船体が分裂することはなく、ましてや三つに分裂するなど稀であろう。圧壊で船体に割れ等が生じれば、それ以上の船体の大きな破壊は停止する。
    船体が複数に分解する理由として最も可能性のあるのが、内部爆発であるが、この可能性も捨てきれないのでは。その場合、船体の割れ方や破面が公開されれば明らかになると期待する。

    返信削除

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