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北朝鮮の最新SLBMから変更点を読み解く

North Korea announces third SLBM launch Richard D Fisher Jr, Washington DC - IHS Jane's Defence Weekly 29 April 2016    http://www.janes.com/article/59896/north-korea-announces-third-slbm-launch 2015年5月8日(左)と4月23日(右)の比較では固体燃料エンジンと液体燃料エンジンの相違に由来する噴煙の違いが明白だ。Source: KCNA 北朝鮮が4月24日に公表した写真では二番目の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は固形燃料方式でガス圧縮発射技術を使っていることをうかがわせる。これとは別に北極星1号ミサイルが液体燃料方式であると判明している。 朝鮮中央通信(KNCA)は4月24日に今回のSLBM実験は「高出力固体燃料方式エンジン」で「朝鮮方式による水中発射システムの信頼性を確認強化し主体思想による水中攻撃作戦の技術要求をすべて満たした」と報じていた。 国防総省はSLBMの発射は4月23日に行われたと確認しているが、韓国聯合通信は韓国統合参謀本部が北朝鮮ミサイルは30キロ飛翔したと述べたと報道していた。またミサイルを発射したのは排水量2千トンのSinpo級潜水艦だったと見られるとも伝えている。 画像から2015年5月8日の北極星1号SLBMは液体燃料エンジンであったと推測された。噴煙が広がっておらず透明度が高いためだ。北極星1号を米国はKN-11の名称で識別し、ソ連のR-27ジブ(SS-N-6サーブ)液体燃料式SLBMが原型と見られている。 圧縮ガス発射管からSLBMが飛び出す瞬間をとらえた画像から発射は水中固定発射台から行われたのがわかる。潜水艦の潜航舵が見えないため。 (Rodong Sinmun) 4月24日の公式発表に合わせて公表された画像では北極星の名前が書かれた類似ミサイルが水中発射される様子が移っているが、ミサイルに番号がついているか判明しない。ただしこのミサイルの噴煙はもっと広がって透明度が下がっており、固形燃料ロケットの特徴と符合する。またミサイルに飛行制御用の噴射弁が4つあることもわかる。

★ISIS戦闘員は月給50ドル! 空爆で財政ピンチだがまだ崩壊の兆しなし

ISIS internal docs show struggle to retain fighters, cut costs By Ryan Browne , CNN Updated 1340 GMT (2040 HKT) April 27, 2016 http://www.cnn.com/2016/04/26/politics/isis-documents/index.html ISISは資金、人員両面で不足に直面中と有志連合軍副司令官が26日明らかにした。 その裏付けが新たに入手したISIS内部文書だ。資金面では一部を性奴隷に使い、戦闘員には電力消費を節約し、公用車を私的に使わないよう求めている。人員面では士気が低下して、医師診断書で第一線勤務を回避する動きがある。 ピーター・E・ガーステン中将は記者会見でISISの財政と人員を狙う作戦で外国人戦闘員の数は一年前の毎月1,500名から2,000名入隊が今は毎月200名に低下したと明らかにした。 「戦闘員の消耗率が上がる一方、士気が低下しているのがわかります。給与支払いが難しくなっています。デーシュを抜ける動きが見られます」とISISの別名を口にした。 昨年10月から米国主導の有志連合軍はISISの石油施設や現金保管場所を集中的に攻撃し、ISISの財務力を低下させ3億ドルから8億ドルが消え、今後もさらにISISの財務力を標的にするとガーステン中将は述べた。 アイメン・アルタミミはワシントンに本部を置く中東フォーラムでジハード情報戦の研究員でISIS内部文書をこのたび入手した。「内部資料から圧力がじわじわと効いてきて内部の軍事、財政、行政機能が影響を受けていることがわかる」と記している。 アルタタミは各種文書をイスラム国の占拠地にいた元住民や活動家、ジャーナリストから入手した。文書の一部はISISから奪回した場所で発見された。 ISISの公式記録はテロ集団の組織面での最新状況を見せてくれる。 キャッシュフロー問題 ISIS戦闘員への給与支給方法が詳しくわかる。戦闘員に配偶者、子供、性奴隷がいる場合は別途手当が支給されている。 平均すると戦闘員は「毎月50ドルに加え、妻一人あたり50ドル、子供一人35ドル、性奴隷一人50ドルが

中国の南シナ海進出>スカボロー環礁での基地設営を阻止すべき 日本も参加を期待される可能性

Pentagon Warns of Conflict Over Chinese Buildup on Disputed Island Beijing asserts Scarborough Shoal is Chinese territory http://freebeacon.com/national-security/pentagon-warns-conflict-chinese-buildup-disputed-island/feed/ BY: Bill Gertz April 29, 2016 5:00 am フィリピン付近で紛糾中の島しょ部分に中国が軍事施設を造成しようとしており、完成すれは域内対立をあおりかねないとアシュ・カーター国防長官が28日議会で発言した。 カーター長官発言は中国がスカボロー環礁に軍事施設を追加すれば、米艦艇が拠点とするスービックベイ軍港から120マイル地点で中国ミサイルの射程に入るとの指摘に答えたもの。 長官はスカボローは「紛糾中の地点の一つであり、軍事衝突に発展する可能性はある」とし「フィリピンに近いことを憂慮している」とカーター長官は上院軍事委員会公聴会で述べた。 長官に質問したのはダン・サリバン上院議員(共、アラスカ)で同議員は公聴会でスカーボロがフィリピンの中心ルソン島を脅かす軍事三角形の頂点の一つになると述べている。地図は中国が軍事拠点化を進めるパラセル諸島のウッデイ島、スプラトリー諸島の三個の島を示した。 「中国はすでに三角形の二辺を整備した。スカボロー環礁から戦闘機やレーダーの行動半径が地図でわかる」(サリヴァン議員) カーター長官はこの地図は「全く正しい」とし、中国のめざす軍事三角形の姿を認めた。 その後サリヴァン議員はWashington Free Beaconに対して中国がスカボローでミサイル装備や軍用機の運用をするとの報道に「非常に憂慮している」と述べている。 「この環礁はもともとフィリピンが領有を主張していたが、占拠の上施設建設で軍事拠点化が完成すればPRCはフィリピン北部のすべての離発着をレーダー監視でき、巡航ミサイルを沿岸防衛用に持ち込めば、米軍部隊は釘付けになりフィリピンでの作戦行動が危険になる」と議員は述べ、中華人民共和国の

★トランプが国防政策で考えていること≪考えていないこと

トランプの勢いはとどまるところを知らず、大統領選はトランプ対ヒラリーの様相に落ち着いてきました。毒舌は相変わらずですが、閉塞感のある中職業政治家にはうんざりしている層が熱烈に支持しているのでしょう。国防政策で具体的な内容がまだ見えてきませんが、どれだけ有力な顧問がつくのかもう少し時間が必要なようです。ヒラリーがどんな国防観を持っているのかも注目ですね。米国の有権者が外交安全保障を上位の重要事項と考えているのは健全なしるしでしょう。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Trump promises to rebuild the military, make allies pay more Leo Shane III , Military Times 4:32 p.m. EDT April 27, 2016 http://www.militarytimes.com/story/military/election/2016/04/27/trump-foreign-policy-america-first/83603090/ (Photo: Brendan Smialowski/AFP via Getty Images) 共和党大統領候補でトップを走るドナルド・トランプが「アメリカ第一」の外交政策の基本方針を27日発表し、米軍を拡充する一方、同盟各国へ防衛支出増を求めている。 「冷戦終結後の米外交政策は大きく進路を誤っている」とワシントンDCで演説し、「時間の経過とともに我が国の外交政策はずれを大きくしている。論理の代わりに愚かで傲慢な態度が表に出ており、次々と失態が生まれている。外交政策は全くの失敗だ。構想力がない。目的意識がない。方向性がない。戦略がない」 トランプは国際関係や安全保障で自らの考え方をちりばめた総論を述べたが財政支出や外交では各論を避けている。選挙戦で詳細を避ける傾向が批判の的となっているが、今のところ有権者に悪影響は出ていない。 例外として詳細に踏み込んだのはオバマ大統領の軍事支出戦略方針で、トランプは民主党でトッ

★★F-117Aナイトホークの全機廃棄処分を米議会が認める方向へ

F-117Aはまだ保存していたのですね。技術が進んで同機は陳腐化してしまったとはいえ、廃棄するのはもったいないと議会が保存させていたのですが、さすがに保存の意味がなくなったと認めざるを得なくなったのでしょう。歴史に残る機体ですから数機は保存してもらいたいものです。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Congress appears ready to let the Lockheed F-117A Nighthawk go 27 APRIL, 2016 BY: JAMES DREW WASHINGTON DC https://www.flightglobal.com/news/articles/congress-appears-ready-to-let-the-lockheed-f-117a-ni-424690/ 下院軍事委員会が米空軍にロッキード。マーティンF-117Aナイトホークの廃棄処分を許す措置を検討していることが分かった。 同機は公式に空軍から2008年4月をもって退役しているのだが、議会の要求で全機モスボール保存されており、現在も「将来必要となった場合に復帰できる」状態を維持している。 各機はネリス空軍基地(ネヴァダ)のトノパ射爆場(別名エリア51)で特別に空調された格納庫内に保存されている。2008年以降も同型機が飛行している姿を目撃されており、空中給油もしていたという。 US Air Force 米軍ステルス機の出発点となった同機は「絶望のダイヤモンド」の形状が特徴的で、1981年初飛行だが1988年までその存在は秘密にされてきた。 ロッキードのスカンクワークスが1990年までに計59機を製造したが、ステルス技術とともに敵のレーダー装備も急速に進歩し、低視認性で進歩したロッキードF-22、ノースロップグラマンB-2、さらにF-35やB-21が登場している。 F-117A保存条項が成立して10年が経過し、米議会も同期をアリゾナの航空宇宙機

★中国が武装ロボットを公開

今回はまだ電気ショック程度の警備用で遠隔操作ですが、AIとネットワーク技術を投入し重武装する段階に進む可能性もありますね。なんといっても中国では何でもありの世界ですからコピーだろうと使えればいいわけです。また「フランケンシュタイン」からはじまるロボットアレルギーもありませんから導入普及に何も障害はありません。あ、これは日本も同じですか。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- At Tech Fair, China Unveils Armed Robot POSTED BY: BRYANT JORDAN APRIL 27, 2016 http://www.defensetech.org/2016/04/27/at-tech-fair-china-unveils-armed-robot/ 中国国防大学が制作した警備ロボットはテイザーまたは家畜突き棒を遠隔操作で使用する。監視警備用に投入可能。また警察への通報用にも使える。 シリコンヴァレー企業の地上パトロールロボット構想に中国がとびつき、二年後に次の段階へ進んだ。武装を施したのだ。 K-5の名前でナイトスコープ社(カリフォーニア)が販売するロボットは円柱形の胴体に円錐状頭部がつきTVのドクターフーに登場したダレクに似ているが監視とデータ送信機能がついているだけだ。 これに対し中国人民解放軍国防大学のアンボット Anbot はほぼ同じ胴体だがこちらの方がダレクに似ている。Popular Scienceがテイザーまたは伸縮式家畜突き棒を搭載すると報じており深せん市で開かれたハイテク展示会でデモがあったという。 ナイトスコープ社もアンボットを見た。武装を除けば同社製品のコピーだと副社長ステイシー・ディーン・スティーブンスが憤慨している。 国防大学側によれば通常警備以外に暴動対策にも導入できる。いずれにせよデレク、いやアンボットは有人制御で武器を使用すると同大学は説明している。 アンボットの写真動画が広まるとスターウォーズのR2D2からロボコッ

USAF>次期空軍参謀総長の指名を受けたゴールドフェイン大将はこんな人

空軍参謀総長に指名受けたゴールドフェイン大将は今年57歳、戦闘機でキャリアを築いた人のようです。空軍が今後の世界にどう対応するのか、特に無人機、AI、宇宙装備、サイバー、ISRと多様なミッションを抱える組織として組織内価値観も変動する中でどういうリーダーシップを発揮するのかお手並み拝見ですね。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ Battle-tested general tapped to be next Air Force chief of staff Stephen Losey and Phillip Swarts , Air Force Times  5:29 p.m. EDT April 26, 2016 http://www.airforcetimes.com/story/military/2016/04/26/goldfein-nominated-next-chief-staff/83542108/ (Photo: Air Force) デイヴィッド・ゴールドフェイン空軍大将は戦場で鍛えられた戦闘機パイロットで湾岸戦争、アフガニスタン、コソボ紛争で戦闘ミッションをこなしてきた。同大将が空軍の次期参謀総長に指名されたとペンタゴンが26日発表した。 議会承認を受ければ、ゴールドフェインは7月1日にマーク・ウェルシュ大将の後任となる。ゴールドフェインは2015年8月から空軍参謀次長の職責にあった。 「空軍第二十一代参謀総長の指名を受け恐縮の至り」とゴールドフェインは語っている。「承認受ければ空軍隊員、その家族にしっかりと仕え、空軍の伝統と団結の遺産を守ることを誓いたい」 空軍長官デボラ・リー・ジェイムズはウェルシュ大将とこの人選を称賛している。 「ゴールドフェイン大将には経験と構想力が備わり、揺れ動く世界での課題の中で増大する軍事力への期待にこたえる必要な資質がある。大将は重要な協力関係の構築と維持の仕方がわかっており、戦闘経験もあり、空軍の人員と資源のバランスの中で必要かつ的確な判断を下