2016年4月29日金曜日

中国の南シナ海進出>スカボロー環礁での基地設営を阻止すべき 日本も参加を期待される可能性



Pentagon Warns of Conflict Over Chinese Buildup on Disputed Island

Beijing asserts Scarborough Shoal is Chinese territory
April 29, 2016 5:00 am
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フィリピン付近で紛糾中の島しょ部分に中国が軍事施設を造成しようとしており、完成すれは域内対立をあおりかねないとアシュ・カーター国防長官が28日議会で発言した。
  1. カーター長官発言は中国がスカボロー環礁に軍事施設を追加すれば、米艦艇が拠点とするスービックベイ軍港から120マイル地点で中国ミサイルの射程に入るとの指摘に答えたもの。
  2. 長官はスカボローは「紛糾中の地点の一つであり、軍事衝突に発展する可能性はある」とし「フィリピンに近いことを憂慮している」とカーター長官は上院軍事委員会公聴会で述べた。
  3. 長官に質問したのはダン・サリバン上院議員(共、アラスカ)で同議員は公聴会でスカーボロがフィリピンの中心ルソン島を脅かす軍事三角形の頂点の一つになると述べている。地図は中国が軍事拠点化を進めるパラセル諸島のウッデイ島、スプラトリー諸島の三個の島を示した。
  4. 「中国はすでに三角形の二辺を整備した。スカボロー環礁から戦闘機やレーダーの行動半径が地図でわかる」(サリヴァン議員)
  5. カーター長官はこの地図は「全く正しい」とし、中国のめざす軍事三角形の姿を認めた。
  6. その後サリヴァン議員はWashington Free Beaconに対して中国がスカボローでミサイル装備や軍用機の運用をするとの報道に「非常に憂慮している」と述べている。
  7. 「この環礁はもともとフィリピンが領有を主張していたが、占拠の上施設建設で軍事拠点化が完成すればPRCはフィリピン北部のすべての離発着をレーダー監視でき、巡航ミサイルを沿岸防衛用に持ち込めば、米軍部隊は釘付けになりフィリピンでの作戦行動が危険になる」と議員は述べ、中華人民共和国の略号を発言で使った。
  8. その前にトム・コットン上院議員(共、アーカンソー)から中国軍がスカボローにレーダーとミサイルを展開すればフィリピン北部の航空機の動きが筒抜けとなり、スービックベイ、ルソン海峡、マニラ湾がミサイルの脅威にさらされると発言していた。
  9. カーター長官はだからこそフィリピンとの防衛関係が強化されていると発言。「フィリピンは条約上の同盟国であり、真剣に受け止めている。そのため作戦用の新施設を構築中であり、現地での装備展開も進めている」
  10. ペンタゴンは高度防衛合意によりフィリピンへ艦船、航空機を派遣している。
  11. 問題海域では中国の軍事活動で緊張が高まっているが法律対決が数週間以内に迫り、国際法廷でフィリピンに有利な裁定が出て南シナ海での中国の過剰な主張が退けられることになりそうだ。
  12. 北京では中国国防省の報道官が島しょ建設工事に反対する米国にいら立ちを隠せず、緊張を高めているのは米国の側だと発言。
  13. 報道官は人工島建設を「メディアの妄言」と片付け、スカボローは「中国固有の領土であり、中国には各種の脅威に対抗し、主権と安全を維持する権利がある」と述べたが同地に軍部隊が派遣されているのかとの質問の回答は避けた。
  14. 米太平洋空軍は4月19日、21日、26日にA-10三機をスカボロー付近まで飛行させた。各機はフィリピンのクラーク航空基地から発進した。
  15. カーター長官はジョン・マケイン委員長(共、アリゾナ)から厳しい発言を浴びた。長官が飛行の詳細は秘密と述べたためだ。
  16. 「これは二回目ですよ、長官、報道で広く知られているのに確認を拒んだのは。本委員会に対してその姿勢はいかがなものか。問題の島しょ付近で飛行したのは報道済みですよ」「わが艦船、航空機を国際水域に送っている事実を秘密扱いしているのは米国が国際法を尊重し遵守していることは世界で周知の中、誤解を与え当惑を呼ぶ行為です」
  17. 「なぜ事実を秘匿扱いにするのか。世界各国が当然すべきことを我が国がしているだけではないですか。なぜこれを秘密にしておくのか」
  18. 公聴会の前半でカーター長官は米海軍による「航行の自由」作戦を話題にすることを拒否したが、マケイン委員長から艦船通航の事実を確認するよう求められた。
  19. カーター長官は南シナ海での海軍、空軍の活動内容が秘密扱いになっている理由を精査したいと述べ、論評しないことで秘匿扱いルールを「尊重」しているとした。
  20. だが長官はハワイに本拠を置く太平洋空軍が先週の報道発表でスカボロー付近をA-10四機とHH-60ヘリコプター2機が飛行したと公表していたことは知らなかったようだ。
  21. カーター長官は域内各国は周辺地域の各国も含め皆中国の軍事活動に憂慮の念を表明しており、「だからこそ再バランスを進めている」と米軍のアジア展開に言及している。
  22. 長官は中国の活動により同盟各国との関係は強化されており、ヴィエトナムやインドのように新しい協力関係が生まれていると発言。中国の軍事拠点化は「再優秀な装備をアジア太平洋に展開している理由であり、今後も増強する理由だ」と述べている。
  23. コットン議員は米軍機の上空飛行三回では環礁から12カイリ以内は飛行しておらず、中国の領有権主張に真っ向から対抗しなかったとの報道を紹介。
  24. ジム・ファネル退役海軍大佐は以前太平洋艦隊の情報士官をつとめ、中国がスカボロー環礁の増強を図る目的はルソン海峡の制圧が狙いのようだと指摘する。「スプラトリー諸島の七個の島と組み合わせて北部に海軍基地を新設すればPRCには南シナ海の航行の自由を効果的に制御する能力が生まれる」
  25. そこで中国の動きに対抗するためにファネルは米太平洋艦隊はスカボローにも軍艦のパトロールを開始すべきだという。
  26. 「この『スカボロー哨戒任務』でPRCが人工島を造成するのを防ぎ、現場指揮官には柔軟な交戦規則を許し、物理的にPRCの建設工事を阻止すべきです」と述べ、日本、オーストラリア、インドも参加させるとべきという。
  27. 「何も行動をしないと南シナ海全部が中国のものになり、中国式の「航行の自由」が社会主義の観点で実現して今います。事は急を要し、大統領選挙の年ですが今から行動をはじめるべきです」■

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