スキップしてメイン コンテンツに移動

★米印軍事技術協力 新型空母カタパルト装備をインドへ提供する(カーター長官)



中国を意識していないとの長官発言ですが、どう見ても中国のなりふりかまわぬ海洋進出があるからこそ米国も各国との協力同盟体制を堅持しているのでしょう。思えば中国が自らまいたたねがインド太平洋の安全保障の強化となり秩序を守る側(西側)と秩序を打破する側(中国等)の対立につながっているのではないでしょうか。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

US Open to Sharing Catapult Replacement Technology with India: Carter

POSTED BY: RICHARD SISK APRIL 12, 2016

The Electromagnetic Aircraft Launch System shuttle readies for testing at the Naval Air Systems Command EMALS test site, located at Joint Base McGuire-Dix-Lakehurst, New Jersey. (Navy photo)
電磁式航空機発艦システムのシャトルが海軍航空システムズ本部のEMALSテスト施設で準備を整えている。マクガイヤ-ディックス-レイクハースト共用基地(ニュージャージー)にて。The (Navy photo)


アシュトン・カーター国防長官は11日、新型空母離着艦装備のインドへの技術供与を言及した。最新の空母USSジェラルド・R・フォードに搭載されている装備だ。
  1. 「インド海軍と協力しインドの次世代空母への搭載を考えている」と長官は訪印初日にインドとの防衛協力強化の事例として語っている。
  2. 「インドは平面航空甲板方式空母への切り替えを図っている」と次期空母の艦形についてカーター長官は述べている。またフォードで採用した装備には「運用航空機の重量などで利点がある」とし「インドと技術共有を進めたい」と発言した。
  3. 新型空母フォードは建造費の超過問題や離着艦方式での技術問題もあり就役が二年超も遅れているが、高性能拘束ギア(AAG)による着艦と電磁航空機発艦システム(EMALS)を採用して従来の蒸気式カタパルトを廃止する。
  4. EMALSはジェネラルアトミックス製でフォード(CVN-78)に続いて就役するUSSジョン・F・ケネディ(CVN-79)でも採用する。
  5. カーター長官は報道陣に技術供与および長官がいう「戦略的提携」の高度化をUSSブルーリッジ米第七艦隊旗艦の艦上で言及した。ブルーリッジはゴアへ寄港中。インド国防相マノハル・パリカーがカーター長官に随行しブルーリッジへ乗艦した。カーター長官はインドとの国防技術共有と共同生産についてニューデリーで火曜日の関係者会談の後で発表する予定になっている。
  6. カーター長官はインドとの防衛協力の強化および米主導の軍事演習へのインド軍参加は中国を意識したものではないと述べた。
  7. 「この地域での米側姿勢は対立をねらうものではない。過去70年間の秩序の元で平和と安定が守られてこそインド、中国ともに経済面社会面での奇跡的な発展が可能となっているのだ」
  8. インドはINSヴィクラントを初のインド国産空母として建造中。就役中の空母は二隻あり、INSヴィラアト(旧英空母ハーミーズ)とINSヴィクラマーディティヤ(ロシアのキエフ級を改装)だ。このうちカーター長官はヴィクラマーディティヤに乗艦する予定。■


コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ