中国が始めた強硬策が遂にフィリピンへの米軍プレゼンスを20有余年ぶりに復活させてしまいました。これを中国がどう受け止めるのか。南シナ海では相変わらず中国が基地建設など進めていますが、これからどう事態を収拾するのかちゃんと考えているのでしょうか。数週間単位のローテーション配備ということですが在韓米軍や在日米軍の機材も対象となり、微妙なバランス変化につながりませんかね。
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PACAF A-10s, HH-60s fly first air contingent missions in Philippines
By Staff Sgt. Benjamin Stratton, Pacific Air Forces Public Affairs / Published April 22, 2016
韓国烏山基地駐留の第51戦闘航空団所属 A-10CサンダーボルトII がフィリピンのクラーク基地から離陸している。April 19, 2016. (U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Benjamin W. Stratton)
HH-60Gぺイヴホーク(第三十三救難飛行隊、嘉手納基地所属)がクラーク航空基地から離陸中。 April 19, 2016. (U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Benjamin W. Stratton)
CLARK AIR BASE, Philippines (AFNS) --
PACOM米太平洋軍隷下の航空分遣隊がクラーク航空基地から4月19日運用を開始し、A-10Cサンダーボルト4機とHH-60Gべイヴホーク2機が同基地を離陸した。
各機は新設の分遣隊に所属し、空海領土の保全、人員救助、海賊対策、国際法に準拠した空路航路の自由航行の保証など各種任務にあたる。
A-10編隊とHH-60各機はフィリピン西方のスカーボロ環礁付近の国際空域を飛行し、海空でのパトロールを行った。この任務で国際水域空域での通行の安全と透明性を確保するのが目的であり、米国が同盟国協力国に引き続きインドアジア太平洋地区で安定性の確保に尽力していくことを示すものだ。
「当部隊の役割は海上、空中で国際法に準拠して開かれた環境を維持することです。国際経済上でも極めて重要で自由貿易は自由に物資を移動することに依存していますからね」とラリー・カード大佐(航空分遣隊隊長)は語っている。「今や一国だけで経済活動を全うできる国はありませんから」
A-10のミッションは同地域の上空飛行により航行の自由を保障する米軍の一部となることだ。
任務の成功には米比両軍の密接な協力関係が条件だ。両国の空軍地上軍は密接なつながりを軍事演習を通じて強めてきた。
「フィリピン軍との共同作戦体制が基礎です。航空分遣隊はこれまでの基礎の上に改めて米国のインドアジア太平洋地区での役割を再確認する意義があります」(カード大佐)
カード大佐はこのために必要となるのは機材投入だけでないという。
「空軍隊員がなんといっても最上位の存在です。今回の分遣隊隊員とは先月から一緒に活動しており優秀さは折り紙付きです。次の段階に進む際にも十分期待できる能力を示してくれています」
今回の初回派遣に参加中の人員はすべて太平洋空軍部隊の各基地から選抜された搭乗員、整備要員、補給支援要員だ。
「空軍隊員の能力、ミッションを迅速に理解する力、不慣れな環境でもすぐにやる気を出してミッションを最高に実行してくれることに誇りを感じます。各隊員は本当に優秀な中でもさらに優秀です」
PACOMは今回の第一回派遣は今後数週間継続する予定だ。次回の分遣隊では各種機材と人員を空軍あるいは他軍部隊から選抜し派遣する。■
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