Defense official: China deploys 16 fighter jets to disputed South China Sea island
Stars and Stripes
Published: April 13, 2016
WASHINGTON — 中国が南シナ海で領有を主張するウッディ島にこれまでで最大規模の戦闘機部隊を展開していることが米関係者の発言で4月13日明らかになった。
- 瀋陽J-11戦闘機16機が4月7日に同島へ移動したと国防関係者は匿名で述べている。匿名とするのはこの件を公式に発言する権限がないためだという。この規模の展開は前例がないが、中国は以前から同島へ戦闘機を配備しており、パラセル諸島で最大の面積を有する同島がる南シナ海で重要な存在であることを示している。
- 同島に軍用機を配備するのは南シナ海の軍事化はしない、との習金平主席発言(2月のワシントンDC訪問時)と矛盾する。
- 米側は今回の戦闘機配備は南シナ海で進む人工島の建設とともに、域内の安定を損ねる行為とみている。米国は中国他南シナ海領有を主張する各国に軍事拠点化はしないよう繰り返し求めてきた。
- 現在フィリピンを公式訪問中の国防長官アシュ・カーターは、中国の野望を食い止めるために米国はフィリピン国内基地の利用を検討しており、長官は候補地を訪問する。各基地はスプラトリー諸島からおよそ100マイル離れている。
- カーター長官は米国はフィリピン基地を整備し、米軍部隊を交代で配備すると述べた。
- 「関係する各国が一方的な埋め立て工事、土地造成工事、軍事拠点整備を実施しないことが肝要だ」とジョン・ケリー国務長官は2月に発言している。「だが現実には中国、ヴィエトナム他が作業しており、不幸なエスカレーションが生まれている」
- ウッディ島は中国が1950年代から実効支配しているが、台湾、ヴィエトナムも領有権を主張する。中国が滑走路を建設し、軍用機運用に道を開いたのは1990年代のことで、2014年に滑走路を拡張した。
- ペンタゴンはこれまでも中国による小規模な戦闘機配備を確認しており、昨年11月に続いて今年2月にも展開していた。
- ペンタゴンが入手した新資料では中国はウッディ島に追加施設を建設していることがわかる。
- ImageSat Internationalが撮影した衛星写真では火器管制レーダーが同島に完成しており、中国は地対空ミサイル運用を2月に開始している。画像では地対空ミサイルは同島の東側に配備され、数発が発射可能な状態になっているのがわかる。
- 中国外相王穀は2月に報道陣に中国が「必要最小限の防御装備を自国領土に展開している」と述べている。■
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